sam113のブログ的生活(実践編)

sam113が日々思うことを、主に直観で書き綴るブログです。
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2005-03-15

[] 登竜門として機能していないフリーゲーム

ゲームインディーズが盛り上がらないもう1つの理由として、登竜門としての機能をほとんど果たしていないということが考えられます。

例えばアマチュアでもなんでも、絵の練習をすることは画家という職業のスキルに直接結びつくし、音楽の練習をすることは音楽家という職業のスキルに直接結びつくわけですが、同じようにアマチュアでゲーム製作の練習をすることがゲーム企画者という職業のスキルに直接結びつくか…といったら、そうとも限りません。

プログラマーなどの専門技術職に関してはまた別としても、少なくとも企画職においては、アマチュアの製作経験だけで即戦力になれるなんてことは到底ありえません。なぜかというと、アマチュアと職業企画者の仕事の中身が、それだけ根本的に異なるからです。少なくともゲーム会社に就職するだけなら、偏差値の高い大学に入って、企画書の書き方でも独学で学んだほうがよっぽどいい「試験対策」になります。コンテスト受賞経験を引っ提げていっても、それが決め手となって就職出来るなんてことはあり得ないわけです。

アマチュア製作者からプロデビュー(もしくはメジャーデビュー)する、というキャリアパスが存在していないに等しいわけで、盛り上がらないのも仕方がないかなぁという気はします。もっと一攫千金を狙う猛者たちが集うようになれば、面白くなるんですけどね。


ちなみにアメリカの状況はこんな感じ。

http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20050315202.html

トモタカトモタカ 2005/03/16 01:10 確かに仰るとおりゲーム業界に入るのは普通のサラリーマンのように良い大学、良い偏差値が求められますが、アマの時にゲームを一つ製作するかしないかでは物凄い差がありますよ。少なくとも面接時に「こいつ妄言を言ってやがる」などと面接官にとらえられる事は少なくなります。
ちなみに、「コンテストにて受賞」というよりも「作ったか作らなかったか」の方が重視されていると思いますよ。

samonasamona 2005/03/16 03:03 確かに経験しておいたほうが現実は見えてくるので、そういう点で無駄にはならないとは思うのですが、問題なのは「それだけ」ではまだ足りないものが一杯ある、ということだと思います。アマチュア制作の延長上に就職後の仕事が位置付けられておらず、別方面への努力も同時に多数展開しなければならないというところが問題なのだと思います。

TakamiChieTakamiChie 2005/03/16 13:01 そう言うものではないのでしょうか?いくらどんな経験を積んでいても、本番で使うのは今まで使ったことのない低級言語だったり、今まで使ったことのないハードだったりするわけで、それが即就職に結びつくなんてことはないでしょう。
 でも、大きなプラスにはなると思いますよ?なんというか、アマチュア経験があると、経験値二倍のスキルを手に入れられるとでもいいますか…。
アマチュアをやってることによって成長の早さが違ったりすることは、あると思います。それが直接就職に結びつくとはいえないでしょうが、大きなプラスにはなると思いますよ。
 わたしも就職活動まっただ中にありながら、まだ目前の試験やら何やらに追われてますが、わたしたちにとっては小さなことでも、他の人にとっては――と言うことは意外とあるんだと思います。

samonasamona 2005/03/16 14:50 まあ、プラスには確実になると思うのですよ。ただ、例えばプログラミングに関しては、高級言語を1つ学んでおけば低級言語も早く覚えられる、等という意味では経験も活きてくるのですが、こと企画職の場合、やってることがあまりに激しく違いすぎて経験が活きる場面が実質ほとんどないのが問題でありまして。。。いくらアマチュアで作っていても、プレゼン能力やコミュニケーション能力は大して身につかないし(むしろ悪化する危険もある)、仕様書もアマチュアの感覚が残ってるとかえって出鱈目になってしまいますからね。
現場のプロジェクトに近い体制での開発を経験していれば大きな経験になるのですが、現実にそれをしっかりやってる人はほとんどいないわけで、そういう意味では作る側の甘さもあるのかなぁとは思います。

トモタカトモタカ 2005/03/16 17:44 さもなーさんの言っている「企画、プレゼンテーション」というのは持ち込みの場合の話でしょうか?
普通はアマの持ち込み企画はプロというフィルタを通してプレゼンなどを行う(プロが代理orフォローあり)と思いますが…いやはや、どうなんだろう…?むしろ今持ち込みやってる所って少ないんじゃないでしょうか?
プロ/アマの製作環境の違いはあってもグラフィックだったらデッサン力、音楽だったら楽器知識というように基礎は同じですしアマでの製作は経験地2倍以上だと思います。
「それだけでは足りない」の「足りない」の部分はしっかり教育してくれると思いますよ。大手では。

しかしアマといってもゲーム業界に踏み込む人は専門学校で勉強した人が多いので「経験が生きる場面は実質ほどんどない」というのにいささか疑問を感じますが……

不伝不伝 2005/03/16 18:46 さもなーさんは登竜門としての働きを生かしてないと書いてありますが、フリーゲームのクリエーターのなかにはプロに近い仕事をしている人は存在します!
たとえば、「今風」のヒデさんなどはそれに近い仕事をしていると思います!
また、ツクールの場合だとエンターブレインからの要請などで、それに近い部類にはいくことができると思います!

