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2013-06-30

[][][]「JOJOraDIO」イベントスペシャルに行ってきました。

 演者の熱い演技と原作を想像以上に忠実に再現した、まさに制作者いうところの「ジョジョっぽい」ではなく「ジョジョそのもの」であったアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」。

 アニメの放映は終わりましたが、毎週webにて「JOJOraDIO」という番組が放映され、声優やスタッフがアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」に対して熱い思いを語っております。

 その「JOJOraDIO」の公開録音イベントに参加してきましたので、簡単ですがレポートを。少しでも現地の熱狂を伝えられればと思っています。

チケットッ!

 当日のチケットは一般販売に加え、DVD4巻に同封された「優先販売申込券」による先行販売がありました。

「行きたいと思ったときにすでに行動は終わっているんだ!」とばかりにDVD4巻を即予約。抽選を通るまでドキドキでしたが、無事、チケットをゲットしました。

会場ッ!

 そして6/23イベント当日。

 場所は市川市文化会館とやや遠いところでした。行きがけに「JOJOraDIO」(ツェペリ役の塩屋翼がゲスト)を聞きながら最寄り駅に到着。

 会場までてくてく歩いていくと、なんとファミレスの「ジョナサン」がッ!

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 こいつはグレートですよーとばかりに写真を思わず撮ってしまいました。

 着いたのがぎりぎりだったため物販は後回しにし、入場列に並びます。

 前日、別のイベントで心ないファンが刃物を持って乱入した、という事件を受けて会場では緊急に荷物検査を。

 しかしながらさすがジョジョファンは紳士の集い。長蛇の列にみんな文句も言わず、続々と会場入りしていきます。

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 ちなみに、男女比は4:6ぐらい。ジョジョ展と同じく若い男女が非常に多かったです。

 そして男性陣はフジモリ含め色とりどりのジョジョTシャツ。女性陣はジョジョストッキングが多かったです。

イベントッ!

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 満員の会場を包む熱気。いよいよ、イベントの開始です。

 司会の紹介で声優たちが舞台に上がります。歓声が上がります。

 今回のゲストは、ジョナサン・ジョースター役の興津和幸、エリナ・ジョースター役の川澄綾子スピードワゴン役の上田耀司、ジョセフ・ジョースター役の杉田智和、シーザー・ツェペリ役の佐藤拓也と非常に豪華なメンバー。

 まず、司会者がそれぞれの衣装のコンセプトについて聞きます。

興津→紳士たるものネクタイは必須、ということでラフなシャツとズボンにネクタイ。

杉田→「やっと着ることができました」とジョジョT。

上田→スピードワゴンにちなんでハットを。しかもめでたいイベントということで紅白。

川澄→左足は「ゴゴゴゴゴ」右足にはシーザーが描かれたジョジョストッキング。シーザー役の佐藤が「かわいいよ、セニョリータ」と間髪入れず名ゼリフをはさんできます。

佐藤→シーザーを意識した配色の上下。そしてシーザーと同じ指ぬき手袋と一番気合いが入っていました。

 そして、いよいよ公開録音に入ります。

公開録音ッ!

 聞きなれたテーマソングが流れ、「JOJOraDIOッ!」と上田耀司さんのナレーションが。

 昼の部は第一部中心に、過去の「JOJOraDIO」で出た名ゼリフや出演者から出演者たちへの質問コーナー、そして第3話の生コメンタリーなど盛りだくさんの収録でした。

 話題になっていたのは、ディオ役の子安武人さんがジョナサン役の興津さんに早々に放った「きみがジョナサン役の興津クンか。・・・仲良くしないから」という一言や、エリナ役の川澄さんが興津さんに「みんなが言いたい台詞を言えるんだからね」と与えたプレッシャーなど、収録の様子がかいまみえて非常におもしろかったです。

 司会の上田耀司さんもうまく場を回して、なんというか「場慣れしてきたなあ」などと失礼ながらも思ってしまいました(笑)。

ゲーム対決ッ!

