夜の経済学

1月から2月にかけて、時間をかけて読んだ。
フーゾク、ワリキリ、生活保護、流言・デマなど、著者の二人がこれまでにも取り上げてきたテーマについて数字で語っている本。それぞれの分析の過程も書かれているので、統計分析の勉強にも使えそう。
興味深かったのは、最終章の対談で取り上げられている生活受給者バッシングに関連して「自分が所属する階層以外の状況が想像できなくなっている」「貧困文化から遠い人はむしろ声を出さずに静かに彼らの区部を閉めているという状況」(分析結果は5章)。それから「データって「みんながどう間違えているのか?」というのを確認するための鏡として必要」という指摘。

夜の経済学 (SPA!BOOKS)

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