Hatena::ブログ(Diary)

三等兵

2013-05-25

凹んでいます

ずいぶん辛いままで、すぐに使いやすくしたり修正したり機能の追加をする気力がありません。こうして取り上げられるのはとてもうれしくて、ありがたくて、でもこんな中途半端で申し訳ない。

とはいえ、責任が大きくなってきたのでそのうちいくつか気になる部分に手を加えておきます。それから、リクエストがうまくいかなかった場合の処理はしていますが一応バックアップはとっておいてください。

  • http://b.hatena.ne.jp/はてなID/config
    • こちらでバックアップファイルがダウンロードできます

うまい棒一年分もらえたら凸れるかもしれません。味は選り取り見取りでお願いします。送料もそっち持ちでお願いします。

あとたけのこの里派です。たけのこの里が好きです。ということは、どういうことかわかりますね。

送料は、そっち持ちです。

送り先は日本地図にダーツを投げてあたったところに、きっと私はいるのでしょう。

2012-06-17

雰囲気日本式ローマ字読みしがちな話の続き

コメントありがとうございます。見てくれているかわかりませんが疑問に思われたことをお答えします。

catについて

Itisango ASUSとか

@USAGI_WRP 記事が微妙、例えばcatはconcatenateだから発音がどうとか言うなら猫のcatと一緒ですし。

tmurakam cat はキャットであってるんじゃないの? 個人的には char を入れてほしい

doroyamada catはcatanateだからキャットでしょ。あとexecutableはエクシキュータブルだからホントはエグゼではないのよね。executiveの発音との混同かな。

これはwikipediaですね。

cat(カット)はUNIXの標準コマンドであり、ファイルを連結させたり表示したりするのに用いる。catは連結することを意味する「catenate」の略である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/Cat_%28UNIX%29

えーカットなのかー!とビックリしたんですがキャットでいいのかな。concatenateとcatenateの違いはなんだろう?あまり深く考えたことがないです。

char

検索したらこういうのがあった。

データ型のCHARのこと何て言ってますか?

私は「キャラ」と言っています。

でもプロの講師の人が「チャー」と言っていたので

どっちが一般的なんだろう?と思い質問させていただきました。

別にどっちでもいいんでしょうけどね。

キャラクタ型の略だから「キャラ」型だと思っていたんですが。

みなさんどっちですか?

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/529903.html

覚えたてのときはチャーでした。それからcharacterのことだったのかーと認識してキャラになったけどたぶん今はチャーです。一周しました。どっちが多いんだろ?

関係ないけどdoubleをダブルって覚えられないからドウブレとか言ってたかな。そもそも型の概念からして意味わからなかったからやけくそだった。booleanとかエイリアンのイメージしかなかった。新しい言葉を取り入れるときにどうしても既存の知識のうち語感の似ているものを連想してしまったりするのかもしれない。あとfloatなんてcssのfloatのイメージしか無い。


exe

これはIT用語のサイトで調べました。

読み :

エグゼファイル

別名 :

.EXE file

分野 :

Windowsプログラミング / Windows / プログラミング

http://e-words.jp/w/EXEE38395E382A1E382A4E383AB.html

一応Google 翻訳でも確かめました。なんか濁ってる感じはしますが。

execとかどうやって発音すればいいのでしょう?エグゼッ(ク)ッって感じでしょうか。いつもこれ困る。


雰囲気読みの発端はchmod

chmodってチョモドって読んでしまうんですよね。choじゃないのに。一般的にはチィモッドとかチィモドって言うと思うんですが。

そういえばこういう覚え方ばっかりだなー、なんか他にもあるかなーって思って、IT用語辞典 e-Wordsでabcの索引から選んで書いたのが前の記事のやつです。ほとんど悪ふざけなんですが。

なのでGroovyは単純に見つけて選んだだけで。Scalaの方が印象が強いですね。触ったことないからほとんど分かりませんが。Scalaはスカラって読んでます。

Gaucheはゴッチェって読んでましたが正しくはゴーシュらしい。英語っぽくないですね。そういえばSchemeはスチームって読んでた。スキームです。Haskellは読みやすくて好きです。言語は全く知りません。

あとはstdio.hとかスタジオって読んじゃってました。本かネットの文章でstandard I/Oだよーと書かれていてなるほどと思った。スタジオっていったら、写真とか映像とかで使う施設をイメージしちゃうのでよくないですね。


とまあ、探せばボロボロ勢いで覚えてるというか認識しているのがあるなーと思って、あとは悪ふざけであの通りでございます。結局ネイティブで発音できなければ意味ないと思ってぐだぐだに。

最後に。initはイニチって覚えてました。確か意味を調べてinitializeの綴りでinitiまで覚えることができてたみたいです。たぶん日本式ローマ字読みで読めて区切りがいい、ってことでそうなったんでしょう。今はイニットって読んでますが、まあもう略語だからなんでもいいか。

あとI〜Zの用語はないです。Hで面倒になりました。

2012-06-16

間違っていると知りながらも雰囲気ローマ字読みしがちなIT用語(A〜Hまで)

ここに1つでもあてはまるものがあればりっぱなふんいきITせんしである。


Adobe(アドビ)

IT用語というか企業名。Adobe DreamWeaverやAdobe PhotshopなどITせんしとは馴染み深いので入れた。

間違い例
  • アドベ

かるいジャブである。初見でアドベと読んでしまうあたり日本人の性だろう。ローマ字読みは悪魔の読みだ。アルファベットの文字列を目にすれば我々日本人は日本式ローマ字読みから始めようとしてしまう。我々は悪魔に唇とベロを握られているに等しい。よくわからないがガブリエルのせいだろう。そのあたりで裸になって飛んでいる大天使ガブリエルのせいである。


