一昨日、大阪は終日雨でした。
夜になって実家近くのヒメボタルがいるという地域に老母を連れて行ってみましたが、ホタルのような雨露が光っているような夢うつつといった感じでした。
ヒメボタルは陸生で、つまり小川なんかなくても原っぱにいるというので驚きましたが、実はホタルのほとんどは陸生なんだそうです。日本には45種類ほどのホタルがいますが、水生はわずかに4種しかいないんだとか・・・ さらに驚いたことには世界中でも5種しか水生のホタルはいないんだそうで、こりゃ、「ホタル=水辺」という既成概念を払拭しなければなりませんなあ・・・


さて、大阪最終日の昨日はお昼から家をでまして、天神橋筋6丁目へ出掛けてきました♪
大川の天神橋北の天神橋筋1丁目から始まり6丁目に及ぶという、ながいながい商店街の北の端ですな。ちなみに天満天神や繁昌亭は天2にあります。という具合に、ここは通称「天六(てんろく)」と呼ばれております。


(ここが日本一長い天神橋筋商店街の北の端・・・天六です。)

天六というと、50歳前後以降の方なら記憶のあるかたも多いのではないでしょうか・・・天六ガス爆発の現場です。1回目の爆発よりヤジ馬であふれた2回目の爆発の方が被害甚大だったという大阪的な事件として記憶されております。

時は1970年4月という大阪万博の年に起こった惨事でしたが・・・
落語的には、今はなき先代桂歌之助師が現場近くのお寺で落語会を予定していたところ、どんどん遺体が運ばれてきて中止になったというエピソードが残っております。それ以来、歌之助師が落語会をする度に、ホテル火災や飛行機事故や大物の死去が続いたんですな。それで落語家仲間からは歌之助が落語会をするというと恐れられていたんだそうです。
そのあたりのことは映画「寝ずの番」やその原作の中島らも「寝ずの番」(講談社文庫)に笑満亭橋次のこととして引用されております。



さてさて、私にとってもこの「天六」は久し振りに訪れた青春の地なのでした。
随分とマンションが林立していましたが、駅前の一角にはその頃の面影が濃厚に残っておりました・・・。


(このゴチャゴチャした一角でよく飲食しましたなあ・・・)

何故、天六に行ったかといえば・・・やはり落語会なんですな。

「第11回桂米二音太小屋寄席」

ん? 音太小屋・・・おんたごや? 雄の小屋かいな?と思っていたら「ねたごや」と読むんやそうです。
しばらく歩きますと、はあはあ看板?が見えてきました。


こんなところに国分寺があったんやなあ・・・
路地を入っていくと・・・おお、昭和の匂いが!!

一番奥の方に小さい看板が出ていますが、見えますでしょうか? それにしてもえらい環境にありますなあ・・・
入口はこんな感じでして、靴を脱いで二階へとあがっていきます。

 第11回桂米二音太小屋寄席


超満員に近い満員ですわ。二階の床が抜けるんちゃうかと思うぐらいギッシリと入ってはります。
しばらくして、開演となりました♪


桂 ちょうば  月並丁稚

桂 米 二   鉄砲勇助

桂 こごろう  黄金の大黒

桂 米 二   百年目 

下の座席が固い台でお尻が痛くなったのを差し引いてもいい寄席でしたなあ・・・
手堅いちょうばさんに爆笑型にみがきをかけるこごろう師、そして米朝師匠の病状や、国宝認定当時の話をたっぷりされた米二師匠、楽しい時間をありがとうございました。
「百年目」はこの間、横浜で小米朝師のを聴いたばかりでしたが、むこうは華があるにぎやか系に対して、いわゆる本寸法の、米朝型で安心して楽しめました。
米二師匠のCD&DVDが発売されてまして、受付にもありましたが、買おうとした時にはしまわれていて残念ながら購入することが出来ませんでした。ただ、間違いなく購入しますので、米二師匠ご安心ください。
(ただ、一点難をいえば舞台裏より、やたらとデジタル一眼レフカメラの照準を合わせるピッ!!という音とパシャという撮影音がしたことですなあ・・・こごろう師も気にしておられました。ああいうのはやめてもらいたいものです。)


終了後は1,000円での懇親会があり、ビールや食事をいただきながら、米二師匠・こごろう師・ちょうばさんと少しだけでもお話することが出来て、新幹線の時間を気にしながらではありましたが、楽しい時を過ごせました。
是非、また参加したい落語会でした!!



桂米二師匠(天満スイッチHPより引用)
 
■天満スイッチHP
http://www.tenmaswitch.com/


ジーやんの拍子の悪い日々(米二師匠のプログ)
http://echoo.yubitoma.or.jp/weblog/g-yan_g-yan/

■京の噺家桂米二でございます(日経連載)
http://www.nikkei.co.jp/weekend/kat/

■FM79.7の京都三条ラジオカフェでのインターネットラジオ
http://katsurayoneji.seesaa.net/

桂米二師匠は米朝一門というより上方落語家一番のサイバー系噺家です。
ぜひ以上の3点をお気に入りに追加して時々お楽しみください。


P.S. 5/13の泉麻人さんの著書紹介にも追加書き込みしましたが、その後にもブログを結構追加しておりますのでご覧ください♪