日本史日誌

いまは旅行記で精一杯だけど・・・

日本歴史(680号)/日本歴史学会/吉川弘文館

論文雑誌ですが、新年号は座談会とアンケート特集で論文は無し。で、今年のテーマは「博物館と日本史」。
博物館、最近行ってませんねぇ。特に展示目当てで行くことが少ない。基本的にどこか遠出したついでに立ち寄るケースが多いかな。


さて、座談会では博物館に携わる方々が、博物館の現状と将来について語り合っています。個人的に興味を引いたのは以下2点の意見。

展示されているものは収蔵品やコレクションの数%のものに過ぎないわけです。それを選んで見てもらって「ああそうか」とUターンされても、実際にはもっと奥があるわけです。(中略)展示はきっかけに過ぎないのであって、さらに興味を持って調査してもらいたい。

もう少しみなさんに博物館を利用してもらえる、そんな存在になって欲しいですね。先ほど教育の話が出ましたが、やはり博物館に行くとなると何か勉強しないといけないとついつい思うわけですね。もちろん勉強する部分、教育してもらう部分があるのは構わないけれども、私はむしろ副次的な問題であって博物館に行って良いものを見た、よかった、何となくほっとした、心が洗われた、リフレッシュできた、あるいは昔の人の生活ぶりを見て今の自分に対して何らかのヒントを得ることができた。そういったことでいいのではないか、そんな気がするのですね。

展示品見ただけで満腹ってのはありますね。というか見たつもりになっていることが多い。図録はよく買うのですが、それも買ったきり見てないものも多数ありますし。(^^;
ただ、そこから先に進まなきゃと過度にプレッシャーがかかるとあんまり行きたくなくなるのもまた事実。ただでさえ出不精なんで。
こういうことは博物館に限らず、読書なんかでもただ読んだだけでなにも得られていないこともありますが、あんまり考えすぎてもダメなときはダメだと割り切って、たくさん読む方へ努めています。博物館も気張らず数多く見て回るのが吉なんでしょうね。そこから新たな発見もあるでしょうし。
あー、でも出不精は治りそうもなく・・・取りあえず図録を見ることから始めようか。