瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

松本清張『点と線』(3)

新潮文庫1968(3)TVドラマ化告知の帯
 2013年9月24日付(1)にその後追加したように、数ばかり見て、書きかけの記事はなかなかまとまらず、投稿出来ないでいるのだが、今回、帯(幅5.5cm)の掛かった本を見たので先にメモして置く。「平成十九年六月五日百十二刷」である。
 折返しはそれぞれ8.4cmずつで、カバーの折返しとほぼ同じだけ折り返している。
 上部幅1.0cmが赤で、折返しにもそれぞれ1.0cmずつ侵入している。表紙折返し側は、赤の下まで表紙側にあった写真の続きで、ビートたけしの帽子の鍔と右肩。
 裏表紙折返し側は、この赤の途切れたすぐ右側、下詰めで明朝体縦組みで小さく「点と線 TV化」とある。それ以外は余白。
 表紙側、文字は全て横組みで、上部の赤に明朝体太字白抜き「テレビ朝日1124(土)25(日)よる9時」とある*1。その下は灰色の背景に、左側に帽子をかぶったビートたけしの写真。背景はビートたけしの周囲が若干明るい。
 このTVドラマは平成19年(2007)放映である。放映日の日付(25日)で百十六刷まで増刷されている。

 DVDのパッケージの写真とは、顔の向きは同じだか、視線の向きが違い、また手を帽子に当てていない。
 ビートたけしの右に白抜きで、まず2行(左揃え)明朝体太字「ビートたけしが、/松本清張の最高傑作に挑む。」その下、少し空けてゴシック体で大きく「初テレビドラマ化!」その下、少し空けて右寄せ「新潮文庫」。「よる9時」と「挑む。」の間に白線の円(径1.6cm)があって、上0.3cmは赤地のところに(「9時」の下端まで)掛かっているが、中に白抜きでやや右上がりに傾いて「2夜連続/放送」と中央揃えで入っている。
 背表紙側、赤地のところにやや縦長のゴシック体白抜き横組みで「TV化」その下は白地に縦組みで、上部に黒の角切長方形(2.0×0.5cm)にゴシック体白抜きで[ま 1 13]とありすぐ下にゴシック体「新潮文庫 \438」定価は横並び。
 裏表紙側、赤地の部分にはゴシック体白抜きで「『点と線とならぶ松本清張の代表作!」とあって*2その下の白地の部分に書影が2つ示される。それぞれの左側にゴシック体縦組みの紹介文。

ゼロの焦点

ゼロの焦点

新婚一週間で失踪した夫の/行方を求めて、北陸の灰色/の空の下をたずね歩く禎子/が巻き込まれた連続殺人!
砂の器(上) (新潮文庫)

砂の器(上) (新潮文庫)

駅操車場で発見された扼殺/死体。新進芸術家として栄/光の座を狙う青年の過去と/は…? 老練刑事が追う!
         (上下巻)


 『ゼロの焦点』をKindle版で表示したのは、現在改装されて、書籍の方では次に示す、新しい書影になってしまうからである。

ゼロの焦点 (新潮文庫)

ゼロの焦点 (新潮文庫)

 ついでにカバーについても簡単に見て置く。カバー表紙折返しの著者紹介文は10行、カバー裏表紙折返し、上部に「――――新潮文庫――――/松本清張の本|」として横組み、中央に縦に破線があって、左右各17点ずつで合計34点、左側「或る「小倉日記」伝/黒地の絵/西郷札佐渡流人行/張込み/駅路/わるいやつら(上・下)/歪んだ複写/けものみち(上・下)/半生の記/黒い福音/ゼロの焦点/眼の壁/点と線/黒い画集/霧の旗/蒼い描点」、右側「影の地帯/時間の習俗/砂の器(上・下)/Dの複合/死の枝/眼の気流/渦/共犯者/渡された場面/水の肌/天才画の女/憎悪の依頼/砂漠の塩/黒革の手帖(上・下)夜光の階段(上・下)/状況曲線(上・下)/隠花平原(上・下)」、右上に水色の新潮文庫のマーク、下部に小さく「カバー印刷 錦明印刷  デザイン 新潮社装幀室」が透けて見える。
 これら折返しは今手許にある百十刷に同じ。カバー表紙・背表紙は今手許にある百十刷に同じ。カバー裏表紙及び奥付のISBNコードは、百十刷は10桁であったが百十二刷は13桁。本体は目録まで百十刷に同じ*3。(以下続稿)

*1:「よ」は上に寄せる。

*2:二重鍵括弧は半角で細い。

*3:8月24日追記】百八刷を、記事中に取り上げた百十刷・百十二刷と比較して見た。カバー表紙・背表紙・裏表紙・表紙折返しは百十刷に同じ。裏表紙折返しの異同は1箇所で、「けものみち」が(上・下)2冊に分かれていない。目録も2頁め3点めの「けものみち」に同様の異同がある。奥付はそれぞれの発行日が違う他は百十刷に同じ。百十二刷は最下部のISBNコードがカバー裏表紙と同じく13桁になっている。【2016年1月25日追記】九十七刷改版を百十刷と比較して見た。カバー表紙・背表紙・裏表紙・表紙折返しは一致。裏表紙折返しの異同は2箇所で、2012年10月19日付「松本清張『黒地の絵』(1)」に取り上げた新潮文庫1661『黒地の絵』②四十九刷改版に一致している。奥付の異同は百十刷にはその発行日とHPアドレスが追加されていること、目録の異同は1箇所で2頁め3点めの「けものみち」が(上・下)2冊に分かれていない。