浅草演芸ホール正月二之席千秋楽

土曜日は芸協初めとなりました。
寄席は20日までが正月興行なんで、まだ「初め」って言葉使ってもいいでしょうね。
先週一緒に寄席初めする筈だったけど風邪気味で欠席した浪曲・古本仲間のさるえ堂佐藤さんに付き合っての浅草演芸ホール、珍しく2週連続の寄席通いとなりました。しかも前半立ち見ときた。
こんなに続けて寄席に来たのは2015年の落語協会のファン感謝祭である「謝楽祭」の福扇籤引きでダイヤモンド賞を当てて以来のことですね。ダイヤモンド賞は都内の寄席5か所の招待券なんですが、期間が短くて大変でした。と、まあそれ以来な訳です。
この土曜日は午前中宅急便待ちもあり遅れての出社、じゃなかった出動、これもおかしいか? まあ家を出て13時半前頃に到着して入場。


楽輔
マグナム小林 バイオリン漫談
金遊
とん馬 小噺 かっぽれ
小天華 マジック
鯉朝 反対俥
寿輔
今丸 紙切り 獅子舞・みこし・闇夜の烏
遊三 ぱぴぷぺぽ

仲入り

遊史郎
京太・ゆめ子 漫才
歌春
鯉昇 粗忽の釘
ボンボンブラザーズ 曲芸
昇太 看板のピン



夜席
あんぱん
吉幸
新山真理 漫談
愛橋
夢丸 のっぺらぼう
圓馬 弥次郎
まねき猫 動物ものまね


落語協会とくらべると圧倒的に漫談が多いんだけど、それはまあいつものこと。このゆるさがまたいいんですよね。
前回と同じく敬称略で失礼するとして・・・
楽輔は「季節的には合わないんですが・・・」と前置きして熱中症の話題なんかしだすので笑ってしまう。これですよ、これこれって感じ。
とん馬(ば)は小噺軽くしてかっぽれを踊り、鯉朝は座布団の上を360度回転する「反対俥」僕のパソコンも「くるま」と入力し変換すると最初に「俥」が出てくるのが凄いけど鯉朝も180度は一度に回ったから凄い。
続いての寿輔は超お薦めなのだ。味わいが半端ない。テトロンの派手な着物で出てくる怪しさに客席はひくが、それは承知の助でそこから客をいらいながら客席を自分のものにしてしまう。あまり客をいらう噺家は好きになれないがこの寿輔くらいになると、許していい。必要ならスタンプ押しますよ。はい、ポンポンッ!!
遊三の「ぱぴぷぺぽ」でご陽気に仲入り。
鯉昇の「粗忽の釘」はほうきを掛けるためのものじゃないんだけど、それは聴いてのお楽しみで、トリ前に我らがボンボン・ブラザーズ。これは是非見てもらいたい、何度でも見てもらいたい、いや素晴らしい。芸協の国宝ですよ。と本当に素晴らしい曲芸のあとはお待ちかね、昼席主任トリの昇太だ。寄席の客席全員が知っているんで、めくりが昇太になっただけでガヤガヤと騒がしくなりボルテージが上がってくる。
ながいマクラでも自由自在に会場を笑わせる、そりゃ見事なものだ。ネタに入ればこれが「看板のピン」。正直言ってこの噺は聴き飽きた、というか落語は面白いもので何度聴いてもいいと思うものと、いやもうこの噺はいいやというものに、それぞれ個人の趣向で区分されるが、この噺は私にとっては後者なワケです。
ところがところが、そういう方向性がまだ残っていたのかという驚きとともに爆笑につぐ爆笑をしてしまい、疲れた私と友はもうお腹いっぱいと夜席はじまったばかりだけど途中退席したというわけです。
夜席は前座のあんぱんがわすか1分30秒で下がって驚いたけど、吉幸も短かったなあ。初春から真理姉さん聴けて嬉しかったなあ〜。ありゃ敬称略の掟やぶっちゃったよ。じゃあこのへんで。