『RATIOVol.4』『増刊ヤングガンガン』

どちらも立ち読み

『RATIOVol.4』

「芸術の哲学/哲学の芸術」というのが気になった(けど読んでない)。
20世紀の哲学というのは、真理よりも芸術の方へと接近していくものだったのではないか、とか何とかそういう話なのではないかと思う。
戸田山和久vs伊勢田哲治往復書簡」
実在論を巡って。
経験主義的な反実在論の線引きって曖昧じゃないか、と自然主義実在論者戸田山が批判する。
そんな曖昧だと、バークリ的観念論までいっちゃうんじゃないの、と。
それに対して伊勢田は、バークリまでは戻らない。
デカルト的懐疑もヒューム的懐疑もとりあえずは括弧に入れておく。その上で認識論は、プラグマティックなものに頼って正当化していくしかないのだ、と。
Vol.3を読んだときは、何となく伊勢田側を応援する感じで読んでいたのだけど、今度はむしろ、戸田山側を応援する感じで読んでた。
どちらの立場も、なかなか説得力がある。

増刊ヤングガンガン

ハーメルンのバイオリン弾き」番外編掲載
うあー、懐かしいなーと思いながら、番外編として楽しく読めた。
本編が終了してから数年後、ハーメルン・フルート、ライエル・サイザーにそれぞれ子どもが出てきているという話。
で、最後に近付くにつれて嫌な予感がしてきたのだが、見事に的中した。
彼らの子どもを主人公にした新編の連載が始まるんだとか。うーん、どうなんだろう。
衛藤ヒロユキのを読むの忘れた。