salmosax note

音楽家・山内桂 の雑感ページ

 ”The Sound of Incects”

スイスのノルベルト・メスラングからDVDが送られてきた。
"The Sound of Incects - Record of a Mummy" / Peter Liechti
(原作「ミイラになるまで」島田雅彦)
EUROPEAN FILM AWARD PROX ARTE 2009 を受賞している。


スクリーン上だけのクレジットだけど、自分の名前がスイスミュージシャン4人と共に大きく書かれてあって目立つ。
CD の "signal to noise vol.4" の音源使用にOKしただけなのに、他の多くの映画関係者のほとんどが小さな文字の中、申し訳ない気がした。


さて映画に当然字幕はなく、英語を選択して観たが我が語学力では厳しいものがあった。
欧米にフライトする時に機内で見る映画は、言葉がわからなくても視覚的に内容が理解でき楽しめるが、この映画はたんたんと日記を「読み続ける」もので、人物もほとんど登場しない。
でもそのスクリーンは美しかった。単なる風景画でもない。一旦主人公の眼を透した風景なのだろうか。
主人公さえ登場しない、でもかれの視覚で構成した映画ともいえるのだろうか。
それにノルベルトの音楽もさすがで、個人的にもいつかこんな音付けをしたいと思わせるものだった。