鎌仲ひとみ監督「ミツバチの羽音と地球の回転」



昨日、渋谷のユーロスペースドキュメンタリー映画ミツバチの羽音と地球の回転」を観に行ってきました。
カメラは瀬戸内海の山口沖に浮かぶ祝島の暮らしに密着しています。漁業、ヒジキの採取と加工やビワの栽培、養豚業等が島民達によっておこなわれている、その対岸の田の浦に上関原子力発電所の建設計画が進められているのでした。
新聞やテレビといったメジャーな報道機関ではどういう訳か全く報道されていない原発問題・・・この映画ではその原発にただ反対するだけでなく脱原発の成功例であるスウェーデンの電力事情も詳細に紹介し、(映画的手法ではないかもしれないが、)ただの反原発映画で終わらせていないのです。
島民の笑顔と原発なき未来とがイケイケになっているんですね。


パンフレットには全シナリオが掲載されていますし、世界の電力事情も詳細に記されていてお買い得ですよ。


今回は上映後に鎌仲監督と「貧困大国アメリカ」の著者堤未果さんの対談もありまして、
そこで、この原発問題が日本で全く報道されていないのと同様に、アメリカでは劣化ウラン弾の事が報道規制されている事を知り驚きました。また、その「劣化ウラン弾」の原材料は核爆弾や原子力燃料製造過程に出るゴミである事も暗澹としてしまう事実として突きつけられたのでした。