ゾンビ、カンフー、ロックンロール このページをアンテナに追加

2016-06-01

2016年 5月に見たインド映画 2016年 5月に見たインド映画を含むブックマーク

思うところあって、日本語字幕付きソフトがリリースされているインド映画を集中的に観ていたら結構な本数になったのでインド映画だけでエントリを別けた。『Dilwale』以外は全て字幕付き。TSUTAYA(新宿店の)レンタルか、アマのマケプレ購入。久々にビデオデッキ大稼動。巻き戻すとか忘れてた。シリアル・ママに殺される!

『紙の花』

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1959年のヒンディー語映画。グルダット監督・主演。自伝的な内容であり、結果として遺作となった作品。ボンベイの映画スタジオを舞台に、映画業界監督として大成した男が、雨やどりで出会った薬売りの娘を自作の主演女優に起用したことで、妻との関係が決定的に決裂してしまい、娘をも巻き込み取り返しのつかない事態へ発展する。実際にグルダット本人も女優に恋をして手ひどくフラレて、本作を作った後に自殺、というナルシストらしい最期を迎えている。日本ではハスミンが褒めたことで一部シネフィル御用達な作品に見られがちだがミュージカル・ナンバーもある、れっきとしたボリウッド作品。身もだえ必須の悲恋ロマンス映画

『シャー・ルク・カーンのDDLJラブゲット大作戦』

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シャー・ルク・カーンとカジョールのゴールデン・ペア1995年のヒンディー語映画。ロンドンでコンビニ経営する厳格なお父さん(『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』のモラ・ラム)の娘シムランが、大学卒業記念の旅行先で奔放な青年ラージに反目しつつも惹かれていく。しかし、彼女にはお父さんが決めた結婚相手がいたのであった…… という王道ストロング・スタイルの横綱相撲的メロドラマ。「始めは反目しあう2人が恋におちる」→インターミッション→「様々な困難を2人の愛で乗り越えていく」という構成が鉄板過ぎる。インドでは公開からロングランヒットを今もなお続けて、ついに1000週、約20年を突破した劇場があるそうな。もう宗教だね。

『Dilwale』

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SRKとカジョールの「DDLJ」ペア共演の、今年インドで公開されたヒンディー語映画新作。というか、この新作を見るために『DDLJ』を改めて観たのであった…… 対立していたギャング団の子供同士が恋に落ちるも、抗争でそれぞれの父親を失い、恋すれど反目しあう。というこれもまた大横綱な王道相撲。若い観客動員テコ入れなのか、初々しい若者も投入されてはいるがSRK×カジョールのペアが美しくまぶしすぎて、若者たちは完全にコミック・リリーフと化している。

家族四季 -愛すれど遠く離れて-』

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『マイ・ネーム・イズ・ハーン』『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え! No.1!!』など、日本で公開される率が高いカラン・ジョーハル監督の2001年のヒンディー語映画。これもSRKとカージョル共演。3時間半(210分)の大作。SRKとカジョールのゴールデン・ペアに加えアミターブ・バッチャン、リティク・ローシャン、ラーニー・ムケルジー、カリーナ・カプールオールスター総出演。話は「引き裂かれる恋人」というザ★メロドラマ展開。アミターブが怒ってカミナリを落とすと、文字通り雷鳴が轟くというそのまんま演出も素晴らしい。

『たとえ明日が来なくても』

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2003年のヒンディー語映画。諍いの絶えない家族のお向かいさんにやって来た天衣無縫青年(にしては仕上がった感の強い男:SRK)アマン。なんやかんやと家に入り込んで家族わだかまりをほぐしていくのだが、アマンには秘密があったのだった…… という『ビバリーヒルズ・バム』やハル・アシュビーの『チャンス』などの「どっかから来た人が、影響を与えて去って行く」系の話。しかし、去り方が泣かす。泣かし加減で言えば、目にタバスコを流し込むか、この映画見るか、というくらい泣かす。SRKは酷い目に会えば会うほど輝くマゾヒストヒーロー

『ミモラ~心のままに』

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『ラームとリーラ 銃弾の饗宴』『バジラーオ・マスターニ』のサンジャイ・リーラー・バンサーリー監督1999年のヒンディー語映画。『ロボット』のアイシュワリヤ・ラーイと『ダバング 大胆不敵』のサルマーン・カーン共演。イタリアから来た音楽家ミルインド音楽大家の娘ナンディニのメロドラマ。恋心と愛の違いをつまびらかに描いているんだが、何よりもアイシュの情報量の多い表情と仕草にクギづけ。信じられないほど複雑な心境を、言葉よりも効率的で豊かな表情と仕草で、一瞬にして表現しきってしまう。すごいや!

『愛しのヘナ』

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2000年にひょっこりビデオリリースされた1991年のヒンディー語映画。主演はランビィール・カプールのお父さんリシ・カプール木材製材工場を切り盛りする青年チャンダル自分結婚式へ向かう途中で自動車事故に会い、インドからパキスタンへ流れるジェラム川へ落ちて流されるままパキスタン入り。事故のショックで記憶喪失になったチャンダルは看病してくれた若い娘ヘナに仄かな恋心を芽生えさせてしまう! という、インド/パキスタン問題を始めとした諸問題全部ぶっこんだダブルグランドビックマックみたいな壮大なロマンティック・アクション劇。グイグイ引き込む展開が3時間一気呵成に観せる。

『ボンベイtoナゴヤ』

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1993年のヒンディー語映画。両親を殺したギャング団を追って日本の名古屋へ来たインド人刑事。インド・ダンサーと偶然の再会に恋心を抱きつつもギャングを追う! 名古屋を中心に大々的なロケ撮影が敢行されているのだが、十中八九ゲリラで、交差点のど真ん中で踊っているインド人を通行人がガン見している。「パチンコ屋」が面白く感じたらしくギャングアジトの出入り口になっているのが、「悪の巣窟」という意味本質的に間違っていないあたり笑った。ビデオで105分。始まって40分あたりでインターミッションが入るので、前半かなり、後半もチョイチョイカットされている感じだが、正式な長さが調べても出てこないよう。相当楽しい映画写真デパート屋上、こども広場をゲリラロケの様子。

