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日々の記録 Twitter

2015-05-14

鳥獣戯画展

明日からの出張を控え、行っておかなければと思っていた「鳥獣戯画展」へ。13時半頃に東京国立博物館に到着すると、館外の待ち時間は90分ということだった。日差しが強く、一番暑い時間帯で屋外で立ち続けるのは辛かったが、1時間ほどで館内に入ることができた。

鳥獣戯画甲巻を見るための行列は120分。これは本当に2時間かかった。これならば明日の朝イチで見に来たほうが良かったかもと後悔。

個人的な見どころは、明恵上人が愛玩したという子犬の像、明恵上人像(樹上坐禅像)、そしてもちろん鳥獣人物戯画。

2015-05-10

ネオアベノミクスの論点

2013年の春頃からアベノミクスの次(アベノミクスに足りないことや、デフレを脱却できた時の次に行うべき経済政策)について若田部先生が情報発信していたこと(オープン・レジームとクローズド・レジーム)や、昨年の12月20日に荻窪ベルベットサンでの田中先生、片岡さんとのトーク・ライブでの説明(今、池田内閣の所得倍増論から学ぶことや下村vs都留の論争)がまとめられている。これまでの論説やトークライブでの発表がこういう形で書籍にまとめられて簡単に参照できるのはとてもありがたい。

松尾先生が「ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼」で指摘されている1970年代以来の経済政策思想の転換は「裁量政府」から人々の期待を安定化させる「基準政府」であるという指摘していることと、経済政策のレジームかクローズドかオープンかであるかということはある程度対応しているという指摘は興味深い。若田部先生や松尾先生、それから原田先生が提示しているような原則で経済政策が作られ、実行されると本当に日本の経済政策が別次元に移行できると思うんだけど...。

『21世紀の資本』のパワー

Voice 2015年3月号に掲載された記事を電子化したもの。これが事実上の『21世紀の資本』の山形さんの「訳者解説」。

今年の1月10日に行われ、その後、Synodosでまとめられたトークイベントと重なる部分もあるけれど、Voice論説のほうが包括的な「訳者解説」になっているように思う。

『21世紀の資本』のパワー (Voice S)

『21世紀の資本』のパワー (Voice S)

2015-05-01

根津美術館

根津美術館に燕子花図屏風と紅白梅図屏風を見に行った。この2つが同時に見られるのは、昭和34年に天皇皇后両陛下ご成婚記念として展示されて以来、56年ぶりとのこと。

もちろん、この2つの図屏風をじっくり見たけれども、「蔦の細道図屏風」もよかった。どれもモダンなグラフィックデザインのよう。

観覧車が多かったので、庭園に出ずにそそくさと帰ってしまった。外に出てからカキツバタや藤の花を見ればよかったと後悔。

根津美術館の藤花。

2015-04-23

世界が日本経済をうらやむ日

浜田宏一先生と安達誠司さんの共著。最終章の7章以外は濱田先生の一人称の形で書かれているが、安達さんがこれまでに「講座:ビジネスに役立つ世界経済」で書かれたことも載っていて、お二人の共同作品なんだなあという感じが強い。

浜田先生は今月13日のBSフジのプライムニュースの発言を見ていてもちょっとう〜んという気がしたんだけど、この本でも何となく2014年4月の消費税増税の悪影響は10月の追加緩和で払拭することができて、その次のフェーズ(潜在成長率に働きかける法人税減税など)が大事と思っているように見える。自分はそこまで楽観はしていないのだけど...。

6章の浜田先生から見たマクロ経済の歴史、7章の安達さんによるマクロ経済の知識を持った上での投資の方法に関する解説の部分は面白く読むことができた。

2015-04-15

「中卒」でもわかる科学入門

東日本震災後の科学への不信、そこから派生する疑似科学と、民主党政権下での事業仕分けの際の科学への評価(役に立つ研究)などを踏まえて書かれた本。第1章に書かれている「カネ」の関連お記述はちょっと...というところもあったが、科学について書かれていることは概ねその通りだと思う。特に、原子力政策のところ(経済的な観点から、原発は有利なテクノロジーではない)*1、科学と政治の話(役に立つことを目指したトップダウンの科学プロジェクトから、世界観を変える発見が得られることは滅多にない)*2

*1:でも一方で、「つなぎのエネルギー」として一部はとりあえず使っていかなければいけないのではないかとも思う。

*2:思えば、科学プロジェクトと産業政策は似た特徴を持っているかもしれない。事前にどんな科学プロジェクトが役立つか、どんな産業が有望産業か、決めることはほとんど不可能。