ゾンビ、カンフー、ロックンロール このページをアンテナに追加

2016-01-28

2016年 1月に見た映画 2016年 1月に見た映画を含むブックマーク

スター・ウォーズ フォース覚醒

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年末25日にIMAXで観賞したら、偶然「IMAX3D版のみのプレゼントキャンペーン」というのをやっていて、小さいポスターを貰った。そのポスターの下に「(1/4)」とあったが最後。1月1日、9日、16日と毎週IMAXで観賞することとなり、見事4枚揃いました。じゃじゃん!

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回数を重ねて見ていくと愛着が出てきてファースト・インプレッションはそのままに「それでもこの子を守ろう!」という様な、自分の垢をよじって人形作ってたら生命が宿っちゃったみたいな気持ちになった。もうオレなんかより力強いんだけど。

『ヤクザと憲法』

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『ホームレス理事長』の監督/プロデューサーのペアによる新作。ヤクザがヤクザだと言うだけで憲法で保障されているハズの基本的人権を踏みにじられ続けるという現実を捉えている。だけど、ヤクザはヤクザで人の人権の事なんか考えていないのが彼らの仕事なワケで、ヤクザの人権を踏みにじる警察/検察はヒドいと思うけどヤクザだってヒドいんだからなぁ…… という思いはやはり持ってしまう。ただ、ヤクザの弁護士というだけで不当逮捕や微罪の厳罰処分での資格はく奪はやばい。日本は法治国家では無いんだなぁという感じ。

『マイ・ファニー・レディ』

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ペーパームーン』のボグダノビッチ監督新作。オープニングで『トップ・ハット』の(『グリーンマイル』の)「頬よせて」がかかるし、演出や展開は古臭いし、古い映画引用もしているしで「……なんだか老人の作った『キルビル』みたいだなぁ……」と思って見ていたらラストでイスからずっこけた。

タイガー・マウンテン 〜雪原の死闘〜』

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ツイ・ハークの新作で日中戦争後の国民党軍(から転身した山賊)と共産党軍の戦いを描いた小説『林海雪原』の映画化。これは今年の今のところのベスト1。潜入ものサスペンスが大アクションで描かれる。特にラストが凄まじい。映画文法ってこんなに自由なんだと腰を抜かした。

クリムゾン・ピーク

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パシフィック・リム』デル・トロのハマーホラー経由ジャッロ行きゴシック・ロマンスハネムーン・キラー』風味添え。トム・ヒドルストンの人外的な艶めかしさや、ジェシカ・チャンスティンの狂気ミア・ワシコウスカロリータ的魅力もさることながら、降った雪にぬかるんだ赤土が染み出して、真っ赤に染まる情景の美しさよ。正しく少女漫画的な物語に、少女でなくてもウットリ。

ブリッジ・オブ・スパイ

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スピルバーグ新作。トム・ハンクス以外はあまり顔になじみの無い俳優が並び、しかもみんな古臭い70年代映画の端役っぽい顔立ち。寒々しい青を基調とした冷戦中ドイツの描写が凄まじい。しかし、スピルバーグフィルモグラフィを振り返ってみると、『ターミナル』以降、設定や時代背景に戦争や国際紛争が必ず絡んでいて、すさまじいセメダイン臭を放っている。

『世紀の光』

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アピチャッポン・ウィーラセタクンの2006年の作品。とある病院での、なんの気も無い、ある一日が描かれた後、別の病院での、なんの気も無い、ある一日が描かれる。最初病院と次の病院で登場する人物は同じで、同じ会話をしていたり、同じ関係があったりするが、ちょっとづつ違う。1回見ただけで様々な解釈が出来るのが楽しい。『ブンミおじさんの森』が好きな人にはオススメ。だが、そういう人は言わなくても見るであろう。狐に鼻をつままれるような経験がしたい人にオススメ(これならどうだ)。

