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生活の記録 Twitter

2014-08-30

神去りなあなあ日常

1月半日本の夏を楽しみ、ナミビアに向かう成田ー香港線の機内で映画「WOOD JOB!」を見た。原作はどんなんかなと思って事前に買っていた本を手に取ってみた。今日1日でほとんどを一気に読んでしまった感じ。

映画のハイライトになっている祭りのシーンは映像化するために加えたエピソードかなと思いきや、小説の方にも書いてあるエピソードだった(映像化するためにデフォルメされていたけれど)。小説側には勇気の直己に対する片思いがもっとたくさん書いてあって、さわやかな青春小説という感じがした。一方で映画の方はもう少し林業の仕事に焦点が当たっているように思えた。

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

2014-08-22

梅棹忠夫の京都案内

お盆の時期に2年ぶりに家族旅行で京都に行くことになり、京都に行く前に読もうとこの本と「物語 京都の歴史」を手に取ったが、1ヵ月半の日本での時間が終わってナミビアに向かう飛行機の中でようやく読み終えた。

京都の観光地の紹介だけではなく、京ことば、京都に住む人々のことが書かれている。もともとの文章の多くは1950年代、60年代に書かれたものなので、市電が走っていたり、ラオスが王国であったりするのだが、その時代の京都の記録にもなっている。今、ここに書かれていることがどう変わっているか調べたら面白そうにも思う。

京都行きはちょうどお盆になって、清水坂などの有名観光地は外国人も含めた観光客でいっぱいだった。著者は京都が「観光文化都市」のうちの「観光」は取り去るべし、一方で外国に対しては京都はもっと情報発信すべしと書いていたが、現在の京都の観光の様子を知ることができたらどう反応していただろう。

2014-08-09

左翼入門

NHKの1980年代の大河ドラマ「獅子の時代」に出てくる二人の主人公「嘉顕」と「鉄二」の考え方・行動の違いになぞらえて、左翼の歴史(幸徳秋水の時代から戦後のソ連体制の崩壊くらいまで)と、それだけではなく戦後の知識階級(近代主義対文化相対主義)の歴史を語っている。「獅子の時代」はかすかに記憶がある。歴史物を扱うはずの大河ドラマでなんで明治時代、なんか今ひとつ面白くないと小学校中学年当時に思っていた。

「嘉顕」の道は上からの変革。正義感で動き、日本の場合は西洋から持ち込んだ思想や理論を使うということになる。一方で「鉄二」の道は現場の問題解決のために立ち上がる。日本における世の中を変えようという活動はこの二つが対立し、最終的には運動の自滅という形で自滅したと書かれている。

では、どうすればいいのか、著者は事業(活動と言い換えてもいいのかな)は国家レベルではなく、関係者で責任の取れる範囲から始めて立ち上げ・発展期は「嘉顕の道」、事業が成熟すると「鉄二の道」、そしてその活動が停滞をしてきたら再び新たな事業を興して「嘉顕の道」...というように二つを統合するのではなく、それぞれの道が順番に起こるべきと言っている。

なかなかそういう風にうまくいくかどうかは疑問だが、こういう風な活動が起こるためには自立した個人が必要で、日本においても石田梅巌や近江商人の「商人道」があったと言っていて、だから著者は「商人道ノスヽメ」という本を書いていたのだなあとここは納得。

2014-07-13

「宮本式・ワンランク上のサッカー観戦術」「こう観ればサッカーは0-0でも面白い」

ナミビアで迎えた今年のワールドカップ。日本代表の予選はあっという間に終わってしまったが、サッカー観戦のお供に、と思ってこの2冊を読んでみた。

最初「こう観れば」をKindleで読もうかと思ったが、なぜかiPad上のKindleでは読むことができなかったので、「宮本式」の方を先に読み始め、帰国してからKindle PWで「こう観れば」を買ってみた。

両方の方に共通して書いてあったのは、チームの力と個の力がともに重要であるということだった。何となく、「最後の突破力」に欠けたように見えた、日本代表へのメッセージだったのかもと感じた。

宮本式・ワンランク上のサッカー観戦術 (朝日新書)

宮本式・ワンランク上のサッカー観戦術 (朝日新書)

2014-07-12

エドノミクス 歴史と時代劇で今を知る

飯田先生の江戸時代の経済談義、春日さんの江戸時代を時代劇から切り取った話が並んでいるけれど、やはり飯田先生の経済の話の方に関心が向かう。「歴史が教えるマネーの理論」など、飯田先生の本を読むと、学校の歴史の授業で習った三大改革とその前の時代(荻原重秀、田沼時代など)の評価が、経済の視点からは全く異なることが分かる。この本では、その話がさらにアップグレードされている感じがする。江戸時代は全般的にマネーサプライが絶妙な伸び率だったこと(これが経済発展と幕府財政の維持を助けた)、天保の改革ではマイルドなインフレーションを壊すほどの貨幣の改鋳をしてしまい、それが幕末の金・銀の交換レートの修正をきっかけとした高インフレへと続いてしまった。

春日さんの部分では、最終版の「司馬遼太郎の功罪」の部分が面白い。自分も大学生くらいには司馬遼太郎の小説を時間を忘れるほど熱心に読んだ口だが、どこまでが本当でどこからが創作なのか、今でもまだよく分かっていないことが多いような...。