『乙嫁語り』6巻

フジモリの好きな漫画家ベスト3に堂々とランクインしています森薫。(あとの二人は荒木飛呂彦あずまきよひこ
前巻終わりから、場面は乙嫁アミルに移ります。
読む側もキュンキュンとなるカルルクとの関係性の変化を描いた後は、これまで作中にそれとなく匂わせていたきな臭いお話に。これまでの巻も「音や匂いを感じるぐらい」病的なほどの描きこみだったが、今回は爆音や火薬のにおい、そして馬のいななきが紙面から飛び出てくるかのよう。ラブからドンパチと、大きな振り幅が両方しっかり描けているところがすごいです。
アミルを中心に、兄アゼル、夫カルルク、そして村の人々と戦争というイベントを描きながら「個」がしっかりと動いていて、戦いの行方がどうなるのか手に汗握りながら一気読みしてしまいました。2回目はじっくりと読むことにします。
そしてあとがきにある通り、馬+弓はかっこいいなぁ。婆様最高。