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2005-06-03
■[ゲーム製作] アマチュアとは一体
アマチュア発のエンターテイメントとは一体どうあるべきなんだろう、なんてことをずっと考えています。
「フリーでここまで出来るのは凄い」という褒め言葉からも分かるように、「市販の作品にどれだけ近づけたか」が、フリーゲームの評価軸になっている節があります。市販のゲーム=『完成形』、フリーゲーム=『未完成形』という構図になっているわけです*1。しかし、市販のゲームが『完成形』なのであれば、逆に言えばお金さえ払えば幾らでも『完成形』が手に入るということでもあります。
そしてまさにそれが、フリーゲームが一般の人の手に取ってもらえない理由の1つなのではないか、と思います。多くの一般の人、ドラクエやFFしか遊ばない人から見ると、『お金を払って完成形を取るか、タダで未完成形を取るか』という選択肢になっているんです。タダであることだけしか、フリーゲームを敢えて取るメリットはありません。
一般の人の手に取って貰える作品を作ろうと思ったなら、まず、市販のゲーム=『完成形』、フリーゲーム=『未完成形』という構図から脱却しなければなりません。しかし、市販ゲームと同じ路線で追い越そうとしても、それは極めて困難です。ならば、市販のゲームとはまた違う道を目指すしかなさそうです。それはつまり、市販のゲームを目標にするな、ということでもあります。目指すべきものは、マリオでもゼルダでもFFでもなく、あるいは今現在「ゲーム」と呼ばれているものですらなく、まさにゼロから、何かを生み出さなければならないのかもしれません。
ここに来て、以前id:ABAさんより頂いた言葉が思い出されます。
- まあフリーだし、ごく一部の人間にうければいいや
- まあフリーだし、ものすごく尖ったゲームになっちゃったけどいいよね
- まあフリーだし、荒削りだけどまず遊んでもらっちゃえ
とかいう姿勢が、ごくまれに市販ゲームにない妙な味を出すことがある。そしてそれを味わいたいということが、私がフリーゲームを遊ぶ理由でもある。
僕はアマチュアとして、何を残せるのだろう。アマチュアの存在理由って、何なんだろう。
たとえばゲームショップにフリーソフトの入ったCD-ROMが置いてあって、「PSで動く」とあったら、ほとんどの人がもって行くんだろうなぁ…とか。
フリーソフトとしてweb上で配布する以上、対象が「最低限のPCスキルとネットワーク環境を持ってる人」に限定されてしまうのは、やむを得ないことです…。
言い方は少々悪いですが「タダでゲームが出来るのだったら、ひまならやってみよう」って言うゲーマーは多いでしょう。ただでさえ最新機種のゲームは高いのだから、ダメージが少ない方を買うという考え方もありますし。それでもフリーじゃいやだって言う人はいると思いますけど。
せっかくPS2はインターネットが出来るのだから、WindowsゲームのエミュレータCDがあって、それがあるとHDDに入れたフリーゲーム(フリーゲームはあらかじめダウンロードする)を遊べるなんていうのがあったら、いいんでしょうけどね。
RPGツクールなんて配布データ自体はただのシナリオデータだし、実行ファイル自体をエミュレーションする必要はないし、可能性ありそうですけどね。
ただ、PCを使いこなしていて、フリーゲームの存在もそれなりに知っていて、しかしそれでも遊ぼうという気になっていない層の人たちも、やはり相当数いるのではないか、というのが実感としてあるんですよ。あるいは、遊ぶとしてもYahoo! GAMES などの所謂カジュアルゲームしか利用しない層とか。統計データがないので正確な人口比は分かりませんけど。
広報宣伝の問題もとても大きいですが、作者が唯一自力でなんとか出来るのはソフトの中身しかないので、その中身をどう変えようかという観点から、問題を提起してみました。
あと別の問題として、「タダだから遊ぶ」「ひまならやってみてもいい」というのは、「タダであることにしか魅力を感じていない」ということでもあるのですが、それだとなんか悔しいんですよ、作り手として(笑)。
だからこそ、「フリーゲーム=市販のゲームの劣化版」という構図から抜け出て、1つの作品として見て貰いたい、という気持ちもあるんです。(こっちの方が大きいかも)
といいますが、実際そうなのでしょうか?たしかに市販ゲームに迎合しているゲーム作者も、たしかにいます。ストーリーや設定があるゲームに似ていたり、市販ゲームの影を感じることも、たまにあります。しかしそんなもの、一部だけではないでしょうか?
たしかに、市販のゲームにフリーゲームは勝てっこありません。あちらのほうがスタッフが多いし、媒体も、画像等の質も良い。しかしそれは、劣化版という扱いとは違うと思いますよ。
> 統計データがないので正確な人口比は分かりませんけど。
いちおう、統計というレベルではないかもしれませんが、 http://www.hatena.ne.jp/1092433449 を紹介しておきます。もっと詳しく知りたいならば、はてなでもっと大規模なアンケートをするか、e-wordsなどの人気のある場のアンケートに頼んでみるかくらいしかないですね。
続きはわたしのダイアリーに書いておきます。ちょっと長くなりそうなので…。
「フリーゲーム=市販のゲームの劣化版」という構図は、いくつかのフリーゲームのコミュニティを観察して、実際に感じているものです。これは、必ずしも特定のゲームに似ているという意味だけではありません。より広い意味で、市販のゲームと同じ土俵で勝負してしまっている、ということです。
もちろん、市販のゲームにない特徴を持った作品もあるにはあるんですけど、そういう作品が評価される光景というのを、あまり目にしたことがないんです。
たぶん、作る側にとっても遊ぶ側にとっても、「ゲームってこういうものだ」という固定観念が、市販のゲームによって強烈に植え付けられてしまっているんだと思います。
本質的にはたかみちえさんの主張に近いと思うのですが、続きはそちらにて書かせて頂きます。