イット・フォローズ

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セックスをすると伝染る呪いとの戦い。象徴性やサブテキストなどの奥行きもさることながら、「呪い」という超常現象に対して、徹底的に物理攻撃を仕掛けていこうというアメリカンスピリッツの頑固さ。たぶん地獄のへりみたいなイメージなんだと思う。地獄には絶対敵わない強い奴がいるけど、へりの辺りはそこそこ頑張れば勝てるくらいの奴がいる。みたいな感じ。

『ボクソール・ライドショー 〜恐怖の廃校脱出!〜』

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「コワすぎ!」の白石晃士監督による4DX専用映画白石作品では馴染みの廃校少女3人と白石監督本人が演じる「田代カメラマン」らが25分間ノンストップで災厄に見舞われる。4DXの機能をフル稼働した地獄ライド感がハンパない。水の演出が激しく、かるく雨に降られたくらい濡れる。白石監督田代名義での出演をしていることでも解る通り、白石スター・システムで「コワすぎ!」ファンにはニヤリと出来る要素で満載。サイコウ!

白鯨との闘い

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ハーマン・メルヴィルの「白鯨」の元になった実話、捕鯨船エセックス号の悲劇映画化。どういう意図でこの映画が企画されたのか謎。人間尊厳といった話としては弱いし、クジラにとり憑かれた狂気というにも中途半端だし、自然の脅威にも届いていない感じ。誰も真意を掴まないままで作り始めてしまって「誰かが知ってるんじゃないかなぁ……」と他人任せな集団作業の落とし穴、みたいな構造的な教訓だろうか?

『殺されたミンジュ』

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革命家存在意義の死を克明かつ残酷に描いた作品。自民党に投票した人は、世の中が悪くなっていっている(投票した人の99%が幸せにならない)現状に直面してさえ、また自民党に投票する、その仕組みを描いている。

エージェント・ウルトラ

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MKウルトラ計画もの。今、パッとしない生活をしているのはCIAによる計画で、本当の俺はモノスゴイ暗殺者、というファンタジー。くわしくはコチラ

https://filmaga.filmarks.com/articles/553

ザ・ウォーク

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今は亡き貿易センターツイン・タワーにワイヤーを張り綱渡りをした曲芸師の自伝を元にした映画。劇中、ツインタワーの綱渡りのことを暗号的に「クー(クーデター)」と呼ぶあたりからは、911の記憶を上から塗り替えてしまおう、という意図があるように思える。

『ビューティー・インサイド』

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寝て起きると別人になってしまう男の恋愛登場人物にグッと寄り添ったスパイク・ジョーンズ的/ぬるぬるしていない80年代デヴィッド・クローネンバーグ的でもあったり。『マルコヴィッチの穴』や『ザ・フライ』と同じ様な、奇妙な状況下にいる人々の恋愛模様。

『完全なるチェックメイト

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実在した天才チェスプレイヤーボビー・フィッシャー世界チャンピオンになった試合を描く。んだけど、試合の状況(チェスの盤面や棋譜的なもの)はほとんど画面に映らない。セコンド神父が「えぇ! この局面でこんな駒の動かし方を!?」とか「えぇ! こんな配置は過去に無い! 展開がまったく読めない!」と驚くのを見るしか無い。完全な表現記号の映画

未体験ゾーンの世界

今年も始まった未体験ゾーン。渋谷に行くと、たいへん頭の悪そうな映画を常に上映している夢のような期間。

『ベラ』

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ドイツ版『テッド』。もう、すっごく解り易く『テッド』。性別と種類(クマから少女)を変えただけという潔い決断。この企画が通って、それなりの予算で作られていること自体に、人間のいいかげんさを目の当たりにした気持ちになる。

『私はゴースト

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開拓時代のアメリカっぽいお嬢さんの断片的な生活がしばらく描かれていくが、それがいわゆるカットアップ的な表現では無く、死者の記憶の断片だという展開が面白い。よく練られた立体的なアイデアに唸る。

鉄拳 Kazuya's Revenge』

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人気ゲーム鉄拳TEKKEN映画2本目。記憶喪失となった一八の自分探しの殴り合い。あと2歩くらいでシュールにカテゴリーされるくらいのド下手くそな作劇と撮影と演出と演技。

『アイ・スピット・オン・ユア・グレイブ3』

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シリーズ3作目は、レイプ被害者で復讐を果たした女性が、その後不埒な男どもを惨殺していく処刑人になるという展開。なので、完全にアクション映画の様相で、たいへんスカっとする。

『スタング』

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地中に巣をつくるクロスズメバチ(日本だと地蜂:じばちと呼ばれている奴)が、趣味の科学者オリジナルブレンドの科学飼料を吸ってミュータント化、巨大化して人間を襲う! というモンスターホラーのひな型みたいなストーリーに、CGと特殊造形を合わせた怪物で演出という、モンスターホラー教科書みたいな素晴らしい作品。

バンドコールド・デス』

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1975年のデトロイトで、すでに「パンク・サウンド」を確立していた黒人ピースバンド「デス」を追ったドキュメンタリー映画モータウンレーベル発祥の地で、黒人で、ロック・サウンドを発明してしまった男の悲しい顛末や、バンドが残した音源など、見どころは多い。

『デビルズ・シティ』

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人間社会の中で、人の恐怖を吸って生きる妖怪たちの小さな社会に変革が訪れてしまう、という話。展開や主人公境遇などアレックス・プロヤスの『ダーク・シティ』に似ていて、邦題をつけた人とハイファイブ出来るなぁと思った。(原題は「Fire City: End of Days」)

買ったり積んでいたDVD消化

『Violent Shit The Movie』

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日本だといろいろなタイトルリリースされている「Violent Shit」シリーズ。今まではビデオスルー…… というか、そもそもビデオ撮影ビデオ作品だったのが、とうとう「ザ・ムービー」としてBD登場! しかもビデマ店主さんによる日本語字幕付きで! ということで観賞。解りずらい描写も無いし、お話も一本道で展開していくのに、ちゃんとジャッロっぽい前衛的(韜晦的)な印象を受ける。

『The Million Eyes of Sumuru』

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デマさんに上記『Violent Shit The Movie』を買いに行った時、新入荷であったDVD。表記が全部ドイツ語だし、出自も全く知らなかったけどジャケ買い。「怪人フーマンチュー」の原作を書いたサックス・ローマーの女版フーマンチュー「スムル」の映画化だそうで、もう1本の映画『The Seven Secrets of Sumuru』とダブルフィーチャーDVD。60年代スウィンギンな感じでセクシー美女に囲まれながら、組伏されて殺されるおっさんなど、実に007風味を醸している。ドイツ語吹き替え字幕ナシだけど充分。このパッケージが家にあるだけでも満足。

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『The Fantastic Argoman』

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昔ビデマさんで買ったスーパーヒーロー映画4本高圧縮DVDに入ってた。超能力が使える大富豪が「アルゴマン」に変身してイタリア美女とイチャイチャする。女性の衣装がかわいいし、富豪っぽい鷹揚なヒーローぶりが楽しい

『デス・スポーツ

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『デスレース2000年』の後に、続編を狙って作られた映画らしい。囚われた女性ディスコみたいなピカピカした暗いところに全裸で幽閉されて、ノイズ音楽がミョ〜ミョ〜かかる場面がサイコウ。透明プラスティックの剣(クリスタル的な意味であろう)とか、過剰武装のバイクなども楽しいデヴィッド・キャラダインの決してイヤとは言わない仕事ぶりは感動的。

『Sun Dragon』

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アメリカ西部開拓時代を舞台に、かっぺ白人に虐げられる黒人鉄道工事で重労働をさせられる中国人が共闘するという映画ビリー・チョンとカール・スコットのダブル主演。YOUTUBEに全編あがってて「ビリー・チョンとドニー・イェンが出てる」とされているんだけど、ド兄ィみつけられず。

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