ジョナサン・アイブ

この週末に片付けなければいけない仕事があるのだが、それから現実逃避するように1日かけて読んでしまった。
確かにジョナサン・アイブ自体が優れたデザイナーであるのは間違い無いと思うが、この本を読むと、素晴らしいチームがそこにあって、そのチームを最初に作りあげていったロバート・ブルーナーの貢献も大きいと思った。それからイギリスのデザイン教育というか、アカデミックな世界ではないArtisan寄りの教育の話も興味深い。
この本にも抱えているが、Appleのハードウェアのデザインはユニボディで一つの到達点に達しつつあるように思う。最初は既成のものに対してカウンター的でクールなものであったAppleデザインも、エスタブリッシュメントなものになりつつあるように思う。そんな状況の中、Appleデザインがよりソフトウェア上で新しい流れを作り出していくのかどうか、関心深い*1

*1:とはいえ、最近のiOS 8.1.2の日本語入力の問題(おそらくiCloud関連のバグ)とOS X Yosemiteのメモリ食いはちょっといただけない。ソフトェアのデザインはどうあるべきかと同時に、不具合なく安定して動く環境を作り出してほしい。これはエンジニアリング側の課題だけど