「小学五年生」おそるべし
小学五年生はすごい。先月号には、ライブドア vs フジテレビのちゃんとした解説と、株式投資入門が載っていた。今月の株式投資入門では、「日経新聞の株価欄の見方」と「できれば四季報も読め」そして、テクニカルとファンダメンタルズの両方から「株の買いごろ」について説明している。テクニカルは、もみ合いから上離れしたタイミングで買え、下げ局面では買うなとのこと。ファンダメンタルズでは、PERとPBRについて説明している。
先月号では、三人の子がそれぞれ、銘柄を一つづつ(ライブドア、トヨタ、ソフトバンク)選んで仮想投資したのだが、今月は値動きと材料について簡単に考察している。ソフトバンクの子が「ホークスの成績とはあまり関係ないみたい」と言えば、トヨタの子は「ドルと円の値段がだいじ」とまで言っている。すげえ!下手な投資雑誌よりよっぽど勉強になるかも!
JR福知山線脱線事故・参考文献その弐
あなたはどれだけ待てますか―せっかち文化とのんびり文化の徹底比較
- 作者: ロバートレヴィーン,Robert Levine,忠平美幸
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2002/06
- メディア: 単行本
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http://www2.asahi.com/special/050425/TKY200505010176.html
土地によって時間の感覚がこんなに違う、というのがよくわかる本だ。著者らは、各国のせっかちさを、次の基準で測定した。
- 歩く速度
- 郵便局で切手を買ってお札を渡してお釣りを貰うまでの時間
- 公共の場所にある時計の正確さ
日本(実験場所は東京)は、31か国中4位。ただし、郵便局で頼みもしないのに領収を切ったり切手を小袋に入れてくれたのは日本だけ。これが郵便局でのタイムを4位に引き下げることになった。
経済が豊かだったり、暑くなかったり、人口密度が高かったり、個人主義の国ほどせっかちになる。ただこの本では、幸福度自体は経済の豊かさにスライドしていると述べている。あれれ、「幸福の政治経済学」(id:sakidatsumono:20050220参照)と違うぞ?
著者は日本について、まるまる一章を割いて記述している。題して「日本の矛盾」。せっかちで過重労働の割には、冠状動脈心疾患が少ないのは、終身雇用による会社への所属意識によるものと分析しているが、著者が日本にいたのはバブルの頃で、現在とはだいぶノリが違うような気がする。当時は5次下請だの海外アウトソーシングだの個人請負だのは聞かなかった。今の日本は冠状動脈心疾患は多いのか?
JR福知山線脱線事故・参考文献その参
- 作者: 村上宣寛
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/03/30
- メディア: 単行本
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事故を起こした高見運転手は、過去に三度処分と報じられている。「それがひどいというんだったら、早く配置転換しなかったのが問題だし、運転手になすりつけようとしていて嫌だなあ」と、報道を聞いて思った。
でたらめな適性検査で運転士を選抜したら、適性がなくてもパスすることも少なからずあるだろう。当然、事故の確率も上がる。
ちょっとこの本で疑問なのは、「心理学者は海外文献もロクに読まない」と書いてあることだ。そこまで不勉強な研究者がそうそういるとは思えないのだが、、、