らせん

とかげ (新潮文庫)

「私はきっと何もかもにあなたのことを見つけて、必ず思い出すわ。」
歩きながらふいに彼女が言った。
「たとえ忘れちゃったとしても。」
「何もかもって?」
「だって一緒にいろんな物を見て、いろんなものを食べたわ。だからこの世のどの風景にもあなたの面影はうつしだされる。通りすがりの、生まれたての赤ん坊。ふぐさしの下に透けるお皿の鮮やかな模様。夏空の花火。夕方の海の、月が雲に隠れるとき。テーブルの下で誰かと足がぶつかって、ごめんなさいと言うとき、人にやさしく物をひろってもらって、ありがとうを言うとき。今にも死にそうなおじいさんがふらふら歩いていくのを見たとき。街中の犬や猫。高いところから見た景色。地下鉄の駅に降りていって、なま温かい風を顔に受けたとき。真夜中電話が鳴ったとき。他の誰かを好きになったとき、その人の眉の線にも必ず。」
「それって、生きとし生けるものってこと?」
「うーん....。」
彼女はまた目を閉じ、そしてそのガラスみたいな瞳をこちらにまっすぐ向けて言った。
「ちがう、私の心の風景のこと。」

考え

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス (角川SSC新書)

「就職というのは、自分の労働時間を対価にお金を保証してもらう、ということですから。今でさえ、お金の保証がなくなるのが怖いのに、五年後、十年後、もっとお金が必要とされている状況で、恐怖はもっともっと大きくなっていると思ったんです。そうなれば、会社は絶対に辞められない、と」

頭がぐらぐら

阿修羅ガール (新潮文庫)

でも世界からの距離感なんてこと、あんまり考えない方がいいわよ。「道のり」はわりとはっきりしているものだけど、「距離」なんて不確かで曖昧で、儚いものなんだから。

少なくともまだ、私はアイムプリティファッキンファーフロムOKって感じではない。

でも多分きっと、人が人を好きになるときには、相手のこことかそことかこういうところとかああいうところとかそんな感じとかそういうふうなとことかが好きになるんじゃなくて、相手の中の真ん中の芯の、何かその人の持ってる核みたいなところを無条件で好きになるんだろうと思う。

継続は力になります

走ることについて語るときに僕の語ること

学校で僕らが学ぶもっとも重要なことは、もっとも重要なことは学校では学べないという真理である。

そう、ある種のプロセスは何をもってしても変更を受け付けない、僕はそう思う。そしてそのプロセスとどうしても共存しなくてはならないとしたら、僕らにできるのは、執拗な反復によって自分を変更させあるいは歪ませ、そのプロセスを自らの人格の一部として取り込んでいくことだけだ。


What I Wish I Knew When I Was 20: A Crash Course on Making Your Place in the World

Because we live in such a small world,it really is important not to burn bridges, no matter how tempted you might
be. You aren't going to like everyone and everyone isn't going to like you, but there's no need to make enemies.

You need to come to terms with the fact that if you really want to accomplish something, it's up to you to do so.
Make it a high priority or drop it from your list.

何を「生」として日々を送ればいいのか

17歳のための世界と日本の見方―セイゴオ先生の人間文化講義

言葉を使えばいつもちゃんとコミュニケーションができると思いすぎることは、じつはたいへん危険なことです。

「自分」がわかるようになるためには、「他者」というものの存在を理解しなければならない。