祝!カープJAPAN今シーズン初勝利!

 今日は東京競馬場でパワーアップセミナーの講義を終えた後、急ぎ帰宅。
午後7時から始まるJ SPORTS2で放映される広島カープWBC日本代表の練習試合(再放送)を見るためだ。夕飯の準備を済ませて、酒を用意し、いざ本番。カープJAPANが侍ジャパンに7対0で完勝した。
 カープにとっては収穫が多い一戦になった。3番に入った新外国人のルイスは広角に打ち分ける懐の深いバッティングを披露。4番エルドレッドのライトオーバーの2ベースで1塁からホームに帰る脚力も見せた。キャンプ初日にインフルエンザを発症して調整遅れが心配されたが、今日の動きを見る限り、間違いなく戦力になると確信した。
 4番エルドレッドは1回表ツーアウト1塁、田中将大の外角ストレートを右中間に弾き飛ばしてフェンス直撃のツーベースを放った。昨年の短髪から長髪に変わり、イメチェンしたが、コースに逆らわずに打てるようになったのは日本の野球に慣れた証拠だろう。今年はレフトでの起用が予想されるが(ルイスはライト)、栗原の調子如何では4番ファーストに入ることも十分にありうるだろう。
 そして、6番堂林、7番丸も持ち味を十分に出した。堂林は2三振を喫したが、第3打席では内角の厳しいコースに対して腕を畳んで打ち返して、レフトフェンス直撃の2ベース。昨年までならファウルになっていた打球をフェアゾーンに運んだ技術に成長が感じられた。
 7番丸は厳しいコースを見極めて、3四球を選んだ。昨年は出塁率の高さ(打率.247、出塁率.353)を評価されて給料が上がったが、自分のセールスポイントを伸ばした姿勢がいい。センターに入ったディフェンス面でも守備範囲の広さをアピールしていた。レフトにエルドレッド(もしくはニック)が守ることを想定すれば、守備力に定評がある赤松か丸がセンターに入るのが理想的。出塁率を買えば、1番で使う手もあるだろう。
 2番菊池はバッティングフォームを中日荒木似の神主打法に変えてセンター前に2安打。まだ当てにいっている面もあり、フォームを固めるには時間がかかりそうだが、何よりもショート、セカンドの守備が安定していた。これはサード堂林、セカンド安部にも言えることだが、石井琢朗内野守備走塁コーチの指導により、確実に上達している。
 そして途中出場の鈴木将光がやってくれた。2005年の高校生ドラフト1位で指名された未完の大器。昨年9月13日の巨人戦で内海哲也からプロ初打席初安打を打ったが、その内海から9回表にレフトスタンドへ3ランホームランを放った。5回表、中日山井から打った左中間2塁打も会心の当たり。高めのストレートを左中間に持って行く長打力には目を見張った。フォロースルーが同じ右打ちの外野手である廣瀬純に似ているが、背中の張りで3軍調整している廣瀬のポジションを奪える可能性を感じた。
 ピッチャー陣は新加入の久本、セットアッパー候補の福井、先発争いをする2年目の戸田、3年目の中崎、昨年終盤にローテーションに定着した今井が日本代表をノーヒットに抑えた。心配なのはエースの前田健太だ。投球フォームがスリークォーター気味になり、下半身が使えず、手投げになっていた。変化球が高めに浮く場面が多く、ストレートも走っていない。前田健太らしくない、手を抜いた投球に違和感を覚えた。その点、いつも通り、飄々と投げていた今村猛の方が自然体で頼りになる。
 もちろん、課題もある。6回表ノーアウト満塁で8番天谷の見逃し三振、9番白浜のショートゴロ併殺打で無得点に終わった場面だ。コントロールに苦しんでいる山井に対して天谷の選球眼の悪さ、そしてバッティングカウントで仕留められない集中力の欠如。そして、キャッチャーなのに相手バッテリーの苦しさを読み取れず、簡単にショートゴロを打つ白浜の淡白さ。昨年の貧打を思い出させる場面だった。一軍当落線上の二人だからこそ、成長を見せて欲しかった。
 それにしても今年最初の対外試合で強いカープが見ることができて良かった。今年はカープ熱を高めるために、2月から中国新聞を宅配で取っている。先月までは広島ブランドショップTAU中国新聞とデイリースポーツ広島版をまとめて購入していたが、仕事が忙しくなる季節になるので宅配に切り換えた。配送は1日遅れになるが、仕事終わりに中国新聞を読むのを楽しみに過ごしている。
 競馬は日本経済新聞(金曜夕刊で予想掲載)、カープ中国新聞。今年はこの二刀流で行くつもりだ。