手元に『月刊ビジネスデータ』(日本実業出版社)の2002年12月発行の
臨時増刊特大号がある。
まるまる1冊が「有名講師・講演料データベース」で、「本誌オリジナ
ル調査による現代のプロフェッショナル500人の特選情報源」とある。
そこにぼくも入っている。「技術・科学」のところ。その当時ぼくは
京都工芸繊維大学教授だった。講演料の目安は1.5時間5万円。
6年経ったのに変わっていないなあ。
教育委員会など公的なところからの依頼はもっと低額だ(「大学教授は
いくら」と決まっているんで)。
下がっていないだけいいか。
実際は公的なところの2,3万円から10万円というところ。
ときには友人の頼みで無料でやることもある。
データベースの中には米村傳二郎さんもいる。1.5時間50万円。その当
時のネタは空飛ぶ電気くらげ、空気砲、ブーメラン…。
今はもっとレパートリーが増えているだろう。とくにしゃぼん玉。
彼は今はそんな額では受けてくれないだろう。数倍は高くなっている。
彼はそれでいいと思う。自分の会社の人たちを食わせているのだから。
そして、サイエンスショーで1.5時間で数百万のスターがいるってことは
これからの人には励みになるだろう。
昔の教え子から「米ちゃんに負けるな」などと年賀状が来たが、サイ
エンスショーでははっきっりいって負けている。それでいいのだ。ぼくは
ぼくなりにサイエンスと関わっていくだけだ。