日誌20100326:移動日、実家から寧波へ

0500起き、着替え、荷造りして父とのんびりしゃべって時間つぶし、0600に父の車で九州自動車道諫早インターの高速バス乗り場へ、これも0612には着いてしまう。自販機でコーヒー買って飲みながらバスを待つ。0631バス来る。このバス(九州急行バスの九州号)はまず福岡空港国際線ターミナルへ行ってくれるのでたいへん便利だ(諫早インターから所要1時間49分)。夏の法事でも使うに違いないので、回数券を買う。4枚8000円なのでさらにお得。長崎新幹線の先が思いやられる。

空港のすぐ手前でバスが故障して路肩に停まっており、予定より遅れたがそれでも0825には国際線ターミナル着。チェックインのあとお土産やを物色、手ぬぐい、キャラメル、カップラーメン、最新版の「旅の指差し会話帳 中国」(単語集が充実したりして、ずいぶん厚くなった)、レンズクリーニングペーパーなど買い込む。

手荷物検査場で楽器の潤滑剤が引っかかり、いちど外へ出て薬局で液体用ビニール袋10円買う。小銭が残ったので、オロナミンC飲んで検査場へ戻る。時間の余裕はたっぷり、搭乗口の売店でお湯をもらいカップラーメン食べる(すでに中国みたいだ)。どうみても出張らしいのに、すっかり出来上がっている赤ら顔のおじさんグループが多いのも、福岡〜上海便の特徴。

出発が遅れたのか、上海浦東空港には定刻より20分遅れ、1050着。到着口を出るとすぐ3階へ、中国東方航空の国内線チケット売り場へ行き、 31日昼のアモイ〜昆明の片道チケット(列車だと40時間。余裕があればそちらにしたいが、今回のハイライトのために時間を空けることにする)1370 元。この路線は格安券があまりなく、エージェントで買うより安い。

浦東空港〜寧波(にんぼー、浙江省の大都市)の直行バスはやはりないことを確認し、1200?空港バス七線20元で上海南駅へ。1315南駅着。この駅は新しく巨大だが、その向かいのバスターミナルも、大きさでは負けず劣らず。それにしても(中国では多いが)、駅やバス停からターミナルへ歩きで移動する利用者のことを一顧だにしてないような連絡道路のデザインはなんとかならないか。そもそも歩道がない。

お腹空いてきたが、中国ではまず何より先に移動手段を確保、の教訓に従いチケット売り場へ。1359発99元が取れ、中で待つことにする。娃哈哈(ワハハ、杭州)ブランドの龍井緑茶500mlを3元、あんまん2個2.4元買う。上海〜寧波線は便数も多く(ほぼ15分置き)、待合室も別。定刻に出発、松江区(日本との合弁企業の工場が目立つ)を通って杭州湾跨海大橋へ。世界最長(全長36km)の海上橋だけあって(あとで知った)、中央部では前方と左右に陸が見えず、ほんとうに海の上に橋だけが、水平線の向こうまで延びている。オープンカーとかで走ると楽しかろう(写真左)。

所用2時間40分と時刻表に書いてある通り、1640に寧波汽車南站(南バスターミナル)着。やはり上の教訓に従いアモイ行きバスのチケット売り場を探すが、ない。汽車南站からは近隣の都市へしか出ていないようだ。寧波の地図6元買い、来店時刻に遅れないようとりあえず宿へ向かう。警備員氏に教えられた通り、汽車南站を右に見ながら南站西路を歩いて行くと、錦江之星旅館の赤いJJの看板が見えてくる。今回の宿、百時快捷酒店(Bestay Hotel Express、なにがExpressなのかは不明)は錦江之星とおなじ錦江酒店の系列で、格安ビジネスホテル錦江之星のさらに廉価版、しかも隣接している。いちばん安い榻榻米部屋が「タタミ」であることが分かり、とりあえずの一泊予約を即2泊に延長。89元×2+20元(カードキー保証金)=198元。部屋はいかにも必要最低限だが、トイレ、シャワー、湯沸かし、LANは揃っている。たたみスペースは約3畳でその上に布団と小さな机(写真中)。コストダウンのためか洗面セットとバスタオル、お茶は備え付けておらず(なくていいのだが)、コップは紙コップだけ。あと窓もない。建物の条件の悪いところを百時快捷に回したのだろう。けっこう若者で賑わっている。お茶がないのもコンセントがこのクラスにしては妙に多いのも、その辺の需要に応えたのだろう。

バス予約のため、再度汽車南站へ。隣りの寧波市旅行服務中心で聞くと、日本語を少し話す男性が出てきていろいろ教えてくれる。泉州までバスで行きたい旨を告げる(さいしょ福州までは列車を勧められた)と、南站へ連れて行ってくれ、インフォメーションで時間を調べてもらう(その辺はオンライン化されている)。景色が見えるよう朝一のバスに決め、チケット売り場で発券、242元。ただし出発はちょっと郊外(南站の南西)の市客運中心から。南站は無料バスも出ている。男性にお礼を言うとじゃあ、とオフィスに戻って行く。1800お腹も空いたので、近くの大娘水餃で水餃子とモツ入りスープのセット18元。さらにメインストリートの柳汀街に出て東へ歩く。やや雑然とした南站周辺に比べ、東へ行くほど山の手風に整っている(写真右)。月湖を横切ったところで右の県学街が面白そうなので入って行く。昔の城門などを活かしていて風情あり。通りかかったドラッグストアWatson'sで中国の味、雀巣珈琲(ネスカフェ)の2+1スティックの11本入りパック17元。携帯屋を見ると覗いてみるが、iPhone Airは見当たらず、というよりショッピングセンターには純正品しか置いてない。

川を渡るとさすがに疲れ、バス2元でホテル近くに戻る。その辺の川菜(四川料理や、どこにでもある)で苦瓜の豆豉炒め、木須肉、ご飯、お茶。木須はキクラゲだということを忘れていた。四川にしては辛くない、さっぱりした夕食27元。2230ホテルに戻るが、時差が抜けきってないせいか寝たり起きたり。