私のPC履歴8 VAIOノート・PCG-FX33G/BP 「HPの立ち上げとコミュニケーション」


*初期の「自給屋HP」の一部(実際はフレーム分割で左側に目次が表示されていた)

快適なPC環境が整うと状況も変わってくる。それは私個人だけのことではなく、日本中がそうなっていったということである。この頃すでに個人のHPが数多く作られるようになっていた。

ワープロとして、エンターテイメント機器としてのPCに加えて、HPを開設できるということは、情報発信アイテムとしての魅力的かつ大きな機能である。私がHPを開設したのが2002年の1月である。その立ち上げには大変精力を使ったものだった。

私が契約しているプロバイダは「ぷらら」である。以前、CanBeのところで、「プロバイダはMSNに契約した」と書いたが、これにはいきさつがある。最初に契約したMSNでは、ドメイン名が「msn.com」であった。当時は国内で「.com」のドメインは珍しく、知り合いから「外国のプロバイダを使っているのか」と驚かれたりもした。しかしまもなく、MSNはプロバイダ事業から撤退することになった。そこでMSNの会員を引き継いだのがぷららだったのである。だから私も自動的に移行してぷららの会員になった次第である。当然ドメイン名が変更になったので、メールアドレスのドメインの部分が変わり、その旨をプロバイダ移行の間に関係者に周知しなければならなかった。

先日プロバイダの満足度でぷららが1位になったという報道があったが、私もぷららのサービス内容には満足している。HPの開設も基本料金の中で可能であったので、それを利用して立ち上げることになった。HP作成ソフトはIBMのホームページビルダーを使用した。確かVer.6だったと思う。

未知のものであり可能性も秘めた個人のHPである。デザインからコンテンツまで、一人で考えるのは大変な作業だった。それは今でも変わらないので、ブログが台頭することになったのである。私も色々考えて苦労して開設したが、それ以上に更新するのが大変だった。

基本的には「自給屋」という店のHPなのだが、農作業から料理から一言日記に至るまで、様々なコンテンツを考えて用意した。文章を打ち込んで、料理や農作業の写真をデジカメで撮ったものを取り込んでサイズなどを調整し、ページのデザインを整えてアップロードする。畑に行くにもデジカメを持たなければならなかったが、忙しくて忘れることもあり、それを繰り返していくと最期は面倒くさくなる。

HPを運営していく中で、掲示板というものは荒らしなどに遭うので使えないと悟り、連絡用にリンクを張っておいたメールアドレスには迷惑メールが山ほど来るようになるなど、試行錯誤を経て現在の形に落ち着いているところである。

HPをずっと立ち上げていると検索に引っかかる機会が多くなるのだが、今ではテレビや雑誌のネタ探しに関係者が利用するようになった。先日も群馬FMの取材があり放送されたのだが、皆放送の企画に沿った絞り込みをしていく中で、検索に引っかかる中から取材先を決めて連絡をしてくる。そういう意味では情報発信アイテムとして十分機能していると思う。今後は「ネット販売」という商売の手段としての利用を考えている。それは現在のPC環境があればほとんど元手がかからずに取り組めることである。うまく立ち上げていきたいと思う。