『アンジャリ』

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1990年のタミル語映画。マニラトナム監督作。死産の悲しみを乗り越えて都市部の団地引越した4人家族。お兄ちゃんと妹は子供らしい実直さと無軌道さで地元のいたずらっ子グループに仲間入りし、愉快な日々を送っていた。そんな中、お父さんの不倫疑惑が持ち上がる…… マニラトナムらしいと言えばらしいのだが、あまりに雑な展開とスピルバーグ作品への直裁な憧れが歪な形で現れる珍作。

ディル・セ 心から

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1998年のヒンディー語映画。こちらもマニラトナム監督作。SRK主演。ラジオパーソナリティとテロリストの恋物語。1991年に実際にあったラジーブ・ガンジー元首相に対する自爆テロモデルに、自爆した少女がもしも恋をしていたら、という着想のお話インド映画フォーマットに準じてミュージカル・ナンバーを多く取り入れつつも、政治に翻弄された男女の悲恋を描く。マニラトナムは徹底して社会問題を娯楽の味付けに使う。地べたを這う様な泥臭さは、身を膾に切り刻む切実さを孕む。

『マッリの種』(ソフトタイトル「ザ・テロリスト 少女戦士マッリ」)

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1999年のタミル語映画。マニラトナム組の撮影監督サントーシュ・シヴァンの監督作。撮影監督を勤めた『ディル・セ 心から』の同年に公開された作品で、本作も同様に「自爆テロ少女」をモチーフにしているが、アプローチも展開も異なった、いわば姉妹作になっている。革命の戦いで勇敢に死んでいった兄を持った少女マッリ。自爆テロに向け事情を知らない農家に預けられ、日々を過ごしていく中で「命を繋いでいく」ことを農民の爺さんに教わっていく。あくまロマンスの味付けで自爆テロが取り上げられた『ディル・セ 心から』に対し、正面から向き合った本作は当然、対照的に洗練さがある。

インディラ』

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マニラトナムの奥さまで女優のスハーシニが監督したタミル語映画。1995年製作カーストの低い人たちが村から追い出され、川を挟んだ対岸に移住させられてしまう。国策としてカースト制度の廃止が決められた後でも、依然低いカーストの人々は虐げられていた。そんな差別を無くそうと奮闘する村長と、彼の意思を継ぐ娘を描く。さすがのマニラトナムの奥さまだけあって社会問題エンタメ化と、不幸つるべ打ち。ただ、降りかかる困難を都度々々解決していくノー・ストレスな構成は映画マゾには物足りないかも。画像検索で、「高いカーストの村で火葬してほしい」とわがままを言う胸毛がすごい老人しかひっかからない……

『女盗賊プーラン』

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1994年ヒンディー語映画。日本でも自叙伝出版されていた、低カースト出身で盗賊から政治家へ転身したプーラン・デヴィの半生を描いた作品。オープニングの字幕で「家畜と太鼓と低カーストの女は叩け」という言葉にギョッとする。11歳で嫁いだ先でレイプされ、逃げた先でレイプされ、警察でレイプされ、ようやく盗賊に拾われる。ヒンドゥーカースト制度の軋轢から逃げた人を受け止めるセーフティ・ネットが、カースト関係無いイスラーム違法集団になるというのはアチャーという話。監督は後に「70億人の彼氏」ことケイト・ブランシェット主演で『エリザベス』を監督するシェカール・カプール

サラーム・ボンベイ!』

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1988年のヒンディー語映画。ミーラ・ナーイル作品。「ボンベイに和平あれ!」のイスラム風な挨拶タイトルに、ボンベイのストリート・チルドレンの日々を捉える。様々な困難に対して放火してその場をうやむやにして、後からエラい目に会ってしま自業自得少年をインドの実景の中で追っていく。子供らしい浅薄さで強引に社会を渡り歩く、たどたどしく、もどかしい様子がネオレアリズモ的な生々しい貧しさと猥雑さで描かれる。

カーマスートラ/愛の教科書

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1996年の全編英語インド映画。ミーラ・ナーイル作品。16世紀のインドを舞台に、良家の娘と姉妹のように育てられはしたものの低い階級の娘の、愛と嫉妬の物語。インドを舞台に、インドの有名な性の聖典カーマスートラ」をテーマにしながら登場人物は全員英語を喋る海外向け作品。いわば『ロボゲイシャ』や『デッド寿司』のインド版、インド・エクスプロイテーション映画だ。だったら井口監督くらい派手で面白いウソをついて欲しい。

『モンスーン・ウェディング

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2001年のヒンディー語映画。ミーラ・ナーイル作品。結婚式を舞台にした群像劇。様々な人生結婚式という晴れやかな場で交錯する構成は見事。インドを舞台にした、インド人監督による、インド特有の結婚式を描いた、紛れもないインド映画なのだが、日本人寿司職人が作ったカリフォルニア巻きのような空気が漂う。描写に間違いや誇張は無いし、面白い映画ではある。

『その名にちなんで』

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2006年基本的には英語映画。ミーラ・ナーイル作品。ニューヨークの大学研究者として働くアショケと見合い結婚した芸術家の娘アシマ。2人の間に生まれた男の子は後で変えるの前提でアショカが好きだった小説家から仮の名前ゴーゴリ」と名づけられる。後に生まれた妹ソニアの4人家族生活に、綿ぼこリの様に紛れ込むちょっとした齟齬の、繊細な機微が描かれる。ピューリッツァ賞受賞の原作小説映画化した作品ながら、アフリカ政治学教授マフムード・マムダニ結婚したミーラ・ナーイル自身の境遇と重なるところもあり、自叙伝の様な印象。「名前」とか「名づける」という概念そのものが孕む運命めいた事がらが浮かび上がる構成が見事。

個人的経験だけど、今まで「元気」っていう名前の人「須藤元気」以外で3人に会ったことあるけど、全員すごい元気だった。中学1年生の時の、朗らかで健やかな生徒会長名前は「素直」。

ミッシングポイント

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2012年基本的には英語映画。ミーラ・ナーイル作品。パキスタン人作家自伝的な小説『コウモリの見た夢』を原作とした作品。2001年9月11日のニューヨークで、企業コンサルタント会社のアナリストとして働くパキスタン人が強いられた数奇な運命を描く。よく知られた俳優も多数出演の国際的な作品。この題材はインド出身でコスモポリタンのミーラ・ナーイルでなければ表現できない領域であろう。南アジアとアメリカでのイスラム教徒に対する空気感の違いや、911以前と以降での変化など、繊細かつ残酷な機微がすさまじいバランス感覚で見事にあらわされている。

