7日目/ナンディ→スバ

【現在地】フィジー・スバ(Peninsula International Hotel)/気温34℃


【訪問した国の数】3カ国


【フライト】計5回


 7時半にチェックアウトして10分ほど玄関で待つと、1台のマイクロバスが敷地に入ってきた。これから乗るツーリストバスだ。現在自分がいるナンディはフィジー最大の空港を擁する西部の都市で、行き先のスバは東部に位置する首都。大抵の旅行者はツーリストバス(片道22FJD)やローカルバス(片道12FJDくらい)、飛行機(片道90FJD〜200FJDくらい)を使って移動する。今回は価格と乗り心地のバランスがいいツーリストバスを選ぶことにした。昨日の日記に書いたとおり、予約はホテルのトラベルデスクで行った。


 満員のマイクロバスはクイーンズ・ロードに入り、ナンディ・タウンを抜けて郊外へ向かった。案内された座席は2人掛けで少々狭いが、最前列だから見晴らしがいい。海岸や草原、ちょっとした集落がよく見える。フィジーにはスバやナンディのほか、シンガトカなど複数の観光スポットが存在するが、それ以外の地域は実に牧歌的で静かだ。


 ツーリストバスは11時ごろスバに入った。出発から3時間以上経っているが、自分は半分くらい眠ったからあまり疲れは感じない。その後、中心街から少し離れた場所にあるホテル、Peninsula International Hotelで下車。ただし、あの高級ホテルとはまったく関係がない。今回はシングルが取れずダブルを予約したが、それでも価格は1泊85FJD(約3,910円)と手頃だ。室内も清潔で広いし、WiFiも1時間6FJD(約276円)で使えるため不満はない。


 11時半、部屋で一休みしてから繁華街に足を運んだ。ナンディよりずっと規模が大きいメインストリートに出るも、車や通行人は非常に少ない。ゴーストタウンの様相を呈している。理由は調べるまでもない。今日は日曜日だから多くの店が休業中なのだ。タイミングが悪かったと痛感しつつチキン料理の店に立ち寄り、チキンバーガーセットを購入。隣の公園で頬張った。


 繁華街の北側にあるバスターミナルにも行った。交通の要所であるため通行人は少なくない。だが、実はこの周辺は犯罪多発地帯でもある。特に観光客が狙われ、日本人もスリや強盗に遭遇しているという。オセアニアは全体的に平和だが、パプアニューギニアポートモレスビーとフィジーのスバは例外だ。最近ではトンガのヌクアロファも治安が悪化していると聞く。背景には政治不信や失業率の高さ、外国人に対する反感がある。南の島の不都合な真実だ。


 15時、ホテルに戻って休憩。荷物を整理したあと横になり、気が付くと外は真っ暗になっていた。明日は再びツーリストバスに乗車してナンディに帰る予定だ。


【参考】1FJD(フィジードル)約46円