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2010-07-20

[][][]『ドリフターズ』に感じる「ワクワク感」

ドリフターズ 1巻 (ヤングキングコミックス)

ドリフターズ 1巻 (ヤングキングコミックス)

平野耕太『ドリフターズ』1巻が発売されました。

評判も良く、漫画紹介サイトを各所覗いてみても口を揃えて絶賛の嵐です。

平野耕太最新作として注目の「ドリフターズ」第1巻が大好評 :にゅーあきばどっとこむ

フジモリも見事にツボにドストライクし、何度も何度も読み返すほどハマっているのですが、「なんでこんなに面白いんかなー」と客観的に考察してみることにしました。


物語舞台は、とある異世界。

エルフやゴブリンなど亜人が住むこの世界に、「漂流物(ドリフターズ)」とよばれる人々が召還されます。

主人公は、「漂流物」、島津豊久。同じく「漂流物」の織田信長や那須与一とともに謎の敵と戦い、また自らの業を背負うかのように「天下穫り」を進めていきます。

一方、「黒王」率いる「廃棄物(エンド)」と呼ばれる軍勢もまた、世界を侵略しつつあり。。。というお話です。

まず読んでワクワクするのが、「漂流物」「廃棄物」として異世界に召還される世界の英雄たち。

まさに「スーパー偉人大戦」の様相を呈する「なんでもあり」の世界観は、同作者の『以下略』で描かれた、

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そのまんまの世界です。

(元ネタはFate/stay night - Wikipediaをご参照)

世界の偉人が「指輪物語」を彷彿とさせるハイファンタジーな異世界に一堂に会し、世界の覇権を争い戦うという、一歩間違えれば「中二病」と揶揄されてもおかしくない世界観です。

しかし、だからこそ逆に読者の「中二心」をくすぐり、「ワクワク」させる物語である、ということは否定できないと思います。

「世界の偉人が一堂に会する」という設定そのものは他の作品でも見られます。

直近では、スエカネクミコ『放課後のカリスマ』などが挙げられます。

この作品では偉人本人ではなくクローンという設定ですが、偉人の「歴史」そのものを背負わされて苦悩する登場人物たちと、彼らにふりかかる悲劇が学園サスペンスとして巧く昇華されています。

しかし、『ドリフターズ』がまた特異なのは、偉人たちの「歴史」「性格」「設定」がそのまま「武力」として示される、平たく言えば「必殺技」となっている点です。

たとえば、火あぶりにされたジャンヌ・ダルクは

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と炎を操り、エースパイロット・管野直は

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と戦闘機・紫電改で竜を撃墜しています。

世界の偉人が次々と集うこと、その偉人が背負った背景そのままに「必殺技」を持っていること、そしてそれら偉人(英雄)たちの、歴史上では決してみられることのない掛け合い。

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まさに、「次はどんな英雄が登場するのだろう」という、次の展開に対する「ワクワク感」を呼び起こす作品だと思います。

個人的な定義ですが、「ドキドキ」は物語に対し「続きが気になる」ことによって生まれる感情、「ワクワク」は「まだ見ぬ何か」に対し期待、渇望する感情かな、と考えているのですが、『ドリフターズ』はまさに、「次はどんな「漂流物」「廃棄物」が現れるのだろう、彼らが出会うことによってどんな掛け合いが生まれるのだろう」と読者を「ワクワク」させる漫画なのだと思います。

個人的には今年始まった漫画の中でも上位にランクインする、続きを早く読みたい一冊だと思います。

【ご参考】平野耕太『以下略』ソフトバンククリエイティブ - 三軒茶屋 別館

以下略

以下略

放課後のカリスマ 1 (IKKI COMIX)

放課後のカリスマ 1 (IKKI COMIX)

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通りすがりののけ者遣い通りすがりののけ者遣い 2010/07/20 03:30 こんにちは。いつも楽しく読ませて頂いております。
ドリフターズ、とても面白いのは確かなのですが、「以下略」のそのコマを引き合いに出すのでしたら、元ネタの「Fate/stay night」まで遡った方が分かり易いかと思いました。今後の更新も楽しみにしてますので、末永く続けて頂けたらと思います。

フジモリフジモリ 2010/07/20 07:40 >通りすがりののけ者遣いさん、初めまして。
ご指摘、ありがとうございます。確かに、引用のコマだけだと元ネタの「Fate/stay night」についてわからない人もいますよねぇ。
というわけで補足しました。ありがとうございます。今後とも脚をお運びいただければ幸いです(ぺこり)。

匿名希望匿名希望 2010/07/20 16:51 PJファーマーの「リバーワールド」シリーズ(アメリカ)を思い出させますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/リバーワールド
こっちは転生した諸時代の有名人が世界の謎を解こうとするのがメインで有名人同士のバトルというわけではありませんが。

フジモリフジモリ 2010/07/20 23:35 >匿名希望さん、コメントありがとうございます。
不勉強にしてその作品は知らなかったのですが、なるほど、興味ぶかいですね。
ちなみに、フジモリは「リーグ・オブ・レジェンド」を思い起こさせました。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%89/%E6%99%82%E7%A9%BA%E3%82%92%E8%B6%85%E3%81%88%E3%81%9F%E6%88%A6%E3%81%84
トムソーヤーとかネモ船長とかジキル博士とか勢ぞろいのなかなか面白い映画でした。(原作はアメコミですが)
こういった作品、まだまだありそうで(『魔界転生』『帝都物語』もこれに近いですかね)まとめてみるのも面白いかもしれませんね。

名無し名無し 2010/07/21 11:32 黒王はいったい誰なんだろうか・・・

個人的にはアレイスター・クロウリーじゃないだろうかと。
でもさすがにベタすぎるから無いだろうなぁw

通りすがりA通りすがりA 2010/07/22 01:15 >黒王
たぶん、どストレートにキリストでしょ。

フジモリフジモリ 2010/07/22 08:07 >名無しさん>通りすがりさん
コメントありがとうございます。黒王の正体、考えるだけでワクワクします。
まあメタな視点で考えると抗議とかめんどくさい話になるから教祖系はなさそうですし、ちょびヒゲはカバー外した表紙で否定されてますし。。。
また、廃棄物たちは出身国が違うのに言語が通じているのも気になるところですね。いずれにせよ、今後の展開に期待です。

なるなる 2010/07/23 23:45 お邪魔します。
言葉が通じることとか世界観とか連載中にちょこちょこ説明されてますね。とは言えまだまだ謎が多くて、続きが楽しみです。

なないなない 2010/07/24 21:08 はじめましてこんばんは。単行本派ですが、必殺技(特殊能力)云々は廃棄物側だけだと思います。漂流物は持ってる武器と身体能力だけで戦ってる感じですし。ワイルドバンチ強盗団の一人は「弾あんまり残ってない」って発言してますから。無限に弾出てくるぜうひょー!て状態ならば必殺技になるんでしょうけれども。

フジモリフジモリ 2010/07/25 07:28 >なるさん
コメントありがとうございます。
なるほど、連載中の回に世界観についてのお話がありますか。2巻が楽しみですねぇ。
>なないさん
コメントありがとうございます。
ご指摘の通り、「漂流物」は「必殺技」というより「得意技」かもしれません。しかしそうなると、ゲームバランスがおかしいし。。。このあたりも今後の連載で進展あるかもしれませんね。
しかしながらまだ1巻しか出ていないのにこんなにワクワクさせる漫画は久々です。次巻は1年後ぐらいかなぁ。待ち遠しいです。

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