きょうの猫村さんの感想

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猫がきた。
なぜ猫?
「あんた この字が読めないの。家はね人を募集してるの、猫は募集してないの」
掃除や皿洗いをする猫。
「この猫使える」
その脱力しきった絵の中に、なぜか笑いと癒しがある。
猫がエプロン姿で家事をしている。しかも、そのエプロンにはnekoと刺しゅうしてある。そんな笑いの中にも猫村さんと犬神家の人々の会話の中にふと考えさせられる話題がある。
生協の白石さんに続く癒しの本として注目を浴びているのが、このきょうの猫村さんである。
どーでもいいやと読んでいるうちにとその世界に引き込まれてしまう。
この本にはそんな不思議な魅力がある。

百夜行 18歳の亮司と雪穂(第3話の感想)

「ありがとう、亮、最高の卒業祝いだよ。」
俺たちは18歳だった。
僕は♪今どこにいるのだろう♪。
柴咲コウさんの切ない歌声とともにエンドロールが流れた。
昨夜、秦建日子さん原作、山田孝之君と綾瀬はるかさん主演の百夜行を見た。
まず率直な感想はやっと秦さんらしいドラマになってきたということだ。
綾瀬はるかさんの演技は少し見直した。
教会でのガラスを割るシーンは迫力があったし、笹垣刑事とのやりとり、亮司への台詞は本当は何を考えているかわからない怖い女の雰囲気が出てきた。
「亮君にとってはそういう7年間だったのね」
表情を隠しながらも、皮肉めいて言うこの言葉は印象に残った。
「皮肉な話ですね。被害者の息子と加害者の娘が同じ本が好きだなんて。」
笹垣(武田鉄也)に平然と話す顔には怖さがあった。
冒頭の言葉をとっても、自分のために死亡診断書まで偽造して姿を消そうという亮司に、「最高の卒業祝いだよ」という言葉には戦慄が走る。
「その日を最後に、俺は良心を捨てた。すべてを0にした。」
山田孝之君が罪の意識にさいなまれる弱気な少年から雪穂のために罪を乗り越え逞しい青年へ変貌していく演技もよかった。
「これじゃ、罪の上塗りじゃねぇか。」
「俺、好きな女になにしてるんだろう。」
強気と弱気、暴力性と優しさが交互する彼の表情には味がある。
白夜行いよいよ面白くなってきた。
山田孝之君と綾瀬はるかさんにとって新境地を開く作品になること期待したい。

いっごそうとはちきんの国 高知県 

咲いた桜になぜ駒つなぐ 駒が勇めば花が散る
何をくよくよ川端柳 水の流れを見て暮らす

司馬遼太郎 「竜馬がいく」より
33歳という若さでこの世を去った幕末の志士、坂本龍馬
幕末の混沌の時代を疾風のように駆け巡り、理想に生きて純粋のまま死んだ男。
その坂本龍馬が生まれ育ったのが男たちの国土佐こと高知県である。
高知県といえばこの坂本龍馬の他にも、土佐の一本釣りかつおめし、土佐犬足摺岬、どろめ祭り、四万十川山内容堂阪神タイガースのキャンプ地安芸などが思い浮かぶ。

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