ミーラ・ナーイル監督5作、立て続けに見たのだが、『サラーム,ボンベイ!』『カーマスートラ 愛の教科書』あたりは、国際社会の中でインド人であることを全面におしだした「みんなが見たいインド」を作品にした感が強い。

しかし『モンスーン・ウェディング』になると、インド人であることを意識的に打ち出すまでもなく、インド人だなぁという自覚が芽生えている感じ。

『その名にちなんで』『ミッシングポイント』と「異国で南アジア人として生きること」を描きながら「自分が何者であるか?」という命題を濃く浮かびあがらせている。面白さの質が作品ごとに、成長的な変化をしている。

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2016-05-31

2016年 5月に見た映画 2016年 5月に見た映画を含むブックマーク

今月は往年のゲームスプラッターハウス』のPS3リメイク『Splatter House』をクリア。すぐにジャック・ブラック主人公CVをあてて、JBっぽいキャラヘッドバンギング武器にする原住民を引き連れて戦うRTSゲーム『Brutal Legend』をプレイ。と、大遅刻洋ゲーマーと化している。

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テラフォーマーズ

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公開前から駄作認定されたのは、原作コミックファンが「漫画実写映画はクソ」的なクリシェに飛びつく子らであったからだろう。実際には名作/傑作とは決して言えないが、邦画レベルでは充分な娯楽作品だと言える。中でも女優陣、太田莉菜と小池栄子のキレ感はゾクっと来るものがあった。しかし、アメリカで公開したら炎上必須だね。黒々として筋骨隆々でつぶらな瞳でこん棒持ってるって、バカにする気満々でカリカチュアした黒人だと受け取られかねない。No Fun No TV Do Honky

『スキャナー 記憶カケラをよむ男』

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金子修介監督の新作。野村萬斎を現代劇に起用というのが売りなのであろう。ただ、彼の演技は時代劇などで見せる大仰さのまま。加えて金子監督平成初期感(ガラケーがパカパカ活躍)が合わさり、作品全体が絶妙に古臭く、90年代の傑作が発見されたような、奇妙な味わいになっている。しかし、ここまでベタベタ映画が作られて、広く公開されている意義はあるだろう。ベタが出来ないのにネタやメタをやって失敗し続けたのが邦画なんだから。ただ、終盤の泣きのどんでん返しを畳み掛ける構成は、昨今邦画の下手な泣きバイ映画に対して、金子監督からの「泣かしたいならココまでやってみろや!」という挑発であろう。

青春100キロ』

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久々に映画1本でエントリー書いたよ>http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/20160509#p1

音楽がすごく良くて、サントラエロロック」買いました。

『SHARING』 『SHARING(アナザー・バージョン)』

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日ごろから世界なんか滅亡してしまえばイイんだ!」と思ってた人は311震災で原発が爆発した時にどう思っていただろうか? という軸に予知夢ドッペルゲンガー混沌と絡んでいくオリジナル版。自分家族、親類縁者、知り合いさえ被害にあっていない311震災へ、共鳴する様に悲しみを持つ気持ちはどんなメカニズムなのか? という軸に予知夢(のみ)が控えめに絡んでいくアナザー・バージョン。それぞれほぼ同じ撮影素材が使用された、正に「ドッペルゲンガー」的な2作になる。エモーションの輪がシュッと閉じていくウェルメイドなアナザー・バージョンを先に見て、面白かったのだが「みんなが言うほどすごくは無いかなぁ……」と、後日あらためてオリジナル版を観たら、アナザー・バージョンに違法増築改築をバンバンしまくって奇妙な形になった沢田マンションみたいなスゴイ映画だった。

ヒーローマニア -生活-』

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近未来架空の日本都市を舞台に、自警行為の虚飾を暴き、更に若者のやる気搾取までを描いてしまう。アイドル仕事の多い豊島圭介監督らしい俳優さんらの魅力の引き出し加減が心地よく、中でも、ふざけたセリフを力いっぱいに演じて見せた上で嫌味を感じさせない小松菜奈のオモシロ百面相作品価値を上げている。往年の竹中直人が憑依したかの様な船越英一郎の怪物っぷりもすごい。

『ディストラクション・ベイビーズ』

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暴力依存的に取り憑かれた青年を軸に、サディスティック欲望を開花させてしま若者や、万引き依存キャバ嬢などを描く。演出の狙いや演技、脚本、編集音楽など全てが製作者/監督が思った通りの意図寓意表現できていて観客にも充分届いている。その巧みさは理解できるが、面白さに繋がっていない印象。ピース数が多いでっかい真っ白なジグソーパズルの完成品を見せられた気持ち

ヒメアノ〜ル

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今月の一等賞。『告白』以降、近年立て続けに作られている、生々しい犯罪邦画系譜の中でもトップグループに入るであろう。海外の低予算ホラーでは度々見られる「セックスの代償行為としての暴力」をここまでストレートに表した製作者には、グラスが空になっていればお酒を注がせていただきたいほどの、感謝気持ちすらある。いいもの見せていただいた! ありがとう

アタック・ナンバー・ハーフ デラックス

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アタック・ナンバー・ハーフ』のリメイク監督が「オリジナルはコメディに寄せすぎている。」とインタビューに答えているのを読んでいたので、クリストファー・ノーラン的な作品にでもなっているのか? と思ったら、ZAZ映画みたいな高密度オカマギャグを満載した作品になっててズッコケた。同じストーリーなのに出来に大きな差があるということで、『バタリアン』に対する『バタリアン2』の様な作品だと思ってもらえれば理解は早いだろう。

グランド・フィナーレ

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オリジナルタイトルは「YOUTH」(若さ)。アルプスの高級サナトリウム施設で、じいさんたちが自身の老いと対決していく中、どうしても対比として「若さ」を突きつけられる。しかし、この邦題日本版のポスターは枯れの美学とか最期の一花的なイメージ喚起させるが、もっと奇妙で単純に愉快な画面が散文詩的に続いていくホドロフスキー映画に近い。ウィンクが上手くできずにぴょこんと跳ねてしまメガネ童顔の売春婦とか、「おじさんね、左効きなんだよ。」と近づいてくるマラドーナ(風のおっさん)とか。