また、アマチュアで作った場合ですが、完成させることで、「こいつは作品を完成させる根気があるんだな」ということで、評価されないでしょうか?
と自分は高校生で就職活動もまだやったことはないので、そのへんはくわしくはわかりませんが・・・
登竜門としての機能は確かにもの足りない方だと思います!しかし、将来的に「なんとかしてやる」という気持ちの製作者が増えたらそういう登竜門を目指す猛者たちが増えて、盛り上がるのではないでしょうか?

と机上の空論かもしれませんが、自分なりの意見を言わせて頂きました。
乱文失礼しました!

samonasamona 2005/03/16 21:11 トモタカ さん:
いえいえですからこれは、就職する時の話ではなくて、むしろ就職した後(もしくは独立した後)の話だと捉えて下さい。新人教育に期待をしなければならないということは、アマチュア制作だけでは十分なスキルが身につかないということでしょう。ほとんど新人教育をしなくても即戦力になれるほどのスキルが身につかない限り(つまりプロの世界でも通用するアマチュアが育たない限り)、アマチュア制作が登竜門としての役目を果たすことは出来ないということです。だからまあ、それだけこの世界が甘いってことかもしれませんよね。

kenmokenmo 2005/03/16 21:14 結局、フリーゲームが登竜門になれないのは、プロとアマの差が開きすぎたためではないでしょうか。
技術レベルの差、ということもありますし、規模の差があります。
例えば、今ではプロの現場は「チーム開発」が基本となってます。
アマでそれを経験することはほぼ不可能でしょう。
(アマのレベルで「チーム開発」を行うとたいてい失敗するため)

ただ、もうすこしゲーム開発が一般的になって、
例えば、普通に小中学校のクラブに「ゲーム製作部」みたいなのが
できてくるような状況になれば変わってくるのではないかな、
などと思っています。

samonasamona 2005/03/16 21:15 不伝 さん:
あとで書こうと思ったことなんですけど、僕がここで言っている「メジャーデビュー」の定義というのは、具体的には「PS2などのメジャーなプラットフォームで10万本売れるものを作る」ということです。(それが、大手の企画者に求められる条件です。)既にプロに近い形で活動されている方もたくさんいることは知っていますが、PS2で10万本売るとなると、話はまた変わってきます。
あともう1つ、「評価される」というだけでは駄目なんです。例えば漫画家がジャンプ等のメジャー誌にデビューをしたら、いきなり連載が始まるでしょう。ドラフト一位で入団した高校球児は、いきなり一軍入りするでしょう。同じように、プロの世界にいきなり入って活動を開始することが出来るぐらいでないと、登竜門としての役割は果たせないということです。

samonasamona 2005/03/16 21:25 kenmo さん:
僕も、それはまさにその通りだと思います。ただ、賢い人は自分から進んでチームを組んで、チーム開発の経験をなるべく積むように努力してたりもしますからね…。規模の差は確かにどうしようもないんですけど、上のアメリカの記事によると、向こうでは家を売って資金を作っている人もいるみたいですし、まだまだ僕たちの努力が足りないのかもしれませんね。

不伝不伝 2005/03/16 22:47 さもなーさんの意見拝見しました!
ちょっと話は変わりますがまず、ゲームに公募とよばれるものが少ないのも登竜門としての役割を減らしているんじゃないでしょうか?
今、公募とよべるものがゲームにはたしてあるのかが謎です!
今あるコンテストでは、テック、ゲーム甲子園、3分ゲーなどがありますが、いきなりデビューなんて公募はない気がします!

その一方で、小説などは「大賞デビュー、賞金100万」などの公募がかなりの数あります!
まず、そういう状況から改善するべきなのかもしれません・・・
といっても自分たちができることではないですが・・・

samonasamona 2005/03/16 23:49 それだけ、期待されていないということでしょうね…。小説などのコンテストは通常、「即戦力になる優秀な人材」を発掘する目的で行われるものです。賞金を用意するのも、発掘した人材があとで賞金以上の利益を会社に与えてくれることを期待するためです。しかしゲームの場合、そういう優秀な人材を発掘できる可能性が現状では低すぎて(少なくともこれまではそうだった)、賞金をあとで取り戻すことが困難であるため、あまり金額の大きいコンテストは開かれなくなってしまうわけですね。
だから僕らから働きかけるとしたら、優秀な人材がこの世界に溢れていることを証明するために、優れた作品を世に送り出し続けることぐらいでしょうね。効果があるのかどうかは分かりませんが。いずれにしても、「ビジネスとしてゲームを捉える」ことが出来る人が、求められているはずです。