 公開録音も終わり、次のコーナーは8/29に発売されるPS3ソフト「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」の対戦コーナー。

 実際のゲーム画面を見るのは初めてなので、会場のテンションも貧民街時代に戻ったかのような高い精神テンションでした。

 自分が演じたキャラ、興津さんはジョナサンを、杉田さんはジョセフを選び対戦開始。

 必殺技出し放題のモードだったので派手な演出が飛び交う飛び交う。技が決まるたびに会場から歓声があがり、ジョセフが例のポーズで「逃げる」と大きな笑いが。

 制作陣がこだわって作っているだけあって、観るだけで面白いというスゴい出来でした。

 おまけに、杉田さんから「全キャラ分、「お前は○○と言う!」を収録したので台詞収録に3日かかった」との発言が。期待ッ!せずにはいられないッ!!

 対戦の方は一撃のダメージが重いジョナサンと飛び道具やトリッキーな技が多いジョセフという原作通りの構図。1勝1敗の攻防のち、やはり飛び道具があると有利なのでしょうか、ジョセフが勝利しました。

 ゲーム対決をしただけなのに会場は異様な盛り上がり。会場一体となったジョジョ熱を感じました。

生アフレコッ!

 次のコーナーは、実際のアニメのシーンに出演者たちが生で声を当てる生アフレコ。

 船上でのジョナサンとエリナの語らい、ジョセフとシーザーの邂逅と、まさにアニメそのものの場面(当たり前ですが)が展開され、声優たちの演技にグッとい引き込まれました。ジョジョゲーのためにPS3を買う予定なのですが、あわせてブルーレイも買いたいなぁ、などと思ってしまいました。

ライブッ!

 イベントを締めくくるのは富永TOMMY弘明による「ジョジョ その血の運命」の生ライブ。

 これまた、生は非常に迫力あります。

 最後のロングシャウトもパワフルに歌い、思わず「すごいなぁ」と声が漏れてしまいました。

イベント終了ッ!

 これにて、昼の部は終了、ということで出演者たちの再度の紹介があり、ひときわ大きい拍手の中、イベントは終了。

 最後に興津さんと会場の全員で、

「ふるえるぞッ!」「ハートッ!」

「燃え尽きるほどッ!」「ヒートッ!」

「刻むぞッ!」「血液のビートっ」

「「サンライトイエローオーバードライブッッッ!!」」

とまさに会場が一体となった掛け合いのシャウトを。この日一番の興奮でした。

 出演者たちが舞台から退場した後、「スピードワゴンはクールに去るぜ」の名ゼリフが流れ、会場は暗転。

 そして「ラウンダバウト」が流れ出します。「おお、わかってるなぁ」と会場から自然と手拍子が。

 1時間半、まさにキングクリムゾンに時を飛ばされたかのごとくあっという間に終わり、観客には「満足」という「結果」だけが残りました。

物販ッ!

 そして最後に物販コーナーを。

 お布施代わりに今回のプログラムを購入。Tシャツは2部が売り切れで、まだ夜の部あるけど大丈夫かなぁなどと思わず心配してしまいました。

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 これだけ大きなライブ型のジョジョイベントは実は初めてなのではと思いますが、観客も、そして出演者やスタッフも「ジョジョ愛」に満ちたまさに「会場が一体となった」イベントでした。

 昨年開催された「ジョジョ展」とは違った意味でジョジョにとって記念すべきイベントだったのではと思います。

 できれば夜の部も行きたかったのですがフジモリ的に「フジモリが2回行くのではなく別のジョジョファンが1回行けるチャンスを増やしたい」とNO断念ではなく断念。

 次はいつになるかはわかりませんが、またこういうイベントを開催してほしいと思いますし、その際は是非とも行きたいなぁと思ってます。

 次は3部アニメのイベントかな!

【ご参考】サイト管理人 JOJOraDIOイベントスペシャルに行くJOJO.com)

2012-12-28

[][]私家版2012年「このJOJOがすごいッ!」ベスト10

暮れも押し迫りまして、各地で2012年を様々な形で振り返っています。というわけで今年は時流に乗り遅れないよう年明け前に、極私的にフジモリ版「このJOJOがすごいッ!2012」をつらつらと語っていきたいと思います。

ちなみに私家版です。2012年に起こったJOJO関連のイベントの中から選ばせていただきましたのであしからず。(順位も付けていません)(←ほぼコピペ)

アニメが想像以上によかったッ!

2012年の最大の出来事だと思います。

OVAはともかく、映画版で痛い目をみて慎重になったジョジョラーを唸らせるクオリティッ!