『ヘイル,シーザー!』

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1950年代のハリウッドを舞台にしたノワール風内幕もの。下衆なスター俳優に、双子ゴシップ記者、がらっぱちなスター女優、キツい南部訛りのウェスタン俳優などなどの猛烈な個性をむき出しにした人々が集うショービジネス界を切り盛りする“相談役”の奮闘劇。スターウォーズのスピンオフで若きハンソロに抜擢されたアルデン・エーレンライクは劇中のおいしい役どころもあって可愛さ爆発。ミュージカル女優とのデートシーンが微笑ましく楽しい

エンド・オブ・キングダム

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FPSゲームバトルフィールド』や『コール・オブ・デューティーシリーズの、プレイアブルなパートが無くて約100分実写のムービーが続いている感じ。実際、アクションパートプレイアブルにするだけで、バリエーションに富んだゲームになるだろう。ハンドガンでの篭城からカーチェイスヘリコプターでの脱出から地下のステルスアクションなどなど。多彩なステージアクションが展開していき、合間々々にドラマ・パートが挿入される。なので、唯一の難点はコントローラー付いてないところだ。

神様メール』

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ヨーロッパの人がたまに作る、ちょっとビターで猛烈にカワイイ映画神様があまりにヤな奴なので、嫌気がさしたキリストの妹が世界を変えるために新しい聖書「新・新約聖書」を作り始めるという話。神様を演じるのが『ありふれた事件』のサイコパス殺人鬼ブノワ・ポールヴールドなので、本当にサイコウに嫌な神様っぷりが痺れる。そして、ヨーロッパの人が描くエロさの生々しさには毎度ニヤニヤさせられる。映画が始まる前のエア・フランスのコマーシャルエロくて好きさ! オランジーナ先生エロい目で見ているよ!

『アーチ&シパック -世界ウンコ大戦争-』

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いまさらながら。韓国のアニメ映画。天然の燃料資源が枯渇して人糞が燃料になった未来世界の話。ポンチっぽい絵とバカバカしい設定で、おちゃらけた印象があるが、動きの快楽に満ちた素晴らしいアニメ映画であった。『攻殻機動隊』や(アニメの)『イーオン・フラックスからの影響と同じくらいハリウッドスピルバーグ作品引用がある。世界中ボンクラのいかほどが『インディ・ジョーンズ 魔宮伝説』にクラッシュしたのやら?

スリ

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いまさらながらパート2。軽やかな側面が正面に来たときのジョニー・トー作品スリかスられる人しかいなくて、他の犯罪が無い世界。悪い人はいずれも全員スリというのが『柔道龍虎房』みたい。健気でカワイイおっさんたちがチームでスリをする場面の息が合ってる感が楽しい。何で見逃したのかなぁ?っと思ったら、公開されてねーでやんの。

『スター・フォース未知との遭遇〜』

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いまさらながらパート3。気立てが良くて美人だが底抜けに頭が悪いレイ大富豪御曹司との結婚を控えていたが持ち前の頭の悪さで反故にされてしまう。そんな彼女の不幸に共感した失敗続きの探偵2人が、彼女を助けるために宇宙人を探す…… というベッタベタなコメディ映画ジャケットがこちら。

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こういう場面はあるのでウソでは無いけど悪質さはある。とても前向きにダマされての鑑賞ですが。ツイ・ハークがちょろっと出ていた。

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2016-05-09

「100%報われる努力」というロマンティック・ファンタジー青春100キロ』 「100%報われる努力」というロマンティック・ファンタジー 『青春100キロ』を含むブックマーク

AVアイドル上原亜衣ちゃんの引退記念作品素人100人が鬼ごっこ上原亜衣ちゃんを捕まえたら生で中出しセックスできる、という企画に応募したケイくん(仮)。彼が応募用紙に「走ってでも会いに行きたい」と書いたことから、だったら新宿からロケ地の山中湖までの100キロ走ったら確実に上原亜衣ちゃんに生で中出しさせてあげよう、ということで立ち上がった企画AVドキュメンタリー作品監督は『由美香』『監督失格』の平野勝之

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ケイくん(仮)はそもそも趣味マラソンをしていて、ホノルルマラソンでも一般ランナーとしてフルマラソンを完走している。その彼が何故マラソンを始めたのかと聞かれ、こう答える。いわく、特別テクニック必要なく、練習を積めば積んだ分だけ確実に上達するのが明確に解るから、だそうだ。

恋愛において、出会いから2人きりのデートに漕ぎ着けるまでは「お試し期間」。そこから次のデートへ繋げられれば「本採用開始」で、様々な関門を突破し、「この相手なら裸になって何もかもさらけだしても良い」と思わせたら、ようやくセックスにたどり着く。

実際の恋愛では更にその先があるワケだが、「上半期報告」としてのセックスに到る工程相手次第になる。文字通り千差万別で明確な答えは無い。世に溢れる恋愛指南本はある種の類型的な「成功例」のようなもので、書かれた内容を100%こなしたとしても、成就できるかはまた別の要因になる。

恋愛にはマラソンの様に「確実な結果を出す練習」は無い。予行演習や特訓も通用しない。100%の攻略法も無い。夜景キレイな丘で愛の言葉をつぶやいて高額な装飾品をプレゼントしても、必ずその夜に結ばれるとは限らない。

本作のタイトルにある「青春」とは「苦労をしても報われるとは限らない」という事実を実感として知るまでの期間のことだ。恋愛を始めスポーツ仕事はもちろん、趣味だってその頚城からは逃れられない。若く経験の浅い若者特有の万能感で人の苦労をバカにする。

「ふふん。あれくらいオレにだって出来るし、もっと上手にやってやれるぜ!」

こう思っている期間が「青春」だ。実際に立ち向かい、見事に玉砕し、コテンパンに伸されて「青春」は終了する。


からこそ『青春100キロ』はロマンチックだ。


本作にあるのは、巧妙なAV的なロマンだ。AVには、家に帰ったら可愛らしくて異様にエロい義理の妹がいて常にセックスを迫ってくるとか、病院に行ったら「あら!まぁ大変!」とエロい美人ナースに一本抜かれるといった、都合の良いロマンがある。これらのAVは、棚の下で口開けて待っていたら、ぼた餅が落っこちてきた的な、完全他力本願ロマンだ。AVを観ることとは、ウソだと理解した上でそのロマンに耽溺することだ。

