瑣事加減

2019年1月27日ダイアリーから移行。過去記事に文字化けがあります(徐々に修正中)。

高梨みどり『Order-made』(2)

 昨日の続き。
 名古屋駅の西側から、駅の南側を迂回して東側に出て、どこをどう通ったかははっきり覚えていないが、多分、泥江町の交差点から那古野に入って、そして円頓寺商店街に至ったのである。アーケードにパネルを敷いた通りで、御多分に漏れず寂れているようであったが、夏で朝も早かったから人通りがないのは当然で、私は昔栄えたらしい風情を感じつつしばらく歩いて、恐らくそのまま五條橋を渡って東進したのだと思う*1。そして東大手駅の手前、名古屋市役所と愛知県庁の前を歩いたように記憶する。東大手駅の入口もぼんやり覚えていた。
 それから何ヶ月かして、調査旅行に際して私にある印象を残した円頓寺商店街を舞台とするドラマが放映されると知って、第1回(2004年11月29日)から見たのである。
 主役の楠花梨を演じた上原美佐(1983.12.21生)は初主演で、演技が上手いとは云えないが、小学生の頃に事故死した弟に成り代わろうと、テーラーの父に認められるべく奮闘する姿は初々しかった。自分のことを「俺」と称する所謂「オレっ娘」もしくは「俺女」で、そこからして弟の身代わりになるべく努めているのだが、このわざとらしい台詞回しがそこらへんを上手にフォローしていたと思う*2。その後「のだめカンタービレ」で玉木宏(1980.1.14生)の彼女の役を演じたりしていたが、今は引退状態にあるようだ。ライバル役だった柏原収史(1978.12.23生)は中堅として活躍しているのだが。それから、財界の重鎮の役で出演していた、老いさらばえた丹波哲郎(1922.7.17〜2006.9.24)からも目が離せなかった。
 「MWAVEのずらずらら日記」の「2004年10月18日 月曜日の日記」の記事「[TV]Order Made」にあるように、当初11月22日(月曜21時15分〜21時58分)から放映予定であったが、「テレビドラマデータベース」の「オーダーメイド 幸せ色の紳士服店」項に拠ると「新潟・中越地震に関する特別番組が予定されそのため一週、開始が順延となった」のである。新潟県中越地震は平成16年(2004)10月23日17時56分に発生、当初の放映開始予定日はちょうど1ヶ月めに当っている。
 原作は未読。記事の題は読んでいなくても原作で立てることにしている。――いづれ読む機会のあらんことを思って*3

Orderーmade 1 (モーニングKC)

Orderーmade 1 (モーニングKC)

Orderーmade 2 (モーニングKC)

Orderーmade 2 (モーニングKC)

Orderーmade 3 (モーニングKC)

Orderーmade 3 (モーニングKC)

Orderーmade 4 (モーニングKC)

Orderーmade 4 (モーニングKC)

Orderーmade 5 (モーニングKC)

Orderーmade 5 (モーニングKC)

Orderーmade 6 (モーニングKC)

Orderーmade 6 (モーニングKC)

Orderーmade 7 (モーニングKC)

Orderーmade 7 (モーニングKC)

 「MWAVEのずらずらら日記」の「2004年11月29日 月曜日の日記」の記事「[TV]オーダーメイド」は初回を見ての感想だが、原作とはかなり設定が違うようだ。

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 はてなキーワードの「堂山町」を見ると「東京の新宿ニ丁目に次ぐ日本第二のゲイタウンである*4」とあるのでちょっと吃驚した。まぁ私は「何も知らない大多数の大阪人にとって、堂山町は(やや猥雑なイメージもあるが)単なる繁華街という認識しかなく」と云う口で、単純に大阪駅の近くで安い、と云うだけで、夕食を済ませて「旅館」に戻ると寒々とした六畳の和室でそのまま寝てしまい、翌朝はまだラッシュの始まる前に都そばで朝食を済ませて京都に移動して、と云った按配なので食事と宿泊以外の堂山町をまるで知らぬのである。そして京都での調査を終えて、京都で宿を探すのは厄介なので名古屋に移動して「ホテル」に泊まる、と云った旅を何度かしたものだった。しかし、どうやって見付けたのだろうか。「ホテル」の方は駅前を歩いていて見付けたのだと思う。「旅館」の方は普通に歩いていては気付きそうにない。(以下続稿)

*1:6月17日追記】先刻放映されていたNHKテレビ「ブラタモリ」#76「名古屋・熱田尾張名古屋は 家康でもつ?〜」の終り近く、円頓寺商店街や五条橋が写って、あっと思ったのだが、この記事を書くためにGoogle Earthで確認したから見覚えがあるので、こうなって来ると「当時、私が見た」記憶をどう守れ(?)ば良いのか、と云う気分になって来る。

*2:連続テレビ小説ごちそうさん」の東出昌大(1988.2.1生)みたいに。

*3:読んでいないのに諸版の比較をメモした記事も多々ある。これも、――いづれ読む機会の……。

*4:片仮名で「ニ丁目」となっているのは原文のママ。