古き良きジャンプアニメを思わせる「ベタな展開」や「解説役のクドさ」がまた素晴らしく、「アニメを見ていなくても(声を聞いているだけでも)内容がわかる」(相方・談)とでもいうべき内容で、思わず笑いつつもしっかりと感動してしまいました。

名言名シーンを最大公約数で取り込み、しかも駆け足にならない作りにはスタッフのJOJO愛を強く感じました。まさにぼくは敬意を表するッ!

2クールで第2部まで放映しますが、可能であれば第3部以降もこのスタッフで続けてほしいと思います。

個人的には、第2部の最後に「GET BACK」が流れたらたぶん号泣すると思います。

TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』

JOJOのテーマソングが誕生したッ!

ジョジョアニメに関連するのですが、このオープニングソングも見事なクオリティッ!

作曲者である田中公平自ら

密度が濃く、スピード感があって、一度聴いたらくせになる王道アニソンです。

アニソンっぽい、ではなくて、本物のアニソンをスタッフ一同目指して制作しました。

と言っている通り、いかにもなアニソン。そしてみんなでシャウトしたら気持ちよいだろうなぁ、という熱いフレーズは、後世まで歌い継がれるでしょう。

そ!の!血!の!さ!だ!め!

ジョジョの反応(田中公平のブログ My Quest for Beauty)

あ、もちろん、2部テーマも良いですよ。

JOJO展が開催されるッ!

仙台、東京と「荒木飛呂彦原画展 JOJO展」が開催されました。

フジモリの仙台に1回、東京に2回行きましたが、原画の素晴らしさに思わず見ほれるばかり。

仙台版のレポートは以下記事です。

仙台ジョジョ展に行ってきました。(完全版)

東京版のレポートも時間が空いていますが近々に書く予定です。

ちなみに、東京のJOJO展では記念撮影もありました。

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とにかく充実したひとときを過ごしました。大阪にも来てくれないかなぁ。

舞城王太郎『JORGE JOESTAR』が出たッ!

煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を獲得し、『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞、『好き好き大好き超愛してる。』『ビッチマグネット』『短篇五芒星』など3度の芥川賞候補になった鬼才・舞城王太郎が「ジョジョ」を書くということで、「どれだけJOJOの世界を壊してくれるか」と楽しみに読んだのですが、想像以上にハチャメチャで、それでいてしっかり「JOJO」してました。

個人的には2012年でかなり衝撃を受けた一冊で、「すげーよ、これ!」と誰かに語りたくてたまらなかったのですが意外と話題にならず、舞城未経験のJOJOファンが「こんなのJOJOじゃねぇ!」と想像通りの反応を起こすボヤぐらいの盛り上がりでややションボリしました。

もっと炎上してもいいのに。焼けた野原は良い作物が育つのに。

誰がなんと言おうと(あるいは誰も何も言わなくても)、2012年小説部門ベスト1に位置する作品でした。

まさに「キラークイーン級」の超怪作 舞城王太郎『JORGE JOESTAR』

舞城王太郎『JORGE JOESTAR』がいかにハチャメチャで、ハチャメチャでありながらも「JOJO」であるかについて語ってみる。(ネタバレ書評)

<超ネタバレ>極私的・舞城ジョジョ=舞JOJOの感想。

ジョジョラーの友人、息子に「アキヒロ」と名づけるッ!

極私的な話題ですが、ジョジョラーの友人に息子が生まれました。(奥さんは非ジョジョラー)

常々「息子が生まれたら”承太郎”で、娘が生まれたら”理佐理佐”か”筋急”ね」とプレッシャーをかけていましたが、名前はアキヒロ。

全く関係ないと思ったのですが、「きひろひこ」で「あきひろ」と本人も意識していないDNAレベルで関連する名前をつけてしまったとのこと・・・。

ま、まさか、すでにスタンド攻撃を受けているッ??(ゴゴゴゴゴゴ)

ともあれ、Yくん、おめでとうございます。奥さんにはジョジョとは関係ないって言っておきます(台無し)。

動く荒木飛呂彦先生をたくさん観れたッ!!

