瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

山岸凉子『ツタンカーメン』(07)

・文庫版の「エジプト全図」
 3月3日付(04)に注意したように、文庫版には最後の見開きに「エジプト全図」という略図がある。図名は仮名は行書体太字、漢字は明朝体太字。
 右頁に横組みで入っている地名は同じ。国名はゴシック体太字、都市や遺跡はゴシック体、川や湖は明朝体の斜体*1、海に関するものは灰色に明朝体白抜き*2、半島や砂漠は明朝体*3である。
 左頁の下半分に、右頁の「ルクソール」から吹き出しのように引っ張って「ルクソール周辺拡大図」があるのも同じだが、内容が各巻で異なる。
 第2巻ではさらに「ルクソール周辺拡大図」の「王家の谷」から吹き出しのようにして、上半分に「王家の谷拡大図」が入っている。そのため、第1巻では左頁の左上にあった図名「エジプト全図」と、右上にあった0「地中海」及び「エジプト」の文字は右頁の左に移動している。そして「リビア」と「リビア砂漠」の文字は第2巻・第3巻にはない。わずかにエジプト・スーダンとの国境とリビア砂漠の一部、Bin Jawad附近の海岸線が見えるのみ。
 「ルクソール周辺拡大図」は左下に図名、第1巻では白抜き縦組み「ナイル川」の右岸に縦組み「カルナック宮殿」と横組み「ルクソール」が、左上に「王家の谷」「★」「ハトシェプスト女王の墓」「デル・エル・バハリ」の文字があってこれは第3巻まで引き継がれている。また左端中央やや下にも○に縦長の▲を入れてその下に「N」として北を指すが、何故が第2巻のみ○がひしゃげている。第2巻は第1巻ではルクソール駅に達しそうだった図名を縮小して、図名と駅の間の市街南端に■に白抜き「3」の記号を入れている。即ち左下、方位と図名の間に第2巻・第3巻には「■カーター・ハウス/■エル・クルナ旧村/■ウィンター・パレス・ホテル*4」が足されている。「1」と「2」は図中では左岸、「1」は「デル・エル・バハリ」の右に横長の▲を載せた家型で、「2」は下左寄りに■で入っている。また第2巻で他に「ネフェルタリの墓/★」と「メムノンの巨像」が追加されている。図中の道路は同じ。
 「王家の谷拡大図」の文字は全て横組みで、左下に図名、左上に第2巻には「墓/①アメンホテプ2世/②ホレムヘブ/③ラムセス6世/④ハトシェプスト女王/⑤シプター/⑥トトメス1世/⑦トトメス2世/⑧トトメス3世」丸数字は黒丸●にゴシック体白抜き。第3巻はさらに「⑨ラムセス2世/⑩メルエンプタハ/⑪ツタンカーメン」が追加されている。道路は同じ。

*1:ナイル川」のみ縦組み。

*2:スエズ湾」のみ縦組み。

*3:「東方砂漠」は縦組み。

*4:■には白抜きで「1」「2」「3」が入る。