小林一茶風日記

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2017-11-22

『「偶然」の統計学

イヴィッド・J・ハント 著/松井信彦 訳

ハヤカワ文庫NF

ISBN978-4-15-050510-3

私たちが目にし、その背後に特別な何かがある、と考えるような偶然の一致は、実はそれほど偶然ではない、ということが書かれた本。

その統計学的意味説明したアンチオカルト系の書、というところで、そうした楽しみはあるので、それでよければ読んでみても、という本か。

基本的には、何かは必ず起こること、試行回数が多くなれば偶然の一致も起きやすくなること、起こったことを事後に選びなおした可能性があること、ヒトは確率をはっきり認識することはできないので実際の確率との間にずれがあり、組み合わせ次第ではそれが大きくなってしまうこと、一致といっても何もかもがまったく一致することは難しく、近いものを一致と捉えているうちに確率が大きくなってしまうこと、こうした要因によって、偶然の一致とされるものが起こってしまう、ということが書かれている。

実際あまりたいしたことは書かれていないような気はするので、諸手をあげてお薦めというほどではないが、それなりには楽しめる本だと思う。

それでよければ、という本だろう。

2017-11-14

抗生物質人間 マイクロバイオームの危機

山本太郎

岩波新書

ISBN978-4-00-431679-4

抗生物質に関して書かれたエッセイ

主題としては、抗生物質によって人間に常在する細菌もおかしくなっている、と警告したもので、個人的には、圧倒的にエビデンスが足りない、とは思ったが、別にエビデンスがなければ何も言ってはいけないともいえないし、そうしたものでよければ、という本か。

分娩時に母親から子どもへと腸内細菌が渡されるのだから安易帝王切開するな、という話は面白かったが、やはりそのことについても十分なエビデンスがあるかどうかには疑問が残るようだ。

警告だから、誰の目にも明らかになってからでは遅いこともあるわけで、黙っていろということもできない。

私としてはちょっと限度を超えていると思ったが、それでもよければ、という本だろう。

2017-11-07

佐藤文隆先生量子論 干渉実験量子もつれ解釈問題

佐藤文隆 著

講談社ブルーバックス

ISBN978-4-06-502032-6

量子論と素朴実在論との齟齬に関して書かれたノート

メモ書き、とまではいわないが、あまりまとまりも筋書きも主張もない覚え書きで、そうしたものでよければ、という本か。

別にいい本ではないと思うが、個人的面白い部分はあった。

一冊の本で分かるはずもない、というか、著者だってよく分からないからこうしてノートにしているわけで、これはこれで、というものか。

一冊の本で分かるはずもないので、量子論について何冊も読んできている人向き。

いい本ではないが、それでもよければ、という本だろう。

2017-10-30

御社商品が売れない本当の理由 「実践マーケティング」による解決

鈴木隆

光文社新書

ISBN978-4-334-04308-7

マーケティングについての簡略なまとめ。

ビジネスマンの著者に相応しい実践志向のマーケティング本ではあり、それがどこまでユニークなのかはよく分からないが、マーケティングに関する簡略なまとめ、という捉え方で大体いいと思う。そうしたものでよければ、という本か。

マーケティング本に特有のいやらしさもちゃんとあるし、マーケティングの本としてはこんなものなんだろう。

顧客指向を第一に掲げながら、通常リンクと見紛う広告リンクを成功例に挙げているのは、どういう感覚なんだろうか。

自賛毀他が激しいような気もするが、それもいやらしさのうちか。

マーケティングの簡略としてはこんなもの。

それでよければ、という本だろう。

2017-10-24

『神は数学者か? 数学不可思議な歴史』

マリオ・リヴィオ 著/千葉敏生 訳

ハヤカワ文庫NF

ISBN978-4-15-050507-3

宇宙に数学的な実在があるかそれとも数学は人間による発明にすぎないかどうかに関して書かれた数学史読み物。

基本的に、あまりたいしたことはない、それなりの数学史読み物。それでもよければ、という本か。

この問題と正面から格闘しているわけでもなく、ただそれらに関連する数学史の話を集めたもので、数学史の話を集めたものでよい人にはいいのかもしれないが、おおよそは中の下といったところだろう。

解説子が、弦理論の非常に優れた解説書になっているとか、ゲーデルが合衆国憲法の矛盾を語った話だけでも本書を読む価値があるとか無茶を書いているのは、要するにそういう褒め方しかできないからか。

特に、ということはほぼない。

それでもよければ、という本だろう。

2017-10-16

富裕層のバレない脱税 「タックスヘイブンから「脱税支援業者」まで』

佐藤弘幸 著

NHK出版新書

ISBN978-4-14-088526-0

脱税に関して書かれた本。

特にということはないが、それなりの雑学本で、そうしたものでよければ、という本か。

誰にでも簡単にできて簡単にはバレない脱税の方法、なんていうのがそうそうあるはずもないし、そんな情報がズバズバ載っている本なんていうのはもっとないだろうから、結局はこんなところか。

その分、内容的にはそれなりで、個人的には驚きの手口というようなものはなかった。

特にということはないがそれなりの雑学本というところ。

後は、そうしたものでよければ、という本だろう。

2017-10-06

統計暴走する』

佐々木彈 著

中公新書ラクレ

ISBN978-4-12-150594-1

統計の誤った使い方をしている言説の例を挙げて、批判した本。

そうした批判本といえばそうしたものだが、政治的に左過ぎて個人的には合わなかった。

日本は人口10位、面積で61位なのに世界8位の防衛支出が本当に必要なのかというのは統計の誤った使い方ではとか、周辺住民は十分なステークホルダーではとか(本書で問題にしているのは保育園の設置に反対する周辺住民であって沖縄の米軍基地ではないので政治的に左)、夫婦別姓選択なのだから反対は意味をなさないというのは言い過ぎではとか、二酸化炭素排出量は増え続けているのに最近では地球温暖化のペースは頭打ちになっているという言説に対して地球環境は複雑で長期的な問題だから統計を以って語るべきではないというのは、現実に二酸化炭素による地球温暖化を警告する言説ではたいてい近年の二酸化炭素排出量の増加と気温の上昇とを絡めているから、恣意的ではとか、いろいろといいたいことは多い。

的確に突っ込めるほど批判的に読めるなら本書を読む意義は薄いし、突っ込めないなら影響を受けてしまうしで、いい本だとは思えない。

個人的に薦めるような本ではなかった。