今年はJOJO25周年ということもあり、TVでJOJOを取り上げる機会が多数ありました。

おかげで「動く荒木飛呂彦先生」をたくさん観ることができ、大満足な一年でした。

ちなみに「若い若い」「吸血鬼吸血鬼」いわれてますけど、TVで拝見する限り、「あ、これ吸血鬼ちゃうわ。究極生物だわ」と感じることしきりでした。

『NHK高校講座』に荒木先生が出演ッ!! 芸術「漫画はやっぱりおもしろい?人物?」(NHK公式Webでも動画配信中!) | @JOJO ~ジョジョの奇妙なニュース~

テレビ東京系『サキよみ ジャンBANG!』で『ジョジョ』特集ッ! 極秘の『アイデア帳』には、気になる「家系図」が…!? | @JOJO ~ジョジョの奇妙なニュース~

フジテレビ系の朝番組『めざましテレビ』で『ジョジョ』特集ッ! 「ジョ女子」って何だッ? 荒木先生は年を取らないィィィ!? | @JOJO ~ジョジョの奇妙なニュース~

"石仮面"説を自ら認めたッ!? TBS『王様のブランチ』で、『ジョジョ展』特集&荒木飛呂彦インタビューが放送 | @JOJO ~ジョジョの奇妙なニュース~

荒木先生と石川さゆりさんがツーショット『ジョジョ立ち』! (テレビ東京系『ソロモン流』2012年11月25日(日)放送回より) | @JOJO ~ジョジョの奇妙なニュース~

アメトーーク『ジョジョの奇妙な芸人・第2部』が正直微妙だったッッ!

2007年に放映され大反響を呼んでフジモリがDVDまで買ってしまったTV番組アメトーーク『ジョジョの奇妙な芸人』の2回目が放映されたのでしたが、うーん、まあ、正直微妙でした(個人の感想です)。

なんというか、前回は「一般には知られていないけど実はすごく面白いものを薦める、でも一般人に伝わらないもどかしさ」という「オタクあるある」な感じがして非常に好感が持てたのですが、今回はどちらかといえばJOJOをネタにした「芸人」寄りな印象を受けました。(個人の感想です)

んー、まあ、柳の下にドジョウは二匹もいませんでしたね。(個人の感想です)

伝説のジョジョ番組、再び!! テレビ朝日系『アメトーーク!』、7月12日(木)は『ジョジョの奇妙な芸人・第2部』ッ!! | @JOJO ~ジョジョの奇妙なニュース~

ジョジョリオン』が相変わらずエロ素晴らしかったッ!

ジョジョの奇妙な冒険第8部『ジョジョリオン』ですが、3巻にして謎が謎を呼び、「ええっ?そうなの??」と読者を何度も何度も驚かせました。連載でも一つの謎が解けた後に新たな謎が生まれ、まさに「目が離せない」展開。

第8部の特徴としては、女性キャラが多数登場していること。第1部から第7部までに登場している女性キャラの総数をすでに抜いているんじゃあないかと思えるほどのハーレム状態です。

しかもどのキャラもなまめかしく、「荒木先生、なにかあったの?」とファンが心配するほどの造形。

個人的には「いまの荒木先生なら、エルメェス兄貴だってファンにハァハァ言われるッ!」ほどの境地に達していると思います。

オーソン前で座り読みしている億安や仗助ならずとも叫びたくなるような内容であり、これをリアルタイムで追えることを本当に幸せに感じます。

フジモリ、ジョジョ全巻を一気読みする(2年ぶり10回目)

今年は公私ともに忙しかったのですが、一息ついた11月に自分へのご褒美の意味もこめて1巻から一気読みしました。

1部2部の「え?これだけ盛り込んでこれだけの巻数!?」という密度とテンポ感、3部の「スタンド」の衝撃やバトルの迫力の再追認、4部の「日常感」における「一周まわって4部が好きだわ」という考えへの理解、5部のブチャラティのかっこよさの再甘受、6部の「あー、こういう展開だったなぁ」という記憶の補填とラストに対する自分なりの解釈の整理、7部の「ジョジョラーに対するご褒美」である「6部までの集大成」の再確認、そして8部への回帰。

ジョジョを短い時間で一気に読むのと連載をリアルタイムで読むのとでは、流れる時間軸もそのとき受ける感想も異なりますが、それでも「広大なサーガ」という存在には変わりありません。何度も体に流し込みながら「人間賛歌」が血となり肉となるのだと感じました。

2013年に「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」発売ッ!

ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル

最後は2012年の話題ではないのですが、来年への期待を込めて。

カプコン版はともかく、コブラチームで痛い目をみて慎重になったジョジョラーを唸らせるクオリティッ!

PS3で来年発売されるジョジョゲーですが、PVを見る限り期待してよさそうな出来です。

開発スタッフも筋金入りのジョジョ好きで、

−−スタッフの皆さんも相当『ジョジョ』がお好きなようですね。

松山氏 本当に『ジョジョ』が好きな人間ばかりですが、特にメインでモーションを作っているものが筋金入りで。入社試験の際、面接でウチを選んだ理由を聞いたら、「松山さんいつか『ジョジョ』やりますよね?」って。『NARUTO ナルティメット』シリーズのスタッフとして募集かけたのに、ですよ(笑)。

ウルトラジャンプ10月号小冊子「ジョジョの奇妙な冒険25周年記念BOOK」P66)

この言葉だけで、期待!せずにはいられないッ!な内容です。

来年はこのゲームとジョジョアニメでジョジョラーを更に盛り上げてほしいですねぇ。


2012年は「ジョジョ25周年」ということで各地で様々なイベントが開かれ、「ジョジョ」という存在がわずかながらも日向に出た一年でした。

これまでは「奇妙な効果音」「2ちゃんねるに登場するセリフやAA」「ジョジョ立ち」などややネタ先行で受け止められがちでした『ジョジョの奇妙な冒険』でしたが、これを機に少しでも間口が広がり、ニワカが増えて、古参たちが「いいかおまえら、昔は「何をするだァ――――ッ」という誤植があってだな・・・」などとウザがられながらも昔の知識を教えて、という、古き良き「オタクの承継」と「新参古参の人口ピラミッド」が出来ていけばな、などと思ったりしています。

来年もまた、「ジョジョラー」として少しでも感謝と応援が発信できる1年になればと思っています。

2013年もジョジョラーの皆様に新たなジョジョとの出会いと新たな発見がありますように。

それでは皆様、アリアリアリアリアリアリアリアリ アリーヴェデルチ!(さよならだ)ドォーン!

*1:メガネあり版(ギアッチョ版)です

2012-09-28

[][]<超ネタバレ>極私的・舞城ジョジョ=舞JOJOの感想。

 超ネタバレですが、舞城王太郎『JORGE JOESTAR』を読んだ感想。

 「西暁町」出身で、「ジョースターの家系ではない」、そして、だからこそ「予測されることがない」という自らの特異を活かし「ジョジョ」の血族に貢献する。

 これはまさに「西暁町を舞台とする小説を書き」「これまで『ジョジョの奇妙な冒険』とまったく接点のなかった」人物=「舞城王太郎」そのものを表しているのだと思います。

 ジョジョと全く縁もゆかりもない「自身」がその特異点を活かしジョジョワールドとの融合を図ったこと、つまり『JORGE JOESTAR』という作品が、舞城王太郎と「ジョジョ」の関係そのものを意味しているのだと受け取りました。

 他作品『九十九十九』にあったような「作者ネタ」を出さず(荒木先生を登場させず)、最後の一文で自らの名前「城」の一文字を西暁町のジョージ・ジョースターに重ね「ジョースターと家族になる」ことを書いたことからも、作者の「ジョジョ」に対する敬意がうかがえます。

 舞城ワールド全開で「スーパーJOJO大戦」チックなトンデモな内容でありながら、しっかりと「ジョジョに対する敬意」が散りばめられている、まさに「ぼくは敬意を表するッ!」とでもいえる作品だと思っています。

まさに「キラークイーン級」の超怪作 舞城王太郎『JORGE JOESTAR』

舞城王太郎『JORGE JOESTAR』がいかにハチャメチャで、ハチャメチャでありながらも「JOJO」であるかについて語ってみる。(ネタバレ書評)

JORGE JOESTAR

JORGE JOESTAR

2012-09-27

[][][]舞城王太郎『JORGE JOESTAR』がいかにハチャメチャで、ハチャメチャでありながらも「JOJO」であるかについて語ってみる。(ネタバレ書評)

