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2008-07-31 最初で最後の新宿コマ劇場

[]劇団☆新感線『五右衛門ロック』東京千秋楽

人生初の”生”劇団☆新感線にして、いきなりの千秋楽。しかもセンター12列目という好ポジション。気合入れて持って行った双眼鏡は出番なしでした。かといって近すぎるわけでもなく、ゆったりと舞台上の隅々まで見渡せる最高の席にて、まさに演劇の新境地を体感して参りました。歌ありダンスあり笑いありコントあり。ロックにフォークにタップに殺陣。いや〜、評判に違わずすごい舞台でした。

まず感心したのは、スピード感溢れる舞台転換。普通なら暗転してチェンジするセットを、芝居と踊りに取り込んでそれ自体をショーとして見せてしまう手腕が見事。観客の視線を一瞬たりとも舞台から反らさせないその徹底した演出に、ひたすら感心するばかりでした。そして、出演者がとにかく楽しそう。サービス精神旺盛なキャストに乗せられながら、観客もよく笑うこと笑うこと。でも、そんなお笑いベースなのにも関わらず、迫真の演技やスピード感溢れる殺陣にダンスと、緩急つけてここぞという場面ではビシッと魅せるところがまたカッコイイんですよね。

キャストもめちゃ豪華。北大路欣也に松雪泰子に森山未來に江口洋介。ずっと未來君の舞台が見たかったので、念願叶ったりです。とっても輝いてました、未來君。ダンスの上手さもさることながら、舞台上での自分の見せ方を知ってる人だなと。やっぱり踊りをやっているだけあって、一つ一つの動きが華麗でダイナミック。些細な動きまでとってもキマってるんですよね。殺陣のシーンなんて、まるで剣舞を見ているかのように流麗で。未來君は「ウォーターボーイズ」のタテノリで注目して以来、ドラマや映画は殆ど見てきたけど、正直「ラスクリ」とか「危険なアネキ」とか、芝居クサさが目に付いてちょっと浮いてるなぁと感じる事もあって。でも、舞台での彼は、文句なしでした。歌も1曲目は微妙だったけど、2曲目は声も伸びててなかなかの歌声だったし。何よりあの動き、見せ方、キレ、輝き。どのドラマや映画よりも生き生きとしていて、これでもかってぐらいカッコよくて。役柄や衣装がまためちゃくちゃカッコいいもんだから、余計に惚れ惚れでした。

あと北大路さんの存在感はさすが。というか、あんなに甘くていい歌声の持ち主だったなんて意外です。松雪さんも、ダンスは素人ながらもさすがは女優。それっぽく見せていて、同性ながらうっとりセクシープロポーションでした。江口洋介のまるで銭形警部のようなキャラも面白かったです。*1

そんな豪華客演陣を脇に、堂々の主役を張っていたのが、劇団の看板役者古田新太氏。日頃からあらゆる映画やドラマで飄々とした存在感を発揮している名バイプレイヤーな古田氏だけど、あのままのキャラでいながら主演としてのオーラもバッチリで、出番や見せ場を客演陣に沢山譲りながらもしっかり舞台の柱として輝いてました。不思議だよな〜、あんなに自由奔放でユルユルなのに、ちゃんと舞台を締めちゃうんだからさ。あと、個人的に一番お気に入りになったのが、将軍役の橋本じゅんさん。可愛く見えたり腹黒さを発揮したりと変化自在で、コロコロ変わるキャラとその巧みなコメディセンスにもう釘付け。未來君や川平慈英、浜田マリとの掛け合いが最高に面白かったです。そうそう、川平さんの芸達者ぶりにも驚きました。劇団員の方と2人でインチキなスペイン商人を演じていたけど、グイグイ客を引き付けてガンガン乗せまくって、まるで団員のような馴染みっぷりでした。

因みに千秋楽だけあって、カーテンコールはなんと6回。*2新感線恒例らしい千秋楽の煎餅まきも、バナナ食べてた団員の方が手渡しでくださったので無事ゲット。おまけに後半松雪泰子とタメを張るオーラをだしていた高田聖子さんの41回目のB.D.ってことで、登場したケーキとともに皆でお祝いしたりして楽しかった。他にも、じゅんさんが未來君を舞台から突き落としそうになった時のアドリブの応酬とか、ノリすぎなギター侍@江口氏とか、眉毛とっちゃうじゅんさんとか、何かもう色々あったけど記憶が飛んでますが、とにかく最高に面白かったってことで。あと、場内で佐藤隆太と片桐はいりさんを見かけてちょっぴり得した気分でした。素敵な舞台に連れて行ってくれた新感線ファンの友人に大感謝です。

*1:殺陣とか動きはぶっちゃけいけてなかったけど。

*2:だった気がする。多すぎて記憶がちと曖昧。