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2015-01-18

統計学をまる裸にする

この週末の課題を終え、夕方に最後の3章を一気に読んで読了。この前ナミビアにいた11月末からちびちびと読み進めていたが、ずいぶん時間をかけてしまった。

この本は最近のとても優しい統計の入門書(例えば同じく山形さんの翻訳した「この世で一番おもしろい統計学」)のような本の次に読むものかもしれない。個々の統計の概念が「何をやっているのか」を説明しているものだから。特に10章以降の世論調査、回帰分析、プログラム評価などのレベルの話をこのようにまとめているものはこれまでになかったように思う。

ただ、どうしても例示がアメリカのものになるので、山形さんの言うようにたとえ話がしっくりこない人もいるかもしれない。もしかしたら、「統計学が最強の学問である[実践編]」はここまでカバーしているのかもしれない。

それから、山形さんは本書のサポートページを用意してくれているのだけど、本書の姉妹書「経済学をまる裸にする」ともどもサポートページへのリンクが切れているみたい。

統計学をまる裸にする サポートページ

2015-01-17

阪神大震災から20年

阪神大震災から20周年の日はナミビアの首都ウイントフックで迎えた。

Faebookの方に当時の写真と思い出話を書いておいた。

https://www.facebook.com/youji.sakakibara/posts/946456165365026

それから、震災後20年の神戸の社会経済の状況について。市経済を支えていた港の取り扱いが頭打ちになって、すっかり大阪方面へのベットタウンとしか機能していないということなのかな。時間があるときに整理してみたい。

ジョナサン・アイブ

この週末に片付けなければいけない仕事があるのだが、それから現実逃避するように1日かけて読んでしまった。

確かにジョナサン・アイブ自体が優れたデザイナーであるのは間違い無いと思うが、この本を読むと、素晴らしいチームがそこにあって、そのチームを最初に作りあげていったロバート・ブルーナーの貢献も大きいと思った。それからイギリスのデザイン教育というか、アカデミックな世界ではないArtisan寄りの教育の話も興味深い。

この本にも抱えているが、Appleのハードウェアのデザインはユニボディで一つの到達点に達しつつあるように思う。最初は既成のものに対してカウンター的でクールなものであったAppleデザインも、エスタブリッシュメントなものになりつつあるように思う。そんな状況の中、Appleデザインがよりソフトウェア上で新しい流れを作り出していくのかどうか、関心深い*1

*1:とはいえ、最近のiOS 8.1.2の日本語入力の問題(おそらくiCloud関連のバグ)とOS X Yosemiteのメモリ食いはちょっといただけない。ソフトェアのデザインはどうあるべきかと同時に、不具合なく安定して動く環境を作り出してほしい。これはエンジニアリング側の課題だけど

2015-01-13

日本経済はなぜ浮上しないのか

年末から読み始め、今年最後の出張、ナミビアに向かう飛行機の上で読了。片岡さんの本は(辛口な方もいらっしゃるようだけど)新しい本になるたびに、やさしく、丁寧に伝えようという工夫を感じる。

この本が出版されたのは消費税10%増税をするかしないかを決定する前の2014年10月だったと思うけれど、アベノミクス1年目の分析(第1章)、消費税増税の影響(第4章)、アベノミクス再機動の提案(5章)は今読んでも全く古さを感じない、というか、ここから状況が動いていないのがなんとも残念だし、不安にもなる。

この本が書かれた以降に起こった大きなイベントは10月末の追加緩和だが、2014年4月の消費税増税の影響(典型的には消費者の消費行動)がそれだけで緩和されるわけでもなく、また効果を持つためには時間も必要になる。財政制作サイドでは給付金や社会保険負担の軽減、金融政策サイドでは日銀法改正などのレジームチェンジに働きかける政策が行われると良いのだが...。なんとなく、今のままではグダグダ進んでしまいそうなきがする。

国際金融に関する2つの章(第2章 円安なのになぜ輸出が増えないか、長期円高の大きな後遺症)も最新の国際収支体系(IMF国際収支アニュアル第6版)でやさしく説明していると思う。政府財政を家計のように把握するのと同じように、一国の国際収支の一部(特に貿易収支)で赤字・黒字というのはもうそろそろやめにしてもいいと思うのだけど。

2014-12-27

100分de名著 ハムレット

2014年12月の100分de名著は「ハムレット」で、1回目の再放送を見たところなかなか面白かったのでテキストを買ってみた。

これまでのハムレットの解釈はロマン派以降の解釈の影響が大きく、人はなぜ生きるのか、いかに生きるべきなのかという哲学を描いているのだというのが著者の主張。中性的な価値観と近代的な価値観がせめぎ合う時代の中で、著者の言う

ハムレットは近代的自我に引き寄せられていくけれど、けっきょく近代的自我では解決せず、最後はやはり「神の摂理」に委ねる––俺が一人で悩んでいてもしょうがないのだ、という大きな悟りに至ります

という部分は、第4回の「ハムレットは二度変貌する」というところで説明されている。

それから、当時の劇場(グローブ座)の様子を紹介しつつ、シェイクスピア劇と日本の能との類似性の指摘などはなかなか興味深い。

2014-12-06

英文法、ネイティブが教えるとこうなります

ナミビアでの仕事が一段落つき、12月に受験するTOEICの文法対策にとフィンランドへ向かう準備や移動する中で読み進めた。フィンランドから帰国する途中に読了。

本を読み進むときには前置詞や文法の使い方のニュアンスに「なるほど」と思えるのだけど、一方でなかなか身についた感じがしない。やっぱり、繰り返し手に取ったほうがいいんだろうな。

棒を振る人生

英文法の本だけでは疲れてしまうので、この本も同時に読み進めていった。この本もフィンランドから帰国する途中に読了。

佐渡さんの熱い気持ちが伝わってくる。同時に彼のメタ思考が見えてくる(その典型は兵庫県立芸術センターの芸術監督としての活動だと思う)。「第九」の章(第4章)は第九を聴きながら、2011年5月のベルリン・フィルの件の部分ではショコスターヴィッチの交響曲第5番を聴きながら、それぞれ確認しつつ読んでみたいなと思っていたが、結局、未だ果たせていない。