本作の場合、100キロ走破というそれなりな苦労があることが肝だ。

例えば、私が今から100キロ走ったところで上原亜衣ちゃんとはもちろん、他の誰かともセックスできるワケじゃない。しかし、本作は「それが出来る世界」の中で撮影されている。

本作の世界では上原亜衣ちゃんへの愛を100キロマラソンという苦労で表現しきることで確実にセックスとして思いを成就できる。都合が良いという点で他力本願AVと大した変わりは無い。

本来セックス人間関係の構築という相当に面倒臭い工程必要だ。その面倒臭い工程を、本人いわく「特別テクニック必要なく、練習を積めば積んだ分だけ確実に上達する」マラソンという、ドラゴン・クエストのレベル上げ的苦労に置き換える。

「がんばれば、報われる。」

なんと甘美で危険な誘惑だろう。今、この世界はいかほどがんばろうが、必ず報われるとは限らない。むしろ、苦労を二束三文に買い叩かれて、思ったような結果を得られることは少ない。そんな世界と地続きに、100キロ走って憧れの上原亜衣ちゃんとセックスした男がいると思うと、なんだか勇気が湧いてくる。意味は無いが、自分マラソンをしてみようかと考える。

そんなロマンティックな「青春」の想いを、今更私に抱かせるほど、本作は危険で甘く、魅力的だ。

マラソンはしないけど。

2016-05-01

2016年 4月に観た映画 2016年 4月に観た映画を含むブックマーク

あなた携帯にウィルスが入って、遅くなってます!」という恐ろしいメッセージがスマホに出て、言われるがままに色々インストールしたらインターフェイスが変わってしまい、パニック中。

『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』

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バンクシーがNYのあちらこちらに日替わりで作品を残していった一ヶ月を追うドキュメンタリー。バンクシーは本来価値が無いもの価値を加えていくというアートフォームで、二束三文に狂騒する人々を作り出す。そのアートフォーム現在の経済システム虚業富豪たちを嘲笑っているのだろう。バンクシーのNY連作が収められているという点で貴重な記録だが、ドキュメンタリーとしてはとっちらかって散漫な印象。5ポインツとの対比がもっと上手にいってれば。

LOVE 3D』

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監督ギャスパー・ノエなので、もちろん生々しいセックスを3Dで見せるという露悪的な発想で作られているのは確かなのだが、物語は今まで以上に内省的。だが、自傷に見せかけた、他の誰かへのあてつけでもあるだろう。どうすることも出来ない生まれついての才能や感覚セクシャリティ投影する。セクシャリティが修練で身につけられるものでは無いように、芸術的なセンスも生まれついてのものだと突きつけるのだ。

ボーダーライン

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秘密だらけで何も教えてもらえないまま、銃撃や殺戮に投じられるエミリー・ブラントは観客の感情移入対象なんだろうけど、我々はそこまで映画杓子定規正義規範は求めていない。むしろ「殺っちまえ!」と拳を振り上げている。なので「そこで意地はったって何の意味も無いじゃん!」と常に思いながら、CIAの作戦に帯同していくハメになる。終盤でマグマの様にたぎる男の物語へ移行するのが慌しい。

ルーム

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奇妙な性癖を持った男の被害に会う女性が、困難に立ち向かっていくというのがスティーブン・キングの皆既日食連作「ドロレス・クレイボーン」「ジェラルドゲーム」に似た感じ。しかし、後半に訪れるジャック少年無双こそが、本作の高い評価と各映画賞をもたらしているのは明白だ。もう、観客全員泣いてた。映画館がしゃくりあげてた。

『コップ・カー』

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今月の一等賞。ケビベーTシャツも買ってしまった。こどもが汚い大人からマシンに乗って猛スピードで逃げる映画。って、つまりはニューシネマか? かつて『スピード』を撮り終わったヤン・デボンが調子こいて「手漕ぎボートでもサスペンス演出できる」と嘯いたそうだが、本作では車を100マイル/h(140キロくらい。アメリカの高速では珍しい速さでもない)で走らせるだけで、猛烈な感動を起こす。

『スポットライト 世紀のスクープ』

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今年のアカデミー賞作品賞カトリック教会犯罪を暴く新聞記者の戦い。しかし、暴力的な脅しがあるとか、謎の暗殺者に狙われるといった劇的な対決は無い。それなりに妨害もあるが、戦いの最大の相手は新聞記者としての矜持だ。あまりに強大な相手の不正を暴くことで、世界ベルで影響を与えてしまうし、身近な人々の信仰心に傷を与えかねない。そんな静かな戦いに参戦することになった記者たちの熱がヒンヤリとしたトーンの画面でコントラストとなって浮かび上がる。平坦な景色に僅かな起伏をつけて大自然表現する日本庭園の様なわびさびムービー

『レヴェナント 蘇えりし者』

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八甲田山』の撮影で、俳優の準備も整っていないのに、真冬の池の中にジャブジャブ突っ込んでいって水に浸かってカメラ構えている木村大作の鬼気迫る様子に、エキストラ全員「……この現場やべえ……」と戦々恐々とした、その空気映画に収められている。という逸話に似た、ルベツキの狂気とデカプの執念のアカデミー賞であろう。ちなみに『八甲田山』の現場で、やることもなく樫の木と話をして仕上げた脚本を映画化したのが橋本忍の『幻の湖』。キチガイばっかりの現場。ちなみに、デカプが生きた魚をかじる場面を一部のアメリカ人たちが「エクストリームスシ・モーメント」と呼んでいるそうだ。

『アイ・アム・ア・ヒーロー』

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ゾンビ演出はかなり面白いゾンビパンデミックで平穏な社会がひっちゃかめっちゃかにひっくり返る感じは本当に素晴らしい。クライマックスの大殺戮大会も見事としか言い様が無い。しかし、ゾンビが出ていない場面全てがダメだった。臭いセリフと臭い演技は、いわゆる「ダメ邦画」の見本みたいなダメさ。もちろん「ゾンビ映画」の「ゾンビ描写」が良いんだから、という気持ちもあるけれど、なんというか。こだわりの生地と厳選したトマトソースと極上のチーズで作ったピザに乗ったサラミが腐ってるしカビ生えてるような台無し感。もったいない