JORGE JOESTAR

JORGE JOESTAR

 「JOJO」と「舞城王太郎」を悪魔合体したらとんでもない化け物になった(ただし合体事故に非ず)とでも評すべき「超怪作」、『JORGE JOESTAR』。

まさに「キラークイーン級」の超怪作 舞城王太郎『JORGE JOESTAR』

 どこがどう凄いのか語ろうとすると必ずネタバレに抵触してしまうという何とも書評泣かせの作品ですが、あえてネタバレを交えながら語っていきたいと思います。

 というわけでここから先は「覚悟」のある方のみお進みください。

舞城王太郎ワールド

 ネタバレなし書評でも書きましたが、本作品の舞台は第一部と第二部の狭間。

 主人公は本家本元の「ジョージ・ジョースター」と、福井県西暁町の「ジョージ・ジョースター」。この二人のジョージ・ジョースターの視点が章ごとに切り替わりながら、物語が進められます。

 かたや1904年のスペインの片田舎、かたや現代の西暁町。二人の世界、二つの世界は全く異なっていますが、時空を超え次元を超え、二人の世界、二つの世界は邂逅します。

 舞城王太郎作品の特徴として、「読点を廃した叩きつけ流れるような文体」「行き過ぎた(突き抜けた)エログロ」「SF、ミステリなど様々な要素がこれでもかこれでもかとぶち込まれる、ジャンルにとらわれない作風」などかなりクセがあり、まさに「ハマる人はハマる、ダメな人はダメ」な作家だと思います。

 本作『JORGE JOESTAR』でもその作風はいかんなく発揮され、謎の殺人事件に名探偵、パラレルワールドにタイムスリップとジャンルにとらわれない舞城ワールドが繰り広げられます。

 ジャンルにとらわれない、という意味では新城カズマが提唱する「ゼロ・ジャンル小説」に近いところもありますが、舞城王太郎の作品はテーマも説教もなく、ただただ、読者を楽しませるためだけに書かれている「ゼロ・ジャンル・娯楽小説」であり、この舞城ワールドを下敷きとして「JOJO」の世界が解体・再構築されている印象を受けました。

スーパーJOJO大戦

 ネタバレなし書評で、本作を「スーパーJOJO大戦」と称しました。

 詳細はネタバレになるので伏せますが、まさに「スーパーJOJO大戦」。夢のバトルがあちこちで展開されます。当然ながらすべてのキャラクターが登場するわけではありませんが、読者には「1部から7部まで全てを読んでいること」を前提としたかのような「JOJOワールド」を下敷きとしています。

 なにせ、1部から7部までの様々な登場人物が入り乱れます。

 基本は2部と4部(西暁町のジョースターは杜王町に向かいます)。おまけにネアポリスの組織「パッショーネ」も合流します。しかもしかも宇宙行きロケットに乗り込んだジョースターが究極生物カーズまで引っ張り込みます。部をまたいだ様々な登場人物が掛け合いする様はまさに「スーパーJOJO大戦」。夢のバトル、夢の会話が繰り広げられます。ある意味、何でもありの「舞城ワールド」だからこそ実現できたのかもしれません。

 そしてその舞城ワールドの中でもブレない岸辺露伴先生は「安定」の一言ですし、ブレないながらも杉本鈴美とイチャイチャしているので思わずにやけてしまいます。

パラレルワールド、タイムスリップ

 この「スーパーJOJO大戦」では、一部のキャラクタの設定が本家「JOJO」と変わっています。虹村億安が虹村不可思議(←人をおちょくったような名前ですが、いちおう「億」と「不可思議」という数の名称つながりです。兄は「無量大数」)と名前が変わっていたり、ナランチャのスタンドが「エアロ・スミス」ではなく「Uボート」と戦闘機ではなく潜水艦になっていたり。

 本作の世界は「メイド・イン・ヘブン」にて何周かした世界でもあり、「D4C」が行き来する「平行世界」でもあります。

 この「縦横の世界」については、舞城王太郎はまさに自身の作品『ディスコ探偵水曜日』にて言及しています。

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うん。大体はっきりした。僕が確かめたい、疑問に思っていることとは、結局こういうことだ。

小さな梢の中にやってきて、十七歳の梢を名乗っている君が、本当に僕たちの宇宙の僕たちの時間の未来からやってきているのか?

(舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』文庫版P58)

 『JORGE JOESTAR』はまさに、この「縦横」の行き来を主軸としており、さらに面白いのは「縦移動」を「早送り」の「メイド・インヘブン」と「巻き戻し」の「バイツァ・ダスト」で行い、横移動を「D4C」で行うという、「ラスボスのスタンド」を異なる世界観を移動する「装置」として活用しているところ。なんともうまく、「舞城ワールド」と「JOJO」の歯車が「ガッシリ」とかみ合っています。

 人物や舞台をうまく分解・再構築して新たな「なんでもあり」の物語を紡いでいるのです。

舞城王太郎の「ジョジョ愛」

 杜王町とイタリアがぶつかり1904年のジョージ・ジョースターが現代の杜王町に到着する「なんでもあり」の世界で、カーズとDIOが戦う「なんでもあり」の設定。一見ハチャメチャに見えますし、「ジョジョの世界を壊すな!」と壁に本を叩きつけるジョジョファンもたくさんいることでしょう。

 しかしながら、「素数を数えて落ち着きながら読むと」そこかしこに舞城王太郎の「ジョジョ愛」を読み取ることができます。

 「スーパーJOJO大戦」とはつまり、読者が「すべての部のJOJOを読んでいること」を前提としているわけで、キャラの名前やスタンドなどの「本家」との「差分」はもちろん、「本家」からの「引用」でニヤリとさせ、さらには「舞城王太郎なりの解釈(=こじつけ)」など、JOJOを読み込んでいればいるほど心の中でツッコミを入れながらニヤニヤしてしまいます。

 個人的には、「ザ・ワールド」以外にDIOが持っていた「ハーミットパープル」型のスタンドを、「能力」「能力名」「形状」ともにうまく物語に組み込んでいることに感心しました。

 あと、読みながら思わず「西尾先生、ネタかぶっちゃいましたよ!」と突っ込んでしまったことはナイショです(笑)。

 パロディにするにしても、部をまたがってキャラクタ同士が掛け合いをするにしても、物語を再解釈するにしても、きちんと「JOJO」を読み込んでいなければできません。そういう意味では舞城王太郎は当たり前ですがしっかりとJOJOを読み込んでいるのでしょう。

 一方で、もちろん読者層を考慮して、というのもあるのでしょうが、「行き過ぎたエログロ」を一部封印し、なんというか他の作品に比べたら「手加減」しているような印象も受けます。「キャラを崩すが壊さない」とでも言うべきところが、なんというか「JOJOに対する敬意」を感じます。

 さらには、作品の根底に「ジョースター家とDIOの因縁」を据え、「血族」「血のつながり」が重要なキーワードとなっています。これはまさしく『ジョジョの奇妙な冒険』のテーマそのものであり、とんでもない作品ながらも本作も「JOJO」であるのだと感じました。

人間が人間の問題を解決するという意思の表明が、人間賛歌ってことなんですよ

(ダ・ヴィンチ 2012年 08月号「荒木飛呂彦ロングインタビュー」より)

 本作『JORGE JOESTAR』もまた、人間が人間の力で「困難」を乗り越える、「人間賛歌」なのだと思います。


 というわけで、いかに本作『JORGE JOESTAR』がハチャメチャで、ハチャメチャでありながらも「JOJO」であるかについて語ってみました。

 まだまだ語り足りないところはありますが、「こんなのJOJOじゃねえよ!」の御方も、「相変わらずの舞城ワールドいかすぅ!」の御方も、再読しながら「vs」JOJOの妙を楽しんでいただければと思いますし、当記事がその一助となれば幸いです。

ジョジョの奇妙な冒険 (1) (ジャンプ・コミックス)

ジョジョの奇妙な冒険 (1) (ジャンプ・コミックス)

ディスコ探偵水曜日〈上〉 (新潮文庫)

ディスコ探偵水曜日〈上〉 (新潮文庫)

2012-09-26

[][][]まさに「キラークイーン級」の超怪作 舞城王太郎『JORGE JOESTAR』

JORGE JOESTAR

JORGE JOESTAR

 気鋭の小説家たちが『ジョジョの奇妙な冒険』を小説化する「vs JOJO」。

 上遠野浩平『恥知らずのパープルヘイズ』、西尾維新『JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』に続き、トリを飾るのは舞城王太郎の『JORGE JOESTAR』です。

 『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を獲得し、『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞、『好き好き大好き超愛してる。』『ビッチマグネット』『短篇五芒星』など3度の芥川賞候補になった鬼才・舞城王太郎。