Aero(エアロ)

Windows 7のユーザインタフェース。ガラスっぽい質感のウィンドウとか、フリップ3Dの機能とかがAeroにあたるらしい。そしてWindows 8で廃止になるらしい。

間違い例
  • アエロ

ローマ字読みとの決別を決心したくなるような間違い例だ。よくわからないけれどラファエルあたりのせいだ。ラファエルとペドロとシュバインシュタイガーのせいだ。ちなみにシュバインシュタイガーとはドイツのサッカー選手である。


AI(エーアイ)

人工知能。映画「A.I.」を思い出して目頭が熱くなる。「A.I.」を見たことは無いが目頭が熱くなる。人は…...切ない。見たことはないが。

間違い例
  • アイ

何が愛だばかやろう。この世にあるのは愛じゃねえ、純愛だけだ、である。お金を追求した純愛は白銀のごとく光り輝きなめらかで美しい。世の中は純愛で満ちている。だからこそ、人は、金曜日になれば身を軽くし狩りに出かける。良い獲物はいないか、顔を偽り頭を偽り足の匂いを消して、目を光らせ最高の獲物を捕まえては純愛をするのだ。街に繰り出せば純愛だらけである。

ただしエンジニアを除く。


Android au(アンドロイドエーユー)

日本人にAndroid = Android auという認識を確立させた偉大なフレーズ。auはその業績を自慢したりひけらかすこともなくその後何もなかったかのように姿を隠した。auがクールに去っていった後に残ったのはAndroid = auというわけのわからない認識を持った者たちだけである。

間違い例
  • アンドロイドエーユー

何もかもがそもそもの間違いである。こんな言葉が存在していたという歴史をもみ消してやりたい。

ちなみに、iPhoneを説明するときにAndroidを引き合いにだすとOSの話になってiOSが出てきてしまい、じゃあiPhoneは何なの?というクソめんどくさいことになる。このタイミングでOSという言葉を使うのはご法度だ。

iPhoneとAndroidは本来同位概念上で語られるものはないが基本的に多くの人にとってOSなどという概念はない。それはAndroid auからも分かる通りである。WindowsはWindows Vita/7ではなくWindowsというPCなのだ。つまり、WindowsはPCであるからして、Window PhoneはもうそりゃもうなんでPCがスマートフォンになっているのブレインパニック状態になってしまう。

また、iPhoneとAndroidの違いは何?と聞かれればiPhone以外のスマートフォンはだいたいAndroidで、主な違いは作ってる会社が違うんだよ中身はだいたい一緒だよで良いのである。そうして後に残ったのはAndroid = iPhone以外のスマートフォンという微妙な認識を持った人間たちだけだ。

誠実な者はその状況に我慢ならないかもしれないが、普通の人では分からないようなことを事細かく説明したところで得られるのはとりあえずうなずいておこうという相手の優しさだけである。だったら半分は優しさでできているバファリンを2錠飲めばいいのだ。それで優しさを全て得ることができる。今日も生きていける。


App(アップ)

いろいろなシーンで利用されている言葉だがApplication Softwareの略として認識するのが一般的かと思われる。というかそれ以外にない。App StoreやAppBankとかで使われているAppのことである。

間違い例
  • アププ

最近治ってしまったが以前はアププと言っていた。そう、たとえばアププストアだ。かなり言いづらいが癖になればそうでもない。癖とは恐ろしいものである。他人にとってなぜわざわざそのようなことをするのか、といったようなことでもやってしまうからだ。

ちなみにAddは未だに「アドド」と言ってしまう。Addonはアドオンと言うのにも関わらずである。恐ろしい癖である。いつかアッドといえるよう夢見ているが今日も私はアドドと言ってしまった。これが運命というやつなのだろう。避けることのできない性(さが)、人はそれを思春期と言う。


ATOK(エイトック)

セレブな奥様にもご好評頂いているのか定かではないがとりあえず評判の良いIME。それっぽい人にATOKっていいですよね、といえばそれっぽく話が広がるが、ATOKを使っていない人には全く話が広がらない。SKK並に広がらない。ちなみに私はATOKを使っことがないしSKKさえも使っていない。使っているのはGoogle日本語入力で何が悪い。

ATOKは「会話に困ったときの話題となるが諸刃の剣にもなりうる用語」の1つ。

間違い例
  • アトック

ジャストシステムはAを"ア"としか読めない日本人をあざ笑うためにATOKと名付けている。というのは嘘である。なぜここで嘘だと宣言しなければならないのかというと、本当にそうなのかと思ってしまう純粋なお前がいるからだ。お前は純粋すぎる。しかし、その純粋さが美しい。その美しさに多くの人は惹かれ、導かれるのであろう。ああ、そうだ。ところでどうだろう、その美しさを保つためにもこの「美しさを保つ壺」を1つ30万円で買わないか?


