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生活の記録 Twitter

2014-09-23

第一次世界大戦

今年は第1次世界大戦開戦から100年ということで、100年前の今日に何が起こったかツイートするツイッターアカウント@というアカウントもできている。

そんな中、ツイッターで評価の高い意見の多く、またこの記事

を見たこともきっかけにこの本を読んでみた。

この本を読んで分かるのは、対戦に参加した欧州の各国は、最初は短期の戦争である(これまで欧州で行われてきた戦争のようなもの)と考えていたこと、戦争が長期化する中で、前線の兵士だけでなく各国の国民が後方で主に経済活動を通じて戦争に参加する体勢が初めて本格的に取られたこと、各国の国民意識や民族意識が高まってくる中で、これはでは限られた人のみで隠れるように行われてきた外交交渉や国際関係のルールが変わったことで、やはり世界の国際関係のルールが大きく変わったタイミングだったと思う。

このような中で開戦初期に少しだけアジアでの戦争に参加し、連合国の中でも費用対効果を得た日本が欧州の経験から学ばなかった(ように見える)ことは、中国との戦争から太平洋戦争へと突き進んでしまったこと、そして場合によっては現在の戦争認識にもマイナスになっているように感じる。

筆者のこの言葉は同じことを言っているのだと思う。

筆者は、日本の対外戦争観・戦争経験と、ヨーロッパんでのそれの最も大きな違いはの一つが、この戦場・前線と本国・銃後の距離と距離感、前線と銃後間の交流の密度の差、また海に囲まれた孤立国家と、複数の国家と地続きの国家を持つ多国境国家との差にあり、それが国民の戦争経験の違いにも、また戦争観にも、大きな影響を与えてきたと考えている。それはまた、日本での他国の戦争経験についての理解にも大きな影響を与えていると思われる。

第一次世界大戦 (ちくま新書)

第一次世界大戦 (ちくま新書)

2014-09-22

なぜ八幡神社が日本で一番多いのか

なぜ浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか*1と対になっている、日本の神社のことについて紹介した本。

この本に書いてあるように、明治以前の伝統的な神社で祭られている祭神は古事記日本書紀などの神話にそれぞれ位置づけされているんだろうと思っていたがそうではなく、神社の系列の中で最多を誇る八幡神社は渡来人の祀る外来の神、稲荷は突然出現した神と、いろんなところから出現しているのだなあと思った。思えばもともと大木とか山とかの畏敬を持った自然物が原始的な信仰の対象のはずで、あとからある程度理屈を付けようとしてもつけきらないものだろう。

もう一つ、著者は神道の本質を「ない宗教」と言っている。この「ない宗教」という理屈が、明治以降の神道の位置づけや靖国の問題の原因の一つなのだろうなあ。著者の「靖国神社」もそのうちに手に取ってみようか。

*1:こちらは買って自炊しているが、まだ積ん読状態。

2014-09-13

日本経済は復活するか

最近はKindleの本を読むことが多く、自炊本を読むことがめっきり少なくなってしまった。この本も春先から読み始めたのだが、第2部の途中で止まってしまい、長らく放置してしまった。ここ数日で第2部の後半を除いて一気に読み進んだ。

この本の第1部と第2部は、藤原書店の学芸総合誌・季刊 「環」のvol.53(2013年4月)の特集の論文が元になっている。当時はアベノミクスの各施策が着手されて4ヵ月ほど、2014年4月の消費税増税までも間があって、リフレ政策を推進する人たちの論文もやっとトンネルを向けて明るくなったという雰囲気に満ちている。しかし、この本が出版された2013年秋にはまさに消費税の3%上げが決まる頃で、冒頭の田中先生の編者まえがきと第4部の片岡さん・田中先生の論文は消費税増税後の経済の先行きに警鐘を鳴らすものとなっている。そして、事実その心配が現実のものとなっている。

2015年の秋の更なる消費税の2%上げがこれから話題となってくる時期だけに、この編者まえがき(特にデフレ・レジームとリフレ・レジームのレジーム感競争の視点)と第4部(消費税増税のインパクトを抑制するための3つのポイント)は改めて読まれるべきものだと思う。

2014-09-02

清須会議

4月の末、日本からナミビアに向かう途中、成田−香港のANA便でこれの映画版を見た。こんな俳優さんを集められるのもさすがだなあと感心しつつ見た。現地についてから原作がKindleで読むことができるのに気づいて買ってみた。積ん読状態だったが、8月の下旬から息抜きに読み始めて、数日で読み終えた。

原作と映画を比べると、やっぱり映画の方がよかったかなと思う。話の筋に大きな違いなはい(映画の方には両国の配分の話はあったっけ?)と思うが、小説の方は様々な人の独り語りをつないでいるような展開で、映像を見てしまうとスピード感に欠けてしまうような感じがした。

清須会議

清須会議

2014-08-30

神去りなあなあ日常

1月半日本の夏を楽しみ、ナミビアに向かう成田ー香港線の機内で映画「WOOD JOB!」を見た。原作はどんなんかなと思って事前に買っていた本を手に取ってみた。今日1日でほとんどを一気に読んでしまった感じ。

映画のハイライトになっている祭りのシーンは映像化するために加えたエピソードかなと思いきや、小説の方にも書いてあるエピソードだった(映像化するためにデフォルメされていたけれど)。小説側には勇気の直己に対する片思いがもっとたくさん書いてあって、さわやかな青春小説という感じがした。一方で映画の方はもう少し林業の仕事に焦点が当たっているように思えた。

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)