ズートピア

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フルCGの動物アニメながら、閑職に追いやられたウサギの警察官とキツネの詐欺師が、裏社会にも渡りをつけて事件を追っていくという『ロング・グッドバイ』や『インヒアレント・ヴァイス』を思わせる不良探偵ものになっている。しかもテーマは人種差別だ。ブッといテーマフィルム・ノワールを動物アニメコーティングして子供に見せようというという発想がスゴイ。

『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ

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MCU新作。予告だけでも充分興奮したのに、さらなるサプライズを用意してしまう過剰サービスノックアウトサプライズだらけの終盤決戦はもちろん、スパイダーマン参入エピソードで史上最高にセクシーなメイおばさん登場にはアゴが外れた。仲間割れという湿気の多い辛さをキャップ高潔童貞スピリッツが救う。

『Bajirao Mastani』

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去年の私のベストで挙げた『ラームとリーラ 銃弾饗宴監督と主演2人の新作。インドでは『スターウォーズ フォース覚醒』の方が、この作品上映を避けて上映をずらしたというほどの期待作。それも納得のセットや衣装の美しさ。「目を奪われる」とは正にこの映画のこと。しかし、基本的にはお家騒動なので陰湿なやりとりがメインの会話劇になってしまっている。すっごい美しい世界の中、すっごい美しい男女が、ストレスで内臓溶けるような会話を続けるというマゾ映画

『Airlift』

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1990年サダム・フセインのクウェート侵攻で、帰れなくなったインド人たち16,000人の脱出を描く。『シンドラーのリスト』『杉原千畝』系映画のインド版。侵攻前の裕福な暮らしから一転、侵攻が始まり略奪と殺戮の場となるクウェートの様子がゲームコール・オブ・デューティ4 モダン・ウォーフェア」オープニング的にワンカットで展開していく“地獄絵図”がスゴイ。

『Wazir』

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テロリストに娘を殺された対テロ組織の隊員と、とある理由で娘を亡くした老人の頭脳ゲーム…… っぽい感じの、実はあんまり頭脳関係ない戦い。思わせぶりにチェス盤を出して、IQ高そうな謎を解決しつつ、最終的にはド派手に大混戦というのは、ジェラルド・バトラーの『完全なる報復』だね。『ミルカ』のファルハーン・アクタル主演、インドの至宝アミターブ・バッチャン共演。最近短くなってきたインド映画の中でも90分ちょっとという、かなり短いインド映画

ポルターガイスト』(リメイク

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いったいどこのバカがスティーブン・スピルバーグと、トビー・フーパーがタッグを組んで作った映画リメイクしようと思ったのだろうか?

インシディアス 序章』

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老いて肉体的には弱々しいが強い霊能力を持つ者と、技術面でバックアップする若者研究者というのは『ポルターガイスト』だねぇ。チーム結成までのエピソードゼロ逆恨み幽霊呪いと、亡くした肉親のあの世からの愛がセットの定番幽霊譚。無理やりヒネリ出した感は否めない。

『絶叫のオペラ座へようこそ』

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ホラー・ミュージカルだが、ロックっぽさは無く、いわゆるミュージカル調の歌。しかし、ホラー描写には気合いが感じられる。端々にツメの甘さやテンポが崩れる場面もあるが意欲的な部分は充分汲めるし、それなりに楽しい仕上がりになっているのも好印象。

パージ

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ようやく鑑賞。「金持ち憎し!」が狡猾に脚本に落とし込まれている。『ハンガーゲーム』同様に「こんなにイヤな制度が施行された世界で、嬉々として参加する人と嫌々参加せざるをえなくなった人の対決」を描きつつ「嫌々参加した人」に感情移入させて「嬉々として参加」したい気持ちを満足させる。「金持ちぶっ殺したいよな!」という製作者の声に、ヒットさせて「イェ−!」と答えるボンクラたち、という図式。イェ〜〜!

パージ アナーキー

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続編。パージの舞台を街に移したら、モロに『ニューヨーク1997』みたいな脱出劇になったよ、という感じなんだけど、スネーク・プリスキンいないと、こんなに締まりが無いねえ。及第点アクション映画という程度で、何もすることが無い休日にぴったりな作品

救世主伝説 ザ・タイガー

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ガエル・ガルシア・ベルナル主演。アルゼンチンのジャングル農業を営む貧乏親子と使用人の3人の元へ、地上げ屋8人くらいがやってくる。その時、一人の男がフラリと現れて貧乏一家に加勢する。という『七人の侍』を、極限までソリッドに刈り込んだ話。途中でベルナルがハッパ吸って異世界交信し始めたり、何の前触れも無くトラが加勢したり。と、説明するとオモシロそうだが、実際はかなり眠い

『ワイルド・スピード SKY MISSION』

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3作目あたりからレンタルで済ませて、それまでは「相応しいな」と思ってたんだけど、これは大後悔。物語が完全に機能不全なのに面白く出来ているのは発明的だと言っても良い。ヴィン・ディーゼル軍団の目的は「ステイサムを探すための衛星ハッキング用のデバイスの奪取」。それを邪魔しに来るのがステイサム。しかも何度も! 探す必要無いじゃん! もはやマクガフィンですらない。けど面白い! RIPポール・ウォーカー

マンホール

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下水調査のため、なぜか秘密裏調査を請け負った修繕人が、下水の吹き溜まりみたいな箇所に閉じ込められてしまう。という何から何までババッチイ映画。見どころは主人公の腐敗進行。最終的に日野日出志「蔵六の奇病」状態になるのがなかなかの鳥肌ものクリストファー・ノーランが『悪魔の毒々モンスター』をリメイクしたらこうなるのだろうなぁ、という映画

マーシュランド

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スペインミステリー映画。余計な場面が全く無い編集が神がかっている。登場人物たちの動きのテンポカメラの動きはゆっくりしているのに、必要な場面だけが延々と続いて、サスペンスを一つづつ積み上げていくので、目が離せない。老獪なじじい刑事と若い実直な刑事という常套的なペアにも途中でヒネリを入れてくるので安心できない。