 舞城王太郎は読点を廃した独特の流れるようなフレーズとブレーキを踏み外したようなバイオレンス、一方で「掘り下げればきちんとしたミステリが書ける」トリックなど地に足着いた「地力」を持っており、その個性から賛否を巻き起こしながらしっかりとファンを獲得している作家です。

 正直、「舞城王太郎がJOJOを書く」と知った瞬間、「どこまでJOJOの世界を崩すか」にドキドキハラハラと期待した記憶があります。

 なにせJDCトリビュートとして書かれた『九十九十九』が「あの」問題作だったわけで、本作も強烈な「賛否両論」、舞城王太郎未読の読者に「衝撃」を与えるんじゃないかなぁ、と楽しみでもあり、心配でもありました。

ジョナサン亡き後、カナリア諸島ラ・パルマ島でエリナと暮らす少年ジョージ・ジョースターはリサリサと愛を誓い、成長してパイロットとなり世界大戦の空を駆る。

その一方、日本では、福井県西暁町のジョージ・ジョースターが運命とともに杜王町へ向かう…!

公式サイトより

 上記あらすじからもわかるとおり、本作は「JOJOの世界」と「舞城ワールド」を練成させた、まさに「vs」JOJOの一冊です。

 舞台はなんと第一部と第二部の狭間。そして主人公は、ジョセフの父でありリサリサの夫であったジョージ・ジョースター。

 原作では吸血鬼の上官に殺される彼を、舞城王太郎が取り上げます。

 読了後の感想は、「さすが舞城王太郎っ!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれる!あこがれるゥ!」でした(笑)。

 舞城王太郎読者ならば「あーやっぱりね」となる「福井県西暁町」という舞台。そして他人の作品ながら見事に自分の作品に組み込んだ「九十九十九」をはじめとするJDCのメンバー。

 読点を極力廃した流れるような文体、行き過ぎたグロ描写などの舞城王太郎節は健在で、舞城既読者ならば「あーこれこれ」とある種「安心」のクオリティです。

 しかしながら「舞城王太郎」と「JOJO」を両方知るフジモリにとっては、「舞城王太郎のJOJOに対する敬意」をそこかしこで受け取りました。

 詳細はネタバレになるので伏せますが、まさに「スーパーJOJO大戦」。夢のバトルがあちこちで展開されます。当然ながらすべてのキャラクターが登場するわけではありませんが、読者には「1部から7部まで全てを読んでいること」を前提としたかのような「JOJOワールド」を下敷きとしています。

 ストーリーそのもの、そしてキャラの言動は「カーズ先輩」に代表されるように人を食った展開が多々ありますが、根底では「JOJO愛」に満ちています。

 当然ながら人によって受け取り方は異なりますので、「ぼくの(わたしの)JOJOが汚された」と読後に本を壁に叩きつける人もいるでしょう。というか、舞城未読の読者の9割は叩きつけると思います。(断言)

 だからといって「賛(=舞城既読者)」「否(舞城未読者)」の二元論で不毛な平行線になるのは非常にもったいない作品です。本作は、「JOJO」を「舞城」が分解し、再構築し、自らと融合した「奇跡の作品」だと思います。

 JOJOだけに「波紋を投げかける」などと100万回言われたネタは言いませんが、良い意味で期待を裏切らない「問題作」になっていると思います。

 この本を読むことは「覚悟」が必要です。

 自身のもっている「JOJO」という価値観を崩されたくない人は、「【警告】これより先は読んではいけない」とあえて言いましょう。警告に逆らって読書した瞬間に、舞城王太郎のとっておきの「バイツァダスト」が発動し、脳天をパイプで叩かれたような衝撃を受けることでしょう。そして「時はさかのぼる」・・・舞城王太郎の他の作品を読まずにはいられなくなると思います。

 まさにがっぷり四つの「vs JOJO」。アンカーにふさわしい「キラークイーン級の問題作」でした。

【ご参考】

乙一版ジョジョは乙一なのにジョジョ。ジョジョなのに乙一。『The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day』

”荒木飛呂彦+上遠野浩平”という奇妙「じゃない」方程式 『恥知らずのパープルヘイズ』

西尾維新が真っ向から「ジョジョ」に挑む 『JOJO’S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』

プチ書評 舞城王太郎『九十九十九』