議論のルールブック

モンゴルに来る頃から読み始めたから、読み終えるまでに3週間近くもかけてしまった。最近はなかなかまとまって本を読む時間がない。
また、まとめて読み直さなければと思うが、読んでいて(いい意味で)引っ掛かった部分を書いておく。

  1. 匿名掲示板は双方向性を断ち切るための道具。
  2. 議論は反証探しの繰り返し。議論を重ねることによって、正しいことを知るのではなく、間違ってはいないことを知ることができる。
  3. 議論は(反証探しの繰り返し)を行うことによって、客観性が生まれてくる。
  4. ある主張(テーゼ)、それに反対する主張(アンチテーゼ)の前提条件を明らかにすることによって、その二つを半分ずつ認める新しい主張(ジンテーゼ止揚)が生まれることがある。
  5. 主観的な意見を述べる際には、点と点をつなげる線を導き出すような根拠を示すことが必要。
  6. 責任は自由の裏返しで、自由な発言を行うことによって、責任が発生する。
  7. ルールは守らなければいけないものではなく、これを守れば運営が円滑になる一種のノウハウで、それを守るべきかどうかは自分で判断する必要がある。

議論のルールブック (新潮新書)

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