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2016-04-01

2016年 3月に見た映画 2016年 3月に見た映画を含むブックマーク

今月はゴッサム・シティの治安回復のため『バットマン アーカムナイト』をずーとやってたんだけど、エンディングを見るためには「リドラートロフィー」(マップ内200箇所くらいに隠されてるアイテム)を全部集めないといけなくて死んでる……

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』

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劇中、スティーブ・カレル演じるマーク・バウムが「このバブルはもう先が無い!」と確信する場面には恐ろしさすらある。笑える場面も多いけど、全体の印象としては重い。「専門用語が飛び交う難しい経済の映画」と捉えず、競馬みたいなギャンブルの話だと思えばそれなりに理解出来て面白く見れる。要所々々でセレブが説明してくれるし。「サブプライム:特別会員様(2軍):クソ貧乏人」とか。

ロブスター

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成人した人は夫婦なり同性カップルなり、パートナーがいないと違法とされる世界で、妻に先立たれて“違法化”した男がパートナーを得るための施設に入れられる。施設で期限内にパートナーを見つけられなければ罰として、動物に変換されてしまう。という設定。登場人物はそんな施設に入れられるくらいの人々なので、みんな社交性に乏しくて、肉体的な共通性(足が悪いとか、鼻血が出やすいだとか)に拘ってしまう。となると、今度は肉体的な共通性が無ければカップル的では無い、という発想になってしまう。といった価値観の思考実験みたいな展開をする。「M色のS景」という小説を思い出した。

サウルの息子

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魂の救済の話。鑑賞直後に若い客が「主人公自分勝手で和を乱すのがイライラした。」と感想したのが耳に飛び込んできて愕然とした。無論クーデターの画策を邪魔する形になったサウルは「和を乱し」ていたかもしれない。しかし、財産や尊厳を奪われ、とうとう肉体も奪われようというホロコーストに収容されたユダヤ人であるサウルが、死の際に魂だけでも救われようと奮闘する情熱と狂気が理解できないとは、あまりに情緒が無い。

『マジカル・ガール

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日本の魔法少女アニメが好きなスペインの少女。白血病を患っていて、もう長くは持たないという診断を聞いた無職の父親が、娘の願いを叶えてあげようとするのだが…… という出だしからは想像もつかない根本隆的:村田藤吉葛藤日記な展開をしていく。性的な魅力を使って物事を思い通りにしてしまう(出来てしまう)人の「魔力」を「魔法少女アニメ」に投影する成熟さにただただ脱帽。長山洋子の「春はSARA SARA」が架空のアニメ主題歌として使われるんだけど、この曲の「アニメ主題歌っぽさ」がすごいし、見つけた監督センス良すぎる。

インサイダーズ/内部者たち』

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イ・ビョンホンがサンピンヤクザとなり、悪徳政治家やズブズブの大企業社長、腐れメディアをとりまく陰謀に立ち向かう。ビョンホン体当たりの汚れ&被虐満載。肉体的にも精神的にもケチョンケチョンにされる役どころ。ビョンホンの被虐に比例して悪党どもの厭らしさもあがっていき、復讐の爽快さも増していく。しかし、羨望の眼差しを向けずにいられない“あのパーティ”には参加したい。『ベテラン』もそうだったが、やるせない終わり方への揺り戻しが韓国娯楽映画トレンドなのかもしれない。

バットマンvsスーパーマン ジャスティス誕生

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コミックの人気場面をメチャクチャに継ぎ接ぎして辻褄が合わなくなった脚本、時系列や時空が歪んだ編集ステレオタイプな悪役キャラクター設計(レックスは「ゲームなんだよ!」って言いかねない)に、繰り返される夢オチ展開、何度もうっかりミスをするスーパーマン、暗くて何やってるのかわからない画面…… そんな暗澹たる世界にも光りは差す。ワンダーウーマンが本作のメインということで異論は無いだろう。ザック・スナイダーよ。2時間半のこの映画、7分間(本作におけるガル・ガドットの出演総分数だそうだ)はサイコウだった。

ネタバレの話などコッチに書きました→(https://filmaga.filmarks.com/articles/681

『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』

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92歳となったホームズ。その頭脳はもっぱら老いとの戦いに傾けられている。日に日に薄れ行く記憶の中で、引退前最後の仕事として請け負った事件について、思い出していくのだが…… という切ない出だしから、思いもよらない終わりを迎える。正しいから良いというワケでは無く、正しさが傷つけることもある。そんなときのウソフィクションの力を讃歌する。泣けた泣けた。今年のベストに入る。

『光りの墓』

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アピチャッポン・ウィーラセタクンの新作。学校を改装した病院、突然昏々と眠りに落ちてしまう「眠り病」が軍隊の隊員たちに流行してしまう。というような設定から想像される物語は無い。突然起きたり、また寝たり、あービックリしたねー。と世間話をしていたら「こないだお供えありがとー! サルの人形超かわいかったー!」と、神様姉妹がやってくる。せわしなく回る水車に扇風機に公園のベンチの人々。なんだか意味が解らないまま楽しい雰囲気だけは高まるラストにかかるのがインスト曲なのにタイトルが「Love is Song」というのが実に象徴的。

リリーのすべて

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男の身体を持ってしまった女性が、男であることを強いられ続けつつ、現在対処療法として一般的な「性転換手術」を受けた初めての人になるまでの映画。会社の飲み会や親戚の集まりで、ネコを被らざるをえない、あの状況が生涯365日24時間続くと考えれば、同一性障がいのツラさの糸口くらいは理解できるかもしれない、と思った。「頼むからパーティだけでも男アイナーとして同伴して!」と頼む妻に「アイナーって誰かしら? ご存知あげないですことよ?」といった風にツーンとするレッドメインかわいい。

リチャード・カーン フィルムコレクション

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ニューヨークのアートシーン、70〜80年代「ノーウェイブ」のアーティストとして知られるリチャード・カーンの映像作品11作の特集上映。1本2分から長くて20分程度で全部合わせて70分程度の上映時間。見どころは90年代のNINがモロにこのアートフォームをなぞってるのが解るとこ。親や社会がマジでムカつくから全員死ね!という魂がインダストリアルロックによって紡がれる。今日(4月1日)最終日。みんなイメフォに走れ!

