小林一茶風日記

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2017-08-18

『諜報憲兵 満州首都憲兵隊防諜班の極秘捜査記録』

工藤胖 著

光人社NF文庫

ISBN978-4-7698-3014-6

満州国の首都新京(長春)で関東軍憲兵隊の防諜班にいた著者が自らの活動を記した本。

大体のところ特にどうということはないエスピオナージノンフィクションだが、満州でも当然のようにこういうことが行われていたんだなあ、ということが分かる点で興味深いので、興味があるなら読んでみてもよい本か。

自体は、エスピオナージものにありがち、という以上のものはないし、書けないことは最初から書いてないだろうし、至誠で接すれば分かってもらえるみたいなアナクロ感もあるが、まあ戦前の人だし、こんなものだろう。

個人的には、あたりの部類に入る本だった。

興味があるならば読んでみてもよい本だろう。

2017-08-10

『入門 公共政策学 社会問題解決する「新しい知」』

秋吉貴雄 著

中公新書

ISBN978-4-12-102439-8

社会問題に対する政策がどのように策定され、実行されるかを描いた本。

よくいえば、公共政策学が学問としてどのように成り立っているか説明したものではあるが、事実上は、政策が決定され実行されるプロセス解説したものと考えていいと思う。それでよければ、そうしたもの、という本か。

政治のことは全然知らない人とか、高校生くらい向きの入門書としては、あるかもしれない。

ただし、それ以上の内容は、ほぼまったくなかった。

個人的には物足りなかったが、入門書としてなら、という本だろう。

2017-08-01

『猫的感覚 動物行動学が教えるネコ心理

ジョン・ブラッドショー 著/羽田詩津子 訳

ハヤカワ文庫NF

ISBN978-4-15-050499-1

ネコ読本

特にどうということはないネコ読本で、悪くはないが特筆すべきようなこともない。それでよければ、という本か。

悪くないというだけでも実際には大変なのかもしれないが。

ただ、特に取り立てて本書を、というようなものはあまりないと思う。

それでもよければ、という本だろう。

以下メモ

・ネコは、長い間人間からは穀物を獣害より守るハンターとして期待されてきたのに、今では散歩必要イヌよりも飼いやすい孤独を好む愛玩動物として期待されている。そのために必要な、狩猟本能抑制すること、飼い主以外のヒトに懐くこと、一緒に飼われているほかのネコなどと仲良くすることなどにまだ十分適当できていない。

・飼い主との接触を褒美と捉えるイヌと違ってエサに関連付ける必要があるためネコの訓練は難しいが、できないわけではない。

複数のネコを飼いたいなら、同時期に同じ母ネコから生まれた兄弟をもらうとよい。

2017-07-21

『すごい進化 「一見すると不合理」の謎を解く』

鈴木紀之 著

中公新書

ISBN978-4-12-102433-6

一見すると不合理な生き物の状況を適応進化から読み解いた昆虫動物行動学の読み物。

有性生殖には二倍の速度で増加できる無性生殖に勝るほどのメリットはないが、オスが無性生殖のメスとの子孫を残せるようになれば、そのオスは自らの遺伝子を圧倒的に残すことができるようになるため、オスとメスとの比は結局一対一に落ち込み、有性生殖が幅を利かすことになる、とか、クリサキテントウが特定アブラムシだけを狙って捕食するのは不合理だが、クリサキテントウはナミテントウと一緒にいると違う種の異性と交尾することがナミテントウよりも多いので、混在を避けるためにナミテントウがあまり好まない種類のアブラムシを専用に狩っている、とか、天敵から身を守る防衛機構にもコストがかかるから防衛機構は必要最小限であることが望ましいが、下回れば天敵に食べられてしまうため、実際にはより過剰なものとなり、自己免疫疾患もそのより過剰なところで起こっているのではないか、とかいうことが書かれている。

基本的に、かなり面白い本

最先端のことを扱っているので、こうだ、というのではなく、こうじゃないだろうか、ということが書かれていて、現場の興奮がある。

結構お薦めできる。

こういう最先端のことを一般向けに新書で書いてくれる本は貴重なので、価値がある。

お薦めしたい。

2017-07-10

『人はどのように鉄を作ってきたか 4000年の歴史と製鉄の原理

永田和宏

講談社ブルーバックス

ISBN978-4-06-502017-3

主に、ヨーロッパと日本でどのように製鉄が行われてきたか、について書かれた本。

全体的に味気なく、分かりやすい説明でもないので読み物としては微妙だが、資料としてはひとつの資料という本か。資料でよければ、というもの

縦何メートル横何メートル高さ何メートルのなんとかの下何センチに直径何センチのなんとかが、みたいな記述がメインだし、説明も分かりやすくはない。ベッセマーの転炉の何が画期だったのか、あるいはそういう問題意識を持ってじっくