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2017-06-19

史実に忍び寄るマヌケパトリオット・デイ史実に忍び寄るマヌケ『パトリオット・デイ』を含むブックマーク

私たち日常をそのまま切り取り映画にしてみたとする。すると特に気にも留めていないどうでも良い事柄が、実はマヌケであったと気づくだろう。

街を走る右翼がノビノビになったカセットでビロビロとした奇妙な軍歌を流していたり。軍歌だと思っていたらジャイアントロボテーマ曲だったり。

ハンズフリー携帯電話で話ながら歩いている人も耳にささったイヤホンが見えなければ(見えるまでは)狂人にしか見えない。

身なりは変では無いのに周囲の人を怒鳴りつけながら歩く女性

道を横断するゴキブリ気づき変に甲高い声を出してしまサラリーマン

目の前をブンブンと飛び回る小蝿をはらっている人や、クモの糸がフワッと顔にかかった人も遠目からは突然オカシナ行動をしている人にしか見えない。

映画パトリオット・デイ』は2013年にボストンマラソンを襲った爆弾テロの事件発生から犯人逮捕までを描く、サスペンス映画だと言えるだろう。

しかし、実際に起こった史実をそのまま映画化しているのか、妙なリアリティを持つ人物がふと現れて消えていく。

「ここはアタシの場所からね! 動く気は無いよ!」という、限りなくオッサンに見えるオバさん。

激しい銃撃戦になんとか加勢しようとトンカチを投げる人。

監督ピーター・バーグの本作における勝利は、これら普段生活に紛れ込むマヌケ面白さを発見したことであろう。

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