AV(エーブイ"キキ")

音響や映像関連の技術や製品のことである。「AV機器」と表記しなければ誤解を招く。

間違い例
  • エーブイ

日本語圏ではエーブイとはチョメチョメな意味としてとらえられることが多いので、一般的な会話で趣味は何ですかと聞かれて「おれはエーブイに興味があります」と言えば、終わる。

あとからエーブイ機器と言い直したところでお前は終わっているし、英語圏では一般的だとしてもお前が住んでいるのはまぎれもなく日本であり、そういった知識をひけらかすと本人はひけらかしているつもりがないのにひけらかしていると受け止められ、また、仮にあとからAV機器だよと言い直すことを前提としたボケであったとしても絶望的なまでに面白くないしそもそもお前はそういうキャラじゃないはずだ。そうして冷静になって気づいた頃には全て終わっている。お前は始まる前に終わったのだ......が、もし仮にそんなヤツが実際にいてトラウマに触れたらすまん。強く生きろ。


awk(オーク)

インタプリタ型言語。詳しくは知らない。そういえばJavaScriptのfunctionはawkのfunctionから名付けたといった話を思い出した。本当であればJSの開発者テヘペロ。

間違い例
  • アダブルケー→アダブケー→アダク
  • アーク

Aから始まる言葉を"オー"と発音する系の罠。ローマ字読み不信に陥る語として認定する。


batファイル(バッチファイル)

Windowsでいくつかの処理をまとめて行うファイル。

間違い例
  • バットファイル

バットと読んでいたのである。これはバットマンあたりのせいだろう。バットマンといえば新しい映画が公開されるはずだが、正式なタイトルは知らないし、どうでもいいのでそれだけだ。


Bonjour(ボンジュール)

WindowsでiTunesかQuickTime入れた時に一緒に入ってきたよくわからなくて鬱陶しかった懐かしいファッキン野郎である。今でも利用されているかどうか知らないがネットワーク上のコンピュータやデバイスなんかを自動的に検出する技術らしい。

間違い例
  • ボンジォゥァー

…...読めない言葉ではなかった。ボンジュールなど誰でも1度は聞いたことがある外国語だ。しかし、それでも読めなかったのは、それが英語の綴りじゃなかったからだろう。英語だったら読めたのだ。終わりがourとかいたらゥァ〜みたいなアクセントだと思ってしまうではないか。yourだってユゥァ〜じゃないか。今回はスペイン語がわからなかったというだけのことである。


......調べたらフランス語だった。

そういえばいつだったかかなり前に、朝のなんとか戦隊の番組で「つぶらな瞳にボンジュール」とか言うセリフを話す新キャラが出てきて、そいつが悪人かどうかをヒーローたちが話し合っているときに"つぶらな瞳にボンジュール"とセリフをはくヤツが悪人なわけがない、という理屈で悪人じゃない認定されたことを思い出した。このことから、朝の戦隊モノ番組は子供に対して正体不明の者にでも不合理に信じてしまえばボンジュールだということを伝える役割を持った非常に高尚な番組であることが伺える。戦隊モノは、奥が深い。


CapsLock(キャプスロック)

アルファベットの入力で小文字を大文字入力するときに使うキー。

間違い例
  • カポスロック

このように間違えたところで誰かが不幸になるわけでもないが、なぜ人は言葉に対して執着するのだろうか。

言葉というよりもここでは日本式ローマ字読みではあるが、そもそも、ローマ字読みなどというのは日本人が英語を習熟する過程の弊害そのものであって、こんなもの無くなってしまえばいいのである。全てはネイティブで発音しなければならない。

なるほど、それは一理あるだろう。しかし考えても見て欲しい。


誰か「あれ、これ大文字しか打てない例の現象になっちゃったよ。ときどきこういうことってあるんだけどいつも適当に直してるんだよね。ねえ、これってどうやって直すのが正解なの?」

あなた「キャァプスロォックを押せばいいんだよ」

誰か「……え?」

あなた「だから、キャァプスロォックを押すんだよ」

誰か「あ、ああ、うん、こ、このカポス?キャプス?…...ロック?だね…?」

あなた「イェア、そのキャァプスロォックで間違いないよ」

誰か「キモッ」


日本式のローマ字読みを捨てるときは、「日本人で日本に住んでいるのにもかわらずネイティブ並の発音を心がけているキモイ人」か、「海外留学を経てネイティブ並の発音を日本に持ち込んでうっとうしいほどひけらかしてくるキモイ人」といういずれにしろキモイ人認定を恐れないメンタルが必要になってくる。

何にせよ強靭もとい狂人なメンタルが重要であることは間違いない。空気の読めないネイティブ発音を日々心がけている者の道を否定するわけではないが、一般的な意見を言うなら日本人ぽい特徴を持ち長いこと日本で住んでいるのであれば、日本ではネイティブの発音を抑えて周りに合わせた方が人間関係は円滑になるだろう。


cat(カット)

unixのコマンド。ファイルの連結云々と説明にはあるが、個人的にはほとんど単一のファイルを表示するだけの利用しかしていない。

間違い例
  • キャット

こども「だってがっこうのえいごのじゅぎょうでcatはキャットってならったもん!ねこちゃんだもん!せんせいはうそをつかないもん!カットじゃないもん!おとなはみんなうすぎたなくてわるいやつだ!わるいやつだ!せんせいだけがいいやつなんだ!

せんせい「…こどもちゃん、私だって"大人"なのよ、気づかなかったの?

こども「ちぃ、気づかれたか

せんせい「え?

こども「え?


CPAN(シーパン)

Perlのライブラリやモジュールが大量に集まってるアーカイブ。読み方についてはいくつか存在するが、Perl作者がシーパンと言っているらしいのでシーパンにしておく。

間違い例
  • コパン
  • クパン
  • セパン

ただし、日本人以外でもクパンと読む人もいるらしい。セパンとも読む人もいるらしい。

続々・「しーぱん」なのか「くぱん」なのかハッキリさせよう - にぽたん研究所


もう好きにしたらいい。


Cygwin(シグウィン)

WindowsでUnixっぽい環境が手に入るソフトウェア。Mingwの方がすっきりしているイメージがある。

間違い例
  • シ、シー…?シーワイグウィン?

