4月の経済指標

月末の金曜日なのでいつものように前月の鉱工業生産指数消費者物価指数労働力調査の結果が発表になっている。

鉱工業生産指数

生産・出荷・在庫指数速報 平成21年4月分

持ち直しの動きが見られる鉱工業生産

  • 今月は、生産、出荷が上昇、在庫、在庫率は低下であった。
  • 製造工業生産予測調査によると、5月、6月とも上昇を予測している。
  • 総じてみれば、生産は持ち直しの動きが見られる。

4月の生産指数(季節調整済)は74.3で、前月比5.2%の上昇。でも前年同月比ではマイナス31.2%の水準。製造工業生産予測調査によると、5月、6月とも生産上昇が予測されている。底を打ったけれども以前の生産水準まで戻るのはまだずいぶん先、という感じ。

消費者物価指数

平成17年基準消費者物価指数 全国 平成21年4月分

  1. 総合指数は平成17年を100として100.8となり,前月比は0.1%の上昇。前年同月比は0.1%の下落となった。
  2. 生鮮食品を除く総合指数は100.7となり,前月と同水準。前年同月比は0.1%の下落となった。
  3. 食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は98.9となり,前月比は0.1%の上昇。前年同月比は0.4%の下落となった。

前年同月比の変化をグラフにプロットすると、全ての指数(コアコアCPI)がマイナスになり、それが拡大していく傾向が明らか。完全にデフレ突入じゃないか。

労働力調査

労働力調査(基本集計) 平成21年4月分(速報)

  • 4月の就業者数は6322万人と1年前に比べ107万人減少
  • 4月の完全失業者数は346万人と,勤め先や事業の都合による者が増加したことから,1年前に比べ71万人増加
  • 4月の完全失業率(季節調整値)は5.0%となり,前月に比べ0.2ポイント上昇

完全失業率は5%台に乗った。生産は回復しているが、雇用への回復へはもう少し時間がかかるだろうから過去最悪の5.5%を目指すことになるんだろうか。

グラフで見ても失業者数の増加が目に付く。