『The Mildew from Planet Xonader』

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アダムチャップリン』『テーター・シティ』などを送り出した、新宿ビデオマーケットさんイチ推し映画製作会社「ネクロストーム」の新作。カビ菌をベースにした侵略兵器開発研究所で菌が漏洩してしまう。閉鎖された施設の中に取り残された人々によって、オデキをニキビで潰す様な惨事が繰り広げられる。予算も情熱も全て特殊効果場面に費やされており、見たかった場面は見たかった様に、どうでもいい場面は本当にどうでもよく作られている。日本語字幕もついていて、持っておきたい仕様。みんなも買おう!(こちらから→http://www.video-market.net/vm/feature/mildew_from_planet_xonader/index.html

人間まがい』

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ゴジラやウルトラマンをくさす常套句で「なんで宇宙人怪獣は日本ばかり狙うのか?」というのがあるけど、この映画に登場する宇宙人はなんで、こんなアメリカの辺鄙な森の中に住む貧乏白人ばかりを狙うのだろうか? 世界も、全宇宙も、5キロ四方くらいの森の内側にしかなくて、その外は虚無、みたいな感じ。「くれてやるわい!」と思ってしまう。

ターボキッド

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少し前にカルメン・マキガールズ・バンドキノコホテル」から「挨拶が無い!」と怒ったことがあったけど、本当のところは「カルメン・マキ&オズの曲をカバーする連中が何故ジャガーズもどきの衣装を着ているのか?」という、雑なダサさにたいして怒っていたんじゃないだろうか? 『ターボキッド』には「古い」というだけでアレもコレも大雑把に突っ込んでしまったキノコホテル的(もしくは椎名林檎的)な雑さがある。古けりゃ何でもオシャレになると思うなよ!

ラストドラゴン

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レンタルビデオで!)見たっきりだったけどビデマさんにあったので購入。『ターボキッド』が面白かったと思う人に薦めたい。80年代的ダサさはマネしようとしてマネできるような代物では無い。心の底からそうと信じて間違える。ゆえに美しく、楽しい。中国と韓国と日本、東南アジアひっくるめて「だいたいあの辺の国」として認識している困ったピュアさ。 サイコー! ヒロインのヴァニティはつい先ごろ逝去された。

『喰らう家』

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死霊のしたたり』の首だけクンニで有名なバーバラ・クランプトン主演、ティム・バートン元カノのリサ・マリー共演のホラー。序盤がよくある幽霊ものでダルいんだけど、中盤から一気呵成に攻め込んでくるドライブ感がすばらしい。アメリカ幽霊ものを見ると、きわめて実存的というか、「痛い」とか「うるさくて眠れない」とかの実害が無い限り別にどうでもイイという様な思想が浮いて見える。うっすら見えているくらい何だ!

『お!バカんす家族

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チェビー・チェイスの『ナショナル・ランプーン/ホリデーロード4000キロ』の続編的リメイク。『ホリデーロード4000キロ』の息子ラスティが成長し2児の父親になり、父親同様アメリカ大陸横断「ウィリィ・ワールド」へのロードトリップを決行する。オリジナルに対する目配せギャグもあるが、やはり新作なりのギャグがすばらしく楽しい。借りた車の気持ち悪さと、マイティ・ソーことクリヘムの異常さに腹筋破裂。

ジャングル

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調べても何も出てこない(一般名詞すぎて他の映画ガンガン出てくる)んだけどキリル文字の文化圏内(ロシア?)の映画。劇的な恋愛結婚で結ばれた夫婦だが、夫は仕事で奥さんを省みず。迫る離婚危機を南の島へのバケーションで解消しようと画策するが、嵐に会い食人族の住む孤島に流されてしまう。そんな境遇でも仕事を始める夫に奥さんがブチ切れる。という話で、面白そうでしょ? だけど面白くなるまで1時間くらいかかるんだよ! 1時間ガマンして見続けると楽しい場面がやってくる。しかし、この映画88分しか無いので、楽しいのは正味20分くらい。その20分は良かった。スラブ美人好き。

モンスタートーナメント

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気の無い、どうでもイイ映画が見たくて借りた。望んでいたストライク。終わり方の投げ出し感なんかドンズバ。「あー!これこれ! くぅ〜! どうでもいい〜〜!」と缶チューハイが進む。『ファニーとアレクサンデル』とか『1900年』とか見れば面白いけど、人間には『モンスタートーナメント』が見たい日もある…… というか、見たい日の方が多い。私は。

『Hum Aapke Hain Koun…!』

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兄の結婚式で奥さんになる人の妹(マードゥリー・ディークシト)に恋をしたサルマーン・カーンダバング前イケメン時代)。という設定だけで約3時間20分(200分!)を突っ走る。歌って踊り続ける結婚式が約2時間。ようやく終わったと思いきや奥さん出産でお祭り騒ぎへ再突入30分。残り50分でバタバタと様々なことが起こる。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』カー・チェイスの替わりにパーティ続けている感じ。「わーい!赤ちゃんかわいい!」と、赤ちゃんブンブン振り回して踊ったりして、へそから花が咲きそうなほど大変な多幸感ですよ。

『Prem Ratan Dhan Payo』

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↑『Hum Aapke Hain Koun…!』の監督と主演ペアの新作で去年のインド映画興行収入のベストランクインしたヒット作。物語は「王子こじき」もので、インド映画十八番な話。泣かせる鉄板展開の上で、とにかく楽曲と振り付け、衣装、セットが素晴らしい。楽しい。見ていて本当にウキウキする。ヒロインのソーナム・カプールも少し前まで幼いおぼこさがあったけど、すっかり大人の女性の美しさになっててオジサンこまっちゃう。困る所以は無いのだが。

『Kung Fu Trailers of Fury』

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1972年から1983年までのカンフー映画の予告編集ブルース・リーカンフー映画復興させたとたん、逝去(73年)してしまった後。残された“龍熱患者”たちの「ブルース」の座をめぐった群雄割拠の時代。ブルース・リャンやブルース・リ、ドラゴン・リーらのパチ・ブルース達から、ジャッキー・チェンサモ・ハン・キンポーといった次世代スターなどの映画予告が集められている。ラインアップは割りとメジャー。中に珍妙な作品もあるのが楽しみ。缶ビールのすすむ一家に一枚マストなソフト。写真は『Kung Fu vs YOGA』…… 見たい!

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