sam113のブログ的生活(実践編)

sam113が日々思うことを、主に直観で書き綴るブログです。
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2005-06-03

[] アマチュアとは一体

アマチュア発のエンターテイメントとは一体どうあるべきなんだろう、なんてことをずっと考えています。


「フリーでここまで出来るのは凄い」という褒め言葉からも分かるように、「市販の作品にどれだけ近づけたか」が、フリーゲームの評価軸になっている節があります。市販のゲーム=『完成形』、フリーゲーム=『未完成形』という構図になっているわけです*1。しかし、市販のゲームが『完成形』なのであれば、逆に言えばお金さえ払えば幾らでも『完成形』が手に入るということでもあります。

そしてまさにそれが、フリーゲームが一般の人の手に取ってもらえない理由の1つなのではないか、と思います。多くの一般の人、ドラクエやFFしか遊ばない人から見ると、『お金を払って完成形を取るか、タダで未完成形を取るか』という選択肢になっているんです。タダであることだけしか、フリーゲームを敢えて取るメリットはありません。


一般の人の手に取って貰える作品を作ろうと思ったなら、まず、市販のゲーム=『完成形』、フリーゲーム=『未完成形』という構図から脱却しなければなりません。しかし、市販ゲームと同じ路線で追い越そうとしても、それは極めて困難です。ならば、市販のゲームとはまた違う道を目指すしかなさそうです。それはつまり、市販のゲームを目標にするな、ということでもあります。目指すべきものは、マリオでもゼルダでもFFでもなく、あるいは今現在「ゲーム」と呼ばれているものですらなく、まさにゼロから、何かを生み出さなければならないのかもしれません。


ここに来て、以前id:ABAさんより頂いた言葉が思い出されます。

  • まあフリーだし、ごく一部の人間にうければいいや
  • まあフリーだし、ものすごく尖ったゲームになっちゃったけどいいよね
  • まあフリーだし、荒削りだけどまず遊んでもらっちゃえ

とかいう姿勢が、ごくまれに市販ゲームにない妙な味を出すことがある。そしてそれを味わいたいということが、私がフリーゲームを遊ぶ理由でもある。

僕はアマチュアとして、何を残せるのだろう。アマチュアの存在理由って、何なんだろう。

*1:この根底には、市販のゲームに対する憧れとコンプレックスがあるのかもしれません。

TatsukiTatsuki 2005/06/04 03:23 僕もフリーゲームを少ししかやったことのない人間ですが、手に取る基準を考えるなら内容とは別に、「PCに触らなければできない」という壁の大きさがある気がします。
たとえばゲームショップにフリーソフトの入ったCD-ROMが置いてあって、「PSで動く」とあったら、ほとんどの人がもって行くんだろうなぁ…とか。

samonasamona 2005/06/04 05:26 おっしゃる通り、手に取って貰えるかどうかを決定する要因は、作品の内容以外にもたくさんあります(広報宣伝なども含めて)。ただ、個人の力でどうにもならなさそうなことについては触れませんでした。
フリーソフトとしてweb上で配布する以上、対象が「最低限のPCスキルとネットワーク環境を持ってる人」に限定されてしまうのは、やむを得ないことです…。

TakamiChieTakamiChie 2005/06/04 11:30 うーん、Tatsukiさんのおっしゃるとおりのこと(触れる機会が少ない)のほうが、ウェイトが大きいと思います。
言い方は少々悪いですが「タダでゲームが出来るのだったら、ひまならやってみよう」って言うゲーマーは多いでしょう。ただでさえ最新機種のゲームは高いのだから、ダメージが少ない方を買うという考え方もありますし。それでもフリーじゃいやだって言う人はいると思いますけど。

 せっかくPS2はインターネットが出来るのだから、WindowsゲームのエミュレータCDがあって、それがあるとHDDに入れたフリーゲーム(フリーゲームはあらかじめダウンロードする)を遊べるなんていうのがあったら、いいんでしょうけどね。
RPGツクールなんて配布データ自体はただのシナリオデータだし、実行ファイル自体をエミュレーションする必要はないし、可能性ありそうですけどね。

samonasamona 2005/06/04 15:19 まあ確かに、PCを持ってない/使ってない層の人たちまで含めたとしたら、ウェイトとしてはハードの問題の方が圧倒的に大きいと思います。
ただ、PCを使いこなしていて、フリーゲームの存在もそれなりに知っていて、しかしそれでも遊ぼうという気になっていない層の人たちも、やはり相当数いるのではないか、というのが実感としてあるんですよ。あるいは、遊ぶとしてもYahoo! GAMES などの所謂カジュアルゲームしか利用しない層とか。統計データがないので正確な人口比は分かりませんけど。
広報宣伝の問題もとても大きいですが、作者が唯一自力でなんとか出来るのはソフトの中身しかないので、その中身をどう変えようかという観点から、問題を提起してみました。

あと別の問題として、「タダだから遊ぶ」「ひまならやってみてもいい」というのは、「タダであることにしか魅力を感じていない」ということでもあるのですが、それだとなんか悔しいんですよ、作り手として(笑)。
だからこそ、「フリーゲーム=市販のゲームの劣化版」という構図から抜け出て、1つの作品として見て貰いたい、という気持ちもあるんです。(こっちの方が大きいかも)

TakamiChieTakamiChie 2005/06/04 19:24 > 「フリーゲーム=市販のゲームの劣化版」という構図
 といいますが、実際そうなのでしょうか?たしかに市販ゲームに迎合しているゲーム作者も、たしかにいます。ストーリーや設定があるゲームに似ていたり、市販ゲームの影を感じることも、たまにあります。しかしそんなもの、一部だけではないでしょうか?
たしかに、市販のゲームにフリーゲームは勝てっこありません。あちらのほうがスタッフが多いし、媒体も、画像等の質も良い。しかしそれは、劣化版という扱いとは違うと思いますよ。

> 統計データがないので正確な人口比は分かりませんけど。
 いちおう、統計というレベルではないかもしれませんが、 http://www.hatena.ne.jp/1092433449 を紹介しておきます。もっと詳しく知りたいならば、はてなでもっと大規模なアンケートをするか、e-wordsなどの人気のある場のアンケートに頼んでみるかくらいしかないですね。


 続きはわたしのダイアリーに書いておきます。ちょっと長くなりそうなので…。

samonasamona 2005/06/05 05:26 まず、誤解のないようにお伝えしておきたいのですが、僕は決して「勝ちたい」と思っているわけではないんですよ。詳しくはそちらにてお伝えしますが、たぶん、僕が考えていることと、たかみちえさんが考えていることは、近いはずだと思います。
「フリーゲーム=市販のゲームの劣化版」という構図は、いくつかのフリーゲームのコミュニティを観察して、実際に感じているものです。これは、必ずしも特定のゲームに似ているという意味だけではありません。より広い意味で、市販のゲームと同じ土俵で勝負してしまっている、ということです。
もちろん、市販のゲームにない特徴を持った作品もあるにはあるんですけど、そういう作品が評価される光景というのを、あまり目にしたことがないんです。
たぶん、作る側にとっても遊ぶ側にとっても、「ゲームってこういうものだ」という固定観念が、市販のゲームによって強烈に植え付けられてしまっているんだと思います。

本質的にはたかみちえさんの主張に近いと思うのですが、続きはそちらにて書かせて頂きます。