そもそも最初は読めない。Cyanとか知らない人は読めない可能性が高い。ただ、WYSIWYGのようにどうあがいても読めないって最凶レベルじゃない。それが救いである。

いや、それにしても読めないのは誰が悪いか。君ではない。ヘボンさんであり田中舘愛橘さんだ。私達は悪くないのだ。日本式ローマ字読みを作った奴が悪いのだ。そうして思い込むことで人は責任転嫁という心が穏やかになれる行為を学ぶ。ああ、清々しい。


Delphi(デルファイ)

プログラミング言語名だと思っていたが開発環境を指すらしいフォイ。言語にはPascalを拡張してオブジェクト指向開発をできるようにしたDelphi言語を用いるとのことだフォイ。

間違い例
  • デルフィ
  • デルピー
  • マルフォイ

マルフォイはさすがに無理がありすぎるフォイ。でも言いたかったんだフォイ。ちなみに私はデルフィって読んでたフォイ。なんでphiでファイになるんだフォイ。philosophyのphiってフィみたいな発音じゃないかフォイフィー?


Eclipse(イクリプス、エクリプス)

総合開発環境。Java系で使うことが多いと思うが他の言語でも開発環境は整っている。ほとんど使ったことがないので詳しくは知らない。とりあえず、重くて設定することが多い。使わなきゃいけないという状況でなければ避けたいソフトウェアだ。Androidの開発で環境を準備しようものならお金を払ってやってもらいたいぐらいである。

また、Androidのエミュレータの起動の遅さには精神を落ち着かせる良い修行となるが、世俗まみれの者にそんな訓練はそもそも必要ない。欲しいと思えば欲しいと飛びつき、お金がないなら奪って使う。この世の栄華の全てをしゃぶり尽くして欲望と混沌に支配された市井へと駆け出し、そうまでして手に入れたいそれは青と銀に彩られた命の水。世にはびこる市井の虎たちは今日もそれを手に入れ十字軍よろしく行進で戦地に赴く。

この世に正義も悪も存在しない。存在するのは勝者のみだ。甘ったれたそいつらの言うこの世の悪という悪に手を染めて、エミュレータが起動している間にいつものごとくそれを飲む。赤い牛の悪魔と契約した者のみが得られる青と銀に彩られた命の水、レッドブルを2缶飲む。なんと、2缶も飲むとは悪いやつである。

ちなみに、Androidの名誉のために追記しておくと、最近はエミュレータの起動が早くなったらしい。本当かどうかは知らない。あとレッドブルは飲みすぎて亡くなった人もいるらしいから気をつけよう。

間違い例
  • エクリプセ、イクリプセ

"エ"なのか"イ"なのかはっきりしてほしい。個人的にはイクリプスと読んでいる。以前はプッセと読んでいた。もはや何を表しているのかわからないがプッセで問題はなかった。プッセの方が夢や希望が詰まっている感じがした。

気のせいだった。


Emacs(イーマックス)

エディタ四天王の1つ。ちなみに四天王のうちVi(Vim)以外に思いつかないので残り2席は欠番となっている。候補としてはWindowsのメモ帳と付箋が筆頭ではあるが異論が一部からありそうなのでやめておこう。

間違い例
  • エマックス

私はどうしてもエマックスと読んでしまうのでこれからもエマックスでいく。これだけはエマックスで押し通す。


EOF(イーオーエフ)

ファイルの終端を表す記号。end of fileの略だっただろうか。適当にいったので定かではないが。何にしても誰でもテキストエディタで1度は見かけたことがあるだろう。

間違い例
  • エオフ

素直にアルファベットで読めばいいものをわざわざローマ字読みしてしまった罠である。巧妙な罠である。あとから冷静になればエオフなんておかしいと気づくはずなのだが、間違えたとしても最後まで自分の信念を持ってそれを押し通したいのが人間としての性である。人はそれを見栄と言う。


EXE(エグゼ)

Executableの略。Windowsで.exeの拡張子がついたファイルを1度は見たことがあるだろう。そういったファイルを実行ファイルとかバイナリという。

また、世の中にはバイナリアンという人種が存在する。バイナリアンの主な好物は0と1であり、バイナリアンは10進数の数字を目にすると全て8進数や16進数に変換しそこから2進数で考える衝動に駆られる。体がうずうずして仕方がないのだ。

かなりの猛者になれば基数変換を無意識化で行い目にするもの全てを0と1に変換し、習熟すればそもそも基数変換など無くとも普通に2進数として解釈するようになる。そして、達人であれば手に触れた"モノ"全てを0と1に分解することが可能で、神の域に達すればタバコの煙で0と1が作れるようになり、やがて世界は救われる。

間違い例
  • イーエックスイー

ロックマンエグゼという名前だけ知っている。エアーマンでいつも死んでそれ以上進めなかったからロックマンは苦手だ。


Firefox(ファイアーフォックス)

リリースされた時点で人類史において偉大なる爪痕を残しさらには昨今のFacebookとの買収騒ぎにより宇宙史に残る金字塔を打ち立てたであろうOperaに比べれば全くもって犬畜生以下でしかないが一般的に普及したけれども最近力を弱めつつあるブラウザ。

間違い例
  • フィレフォックス

そんな読み間違いしないだろと疑うかもしれない。が、たぶん中高生でフィレと言っている者は結構いるはずだ。電車の中でフィレオフォックスと聞いたことがあるので間違いない。なぜ"オ"があるのか甚だ疑問だがそれに突っ込んだとして大して面白くもない。そして、フィレオフォックスってフィレオフィッシュと語感が似てるねと、言葉が同じなのだからそのとおりだけど全く面白くもないことを思いついた時点で"誰が"本当に面白くない存在なのか明らかではあるが、それを本人の前で指摘するのはメンタル火あぶりに近いので控えていただきたい。つまり私のメンタルが火あぶりになるので控えるのだ。


gif(ジフ)

画像フォーマット。

間違い例
  • ギフ

ジフでもギフでもどうでもいい。


Google(グーグル)

世界征服を淡々と企む悪の地下秘密組織。主に屋外で活動している。

間違い例

  • ゴーグル

伝わればなんでもいい。


Google Chrome(グーグル・クローム)

人類の叡智が詰まった最強伝説として伝説がスタートダッシュしたまま帰ってこないOperaにしてみれば雑魚中の雑魚で臆病風に吹かれた劉備玄徳以外何者でもないがなぜか一般的に普及しつつあるブラウザ。

間違い例
  • グーグル・チョロメ

OperaはChromeに比べて名前は読みやすいし、機能もデフォルトで豊富だし、スタイリッシュだし、デベロッパーツールも使いやすいし、オペラっぽいしでいろいろな最強伝説もあるが、誰も使っていない。


Groovy(グルービー)

JVMで動作する言語。名前を聞いたことしかないので詳しくは知らない。

間違い例
  • グローブィ

Groと出てきたら"グロ"以外思いつかない。とてもじゃないがrooをルーなどと読むとは到底考えられない。……が、後になって考えるとルーと言えなくもない気がしてきたが、ああ、ここにもまたカサエルだかガブリエルだかラファエルだかマルフォイの呪いのせいでこうなっているのだ。


HTML5(エイチティーエムエル・ファイブ)

もはやバズワード。雰囲気ローマ字読み以前に雰囲気乱用用語として定着している。とりあえず目新しいものをHTML5といえばそれっぽく伝わりそれっぽく広まりそれっぽい。適度に利用することでそれっぽいITせんしになれる。「正しい説明を求められたら事前に調べて定義の線引きパターンを確認してないと困る用語」の1つ。

間違い例
  • エイチティーエムエル・ゴ
  • エイチティーエムエル・ファイル(読みというか「エイチティーエムエル・ファイブ」の"ファイブ"が"ファイル"に聞こえてしまうことがある)
  • エイチティーエムエール!ファイッ!ブー!ファイッ!ブー!ファイッ!ブオオォォー!

最後の間違い例は冷静になって考えてみると、だからどうしたしょうもないにもほどがあると思ったが今更後に引くこともできない。後に引けば私は私というアイデンティティーを多少なりとも崩しかねないからだ。

私のアイデンティティーを崩すということは、おしゃれなカフェのおしゃれなテーブルに置いてあるおしゃれな入れ物に入ったおしゃれな角砂糖の全てを「角砂糖粉砕!」という掛け声と共に粉砕し、角砂糖というレゾン・デートル(存在理由)をそのカフェに突きつけて、まったく理解してもらえずカフェに謝罪とともに土下座して弁償することぐらいに等しい。

ちなみにアイデンティティーは意味を知っていて使っているわけではなく、アイデンティティーと使うとそれっぽいんじゃないかと思ったから使っただけである。アイデンティティーといっておけば識者っぽいし、これの他にプライオリティやインセンティブとか言えばさらにそれっぽい。特にインセンティブは手堅く識者風を漂わせることができる。議論で困ったときはインセンティブと連呼して相手を威圧した後に、やさしい顔でプライオリティと耳元で囁けばうまく事が運ぶだろう。

それらの言葉を使うことに対してハードルが高く感じるのであれば比較的一般な用語であるマージンを使うと良い。マージンはそれっぽい演出をする言葉でありながら幅広い業界で使われている言葉である。

主な利用法は「私とあなたのマージンが気になるの!どうして!?」といったところだろうか。

ちなみに、これはウェブデザイナーであればもっと効果的な利用法が存在する。たとえば、


おとこ「いったいどうしたっていうんだ!おれときみのmarginは0pxじゃないか!一切の余白もなく真横に座っているっていうのに、何が不安だって言うんだ!?

おんな「たしかに、あなたとわたしのmarginは0pxよ……。ゼロ距離であなたはわたしのよこにいるわ!…...でも、でもわかるでしょ!?

おとこ「わからないよ!おれときみはこうして余白ゼロなのに!どうして……どうして、こんなにぼくはきみのことをあ――

おんな「paddingよ!

おとこ「…パ、パードゥン?

おんな「paddingよ!私のpaddingがあなたとの距離を遠ざけているの!気づいてよ!わたしのpadding:100pxに気づいてよ!

おとこ「はっ!?…...こ、心の目でしかみえない、きみが作った僕との距離、それが…...padding、おれはそれがみえていなかったのか

おんな「そうよ、だから、もうさよならよ、さよなら、さよなら!

タッタッタッタッシュパパッ

おとこ「あっ、まってくれ!まってくれー!ってなッッ!?!?!?き、きえた......?

シュパパーンッ

おんな「やっぱり、positionさえもあなたは…...

おとこ「これは、瞬間移動!?いや、座標の....そしてposition…...まさか、position…...relative……だとっ!?

おんな「ええ、そうよ。その調子じゃ、あなたはまだstaticから開放されていないようね......

おとこ「そんな!座標空間移動能力を得たというのか!?いやしかし、まだ世界レベルでのrelative制御は完全に行われていないはずじゃ……はっ!?

おんな「気づいたようね、そうよ、ヤツがやったのよ…..

おとこ「そうか…..ついにヤツがきたのか…..

ゆっくりと空を見上げる2人

おとこ・おんな「「Opera……」」


Operaの襲来 完



といったかんじで、おしゃれに恋愛SF風味Operaドラマ(略してオペドラ)として使えるだろう。

ちなみにここで使ったmarginは人間との物理的な距離で、paddingは心の距離を意味する。また、positionを座標位置として現実世界に割り当ててみた。よって"おんな"のさよなら移動は座標移動でありstaticな"おとこ"は座標空間移動能力を獲得していないので座標が知覚できずそれが瞬間移動に見えたとでもいうの?

paddingよのとき。

<style>
  .opera {position:relative;}
</style>
</head>
<body>
  <p id="otoko" class="opera" style="margin:0;position:static;background-color:blue;">きみのことをあ――</p>
  <p id="onna" class="opera" style="margin:0px;background-color:red;padding-top:100px;">paddingよ!</p>
</body>

さよならのとき。

<style>
  .opera {position:relative;}
</style>
</head>
<body>
  <p id="otoko" class="opera" style="margin:0;position:static;background-color:blue;">まってくれー</p>
  <p id="onna" class="opera" style="margin:0px;background-color:red;padding-top:100px;top:50px;">シュパパーンッ</p>
</body>

こんなイメージだった。もちろん、全て適当で後付けだ。座標空間移動ってなんだ。私もわからない。わからないがSFっぽいから入れただけである。とまあこのように、それっぽい識者になるためにはそれっぽい言葉を使う必要がある。HTML5もまた、その1つの選択肢と言えよう。


実際のところ正しいローマ字読みをしようが

日本式ローマ字読みがそもそも間違っているので結局ネイティブに発音するのが正しい。

それから用語が何か偏っている気がするがバランスを取るのもめんどくさいしほとんどやけくそなのでこのままで終わる。

最後に、ここに書いていることは適当である。真実はOperaだけが知っている。真実の探求者は必ずOperaに行き着くのだ。

2012-03-26

ある日、そのくるくると回らないイスが置物になった日

四季の移り変わりがはっきりしている。春には裏山にある数本の桜が満開に咲き、夏にはフルタイムで鳴くセミと小さい畑になるトマトやきゅうりと、秋になれば山の木々に根暗な色が塗りたくられて、冬にはあたり一面の朝霜とときどき雪が降り積もる。

特別変わった光景ではないけれどそういった場所に小さな集落がある。ずいぶん前に時間が止まったように、でも季節は変わらず流れていて、世俗から逃れた人々は昨日も明日も現在も同じようなことを繰り返して生きている。十年前から変わらないこの様はきっと十年後も変わりはしないだろう。いつからか、世の中には変わらなくなってしまうものがあるらしい。


半世紀だか四半世紀だか前にあった集落を横断するように通っていた鉄道は、今では通りをコンクリートで塗り固めらた遊歩道になっている。遊歩道は地元人が利用する定番の散歩コースとして地味に賑わっており、春になれば途中から長く続く桜並木の花見に来たり、秋には山の紅葉と桜並木の向こうに続くもみじ並木を保養に散歩をする人が多い。夏や冬になればグっと人は減るけれど、日常に生きている人は通学や通勤で毎日のように利用している。

結構な長さを持つ遊歩道の中腹に、地図を開いて厳密に計算したことはないからはっきり真ん中とは言えないけれど、その集落がある。遊歩道を端から端まで歩けば目に付くのはほとんど現代的な家ばかりだが、その集落に1軒だけ建てられた二世帯住宅は妙に浮いて見える。


集落を通る遊歩道に沿ってトタン屋根の家がいくつか建っており、そのうち小さい畑を横にして、人が住んでいると言われなければそうは思えないくらい古い家にくるくると回らないイスはある。このイスは近くのホームセンターで買ってきた三千円だか四千円ぐらいの座席がくるくると回る安っぽい木製のイスだった。というのも、くるくる回ると座るときに重心をかけたら危ないという理由で、すぐに布を挟んでくるくると回らないイスにしたのだ。それなら最初から回らないイスを買えばよかったのにと言ったら、回ることに気づいたのは家についてからのようであった。年をとるとはこういうことなのだろう。

実は、以前に家具屋で買ったほどほどに立派なイスがその家にはあったのだけれど邪魔だといって捨ててしまった。その家の主は生活に必要の無いモノは身の回りに置きたくない主義のようで、そういったモノは自分で解体して庭で燃やしていたりした。年をとると畳や床に直接座れば立つときが辛いからと買っておいたのに、持ち主はほぼ寝たきりだったのでイスは置物同然になっていた。だからノコギリで切って燃やしてしまったそうだ。

しかし、ある日の夜中にベットの上で意識を失い救急車で病院に運ばれたことがあって、医師にはこれでもう二度目か三度目の覚悟してくださいを告げられたのだが、これで二度目か三度目の回復を遂げて退院した。そうして退院したらデイサービスに通うよう病院やケアマネージャーから薦められ、嫌々ながらも通っていたら以前よりすっかり元気になってしまった。寝たきりだったのが日中は座っていられるようになり、置物として役割を終えただけのイスをプレゼントした本人は、だから私の買ったイスをとっておけばよかったのにと、急いで買ってきたくるくると回らないイスにちょんと座る姿を見ながら苦笑い混じりに言っていた。

それからは家を訪れる度にそのイスに座っているのがいつもの光景となった。きっと毎日のように座っていたのだろう。試しに座ったことがあるけれど、低すぎて膝が浮いてしまい座りにくかったのを覚えている。もっと良いイスを買えばと言おうとしたがやめておいた。特に気に入っている様子でもないが居心地が悪いわけでもないらしい。


思えば病院にばかり通っていた気がする。週に2,3回は病院について行き、あるときは意味もなく一日に2回も同じ病院に行くことがあった。車がないときはタクシーで道中拾ってもらうようにして必ずついて行っていたらしい。

本当に病院に行かなければならないのはそれらのうちのほんの少しで、あとはわがままに付き合っていたようなものだった。体は健常であるとは言えないけれど不健康というほどでもない。というのも、肺を片方失っており在宅酸素をしていた。以前に赤血球だか白血球だかが異常に増えて入院したことで、それを使うよう病院に言われたのだ。

これをすると外に出るときはボンベのようなものを持ち歩かなければならないので、それがひどく辛かったらしい。そうして家に引きこもるようになり、しばらくして頻繁に病院にだけ通うようになった。病院には何度訪ねてもどこにも悪いところはないと言われ、だったら安楽死させてくれないかといつも医者を困らせていたようだ。

心臓が痛い、腰が痛いと理由をみつけては病院に行くことを何年か続けていた。自分は重症人であると思い込んでいるのであればこれらの行動に説明はつくが、気分転換がしたかったというのもあったかもしれない。家を出る前にこそっと髪をキレイに整えていた。ボンベを持って外に出る目的が病院以外に思いつかなかったのだろう。

病院とは別に、週に2,3回ぐらいの頻度で家を訪ねては、その度に死にたい、殺してくれという言葉を聞かされることも何年か続いていたようだ。直接その言葉を聞いたことはないけれど、知らないところではそのように嘆いていたらしい。捨てられたイスをプレゼントした本人は、あの家から帰ってくるとそんな言葉を聞くのは辛いと愚痴って少し泣いていた日も何度かあった。だから、本気じゃないから軽く流せば良いみたいなことをいつも言っていた気がする。

血圧が上がるので嫌だとお風呂を拒み始めてからは、家を訪ねる度に体を拭いて頭を洗い、トイレをすれば自分では満足に汚れが取れないので、別に良いよと言っていたがそれも拭いてあげていた。こういったときは見ているのもあれだからと新聞や広告など読んだりして目を逸らす。自分の足でトイレに行くことはできていたから、とはいえ、部屋に置くポータブルトイレではあるが、買っておいたオムツは新品のまま部屋の隅に置いてあった。


集落の近くには川に沿って大きな崖がある。垂直に切り立っているとは言えないけれどそれなりに傾斜があり、小さい頃に見たその崖は底までがとても深く感じられた。降りて遊んでみたいと思っていたのだが、高すぎるので危ないと許してはくれなかった。

反抗するような子でもなかったので、崖の下をのぞいたり対岸に向けて石を投げて遊んでいたりした。対岸までは遠からず近からずといった距離で、中等部の野球少年であれば遠投で軽く届かなければまずレギュラーは無理だろうといった程度だ。昔は毎年その集落を訪ねては石を投げて届くかどうか自分の成長を確認していたのを覚えている。いつだったか、夕方に投げていたらもうすぐご飯だと迎えにきてくれたことがあった。これが最後と投げた石はやっぱり対岸には届かなかった。

それから月日が少し流れてすぐに石は対岸に届くほど成長してしまい、その奥には家もあるからとそれっきり投げてはいない。

投げるのをやめてからさらに時間は経って体も大きくなった。クビが痛くなるぐらいに人を見上げるということもほとんどない。その集落は以前と比べて小さく感じるようになった。けれども、ときどきのぞく崖の下は小さい頃に感じた深さとほとんど変わらない。対岸にある家も昔と同じように建っているが、視力が落ちたのでぼやけていた。不思議なもので、世の中にはどうしても変わらないものがあるらしい。


デイサービスに行きだしてからは負担がほとんど無くなった。病院も訪問診療になって連れて行く必要が無くなったし、買い物に行く時も独りで家にいられるようになったので、二往復するという効率の悪いこともしなくてすむようになった。

デイサービスではお風呂に入れてくれる。血圧を理由にしてお風呂に入らなかったのは面倒なだけで、施設なら素直に入っていたようだ。髪や爪も切ってくれるから清潔でお肌もつるつるしていた。病院こそわがままのようなもので意味もなく通っていたけれど、もともと偏屈な人間では無いので施設の人に対する受けも悪くはなく、丁寧に接してもらえていたのだろう。

以前は笑うこともせずくうつむいてばかりだったのに、施設であった出来事を淡々とではあるが頬を緩ませながら自然な表情で話すようになったそうだ。

デイサービスでは食事も比較的良いものを食べることができる。家ではスーパーのお惣菜などを中心に食べていたのだが、栄養が偏ると良くないとのことで週に2回は手作りの弁当を注文して食べるようになった。

ここ1年ぐらいは死にたいや殺してくれと言うこともなかったようだ。買い物に行くからと家にいけばいつものイスに座って出迎えてくれて、多く言葉を交わすことはなかったけれど、ぽつぽつと会話をしては弁当代をあげると少し貰うこともあった。年を取った趣味の少ない人はこれが楽しみだったりするのかもしれない。

以前に比べたらよほどおだやかに日々を過ごしていた。ひどく安心していた。


ある日、そのくるくると回らないイスが置物になった日。これで三度目か四度目の覚悟してくださいは現実となった。食べるのが大好きで、今までは覚悟してくださいと言われながら救急で入院しても数日後には平然と食事するぐらいの食欲があり、だから奇跡的な回復が何度もあったのかもしれない。しかし、今回はその食べることさえできなかった。片肺で肺炎になってしまってはどうしようもない。先生には片肺でここまで長く生きていたのが奇跡だと言われた。看護士にはご家族に看取られてよかったと思うと言われた。

またいつものように元気になると思っていた。

三日三晩を交代で病院に通う。最初は意識もあって起きながら咳を苦しそうにしていたのだけれど、途中から寝たままになった。人間は死期が近づくと体力を使わないようにするために、ほとんど寝たままになるという話を思い出した。途中で部屋を移される。ナースステーションのすぐ近くの個室で、看取るための部屋なのかもしれない。今までも延命治療はしないと言ってきたからこれで良いのだろう。

人間だけではなく動物全般に当てはまることかもしれないが、息をひきとる直前に何かしら動きというものがあるらしい。息絶えるときは大きく目を見開いたり、寝ている体を思い切り起こしたりして最後の力を振り絞って亡くなるみたいだが、横向きのまま少し顔を上にあげて、それから何度か呼吸をして止まった。よほどおだやかなものであった。


夏は熱くて嫌だった。エアコンを使う習慣はなかったからエアコンが無いのはいいのだけれど、やっぱり暑いし、いつも薮蚊やブヨに体中を刺されて辛かった。こいつらはその人間が若いかどうかというのがやっぱり分かるらしい。小さい頃は刺された箇所が自分だけ20や30を超えるときもあった。夜にはスイカを切ってくれて、種や皮を小さい畑にほうり投げてはむしゃむしゃ食べていた。メロンも出してもらっていたが少し食べて大人にあげていた気がする。子供というのはなぜか水っぽくてさほど甘さを感じないスイカを嗜むらしい。

冬になれば害虫はいなくなるけれど、あたり一面に真っ白な朝霜がおりてとても寒い。外に置いてある水の入ったタライにはぶ厚い氷が張っていた。ときどき雪も降って積もったときは窓からのぞいたり外に出て直接触ったりした。

夏でも冬でもカレーを作ってくれておいしかったのを覚えている。トマトには塩がまぶしてあって少し辛かったけれど、嫌いじゃなかった。夕飯の前に食べるおつまみで出されていた柿ピーは、ピーナッツだけ残して大人にあげていた。朝の連続ドラマ小説を見ながら食べるお味噌汁はご飯が進む。最後に食べたあのカレーはいつだったか。悲しいもので、世の中には大切なことでも忘れてしまうものがあるらしい。


イスがまた置物になる。こんな日がくると知っていたからこうしてやってきたというのに、やっぱりこんなことになるとは考えていなかった。きっと人は、ずっと、そんな幻想を信じながら次に流れていくのかもしれない。現実を知らないわけではない。現実が幻想であることも知っている。

不幸や悲しみというものは、起きたことをそう認識するからそのように感じてしまうのだろう。ある目線から世界を見れば、幸か不幸かなどというものは存在しないだろうし、今回起きたことであってもごく自然なことで、そもそも起きてさえいないのかもしれない。

とはいえ、人間に生まれたのであれば人間としての役割を果たせば良いだけで、わざわざ人間のスケールを超えて世界を認識する必要は無いし、たとえそれを望んだとしても万物から逃れることはできない。それでも抗うというのは人の常なのだろうが、あえて人間として人間らしい不自然な考え方をすると、主観的でどうしようもなく感傷的な、ごくありふれた感情に到達することになる。


ある日、そのくるくると回らないイスが置物になった日の、そのまた2週間ぐらい前の日に、少し遠く離れた土地で元気な男の子の赤ちゃんが誕生した。生きていて良かったと泣いていた。早く見てみたいと笑っていた。今は寒いし生まれたばかりだから春になったら会おうと言っていた。

春は二度とこなかった。ひいおばあちゃんだったのは二週間だけだ。会えなかった。困ったことに会えなかった。会わせてあげたかった。生きている理由はほとんど失っていてこのためだけに生きていたようなものだった。世の中を見渡せば特別なことではないというのに、反射的に心の奥から湧いてくる衝動は止められない。礼服のそでが湿ってしまう。ストーブの前でイスに座っている姿が今でも鮮明に思い出せる。とても優しい人だった。棺桶に一緒に入れて焼く思い出の品がほとんどなかったから、デイサービスに履いていった靴と、レクリエーションで作った折り紙などを入れていた。他には何も無かった。

家の隣にある小さい畑にはもう雑草しか生えていない。タライに張ったぶ厚い氷もしばらくみていない。近くの崖の下は相変わらず小さい頃と変わらない深さに感じる。夕方まで石を投げ続けてもご飯だと迎えはこなくなった。最近食べたレトルトカレーの味しか思い出せない。使っていたベットは処分し、使うことのなかったオムツは病院に預けた。とても狭い家だと思っていたのに今では広く感じてしまう。以前よりもっと人が住めないような家になった気がした。玄関からは靴が減っている。そのくるくると回らないイスは、生活に必要の無いモノは身の回りに置きたくない主義の家の主によって、捨てられずにいつもと同じ場所で置物としての役割を果たしている。

あのときからまだ何も進んでいないのに季節だけが過ぎていく。前よりも歩いている人が多くなった遊歩道から笑い声が聞こえてくる。遊歩道にはもう春がきたらしい。

2011-06-13

世の中のあらゆる超常現象はありきたりなロマンスと怠惰によって起こりうる軌跡である

タイトルは関係なく。チラシで。


体調

悪くなっていないけれど良くなっていない状態で無気力状態。足がしびれて眠れやしない。最近は眠れるけれど、調子悪いと1時間に十数回目が覚めることもある。意味もなく目が覚めて朝の4時にこれはきつい。腰に違和感も出てきて辛い。あれ、悪くなってんのかこれ。

まーこういうしょうもなく暗いことしか書けないのでtwitterもブログも手付かず。愚痴ってもしょうもないもの。


うさぎ

外に出すとずっとひっついてくるようになった。いつも周りをちょろちょろと走っている。これからも仲良くやっていけたらいいと思います。写真のせなきゃー。


前の記事について

私が感傷的になってもしょうもないので特にあれこれ書きません。生きているうちに完結すれば良いのだけれど。案外ざっくり先に私がいきそうな気もしなくもない。

と、このように絶好調に今は暗い。私は。


あとは

わかんない。とりあえず今の自分にできることをやっていこうかな。とりあえずうさぎの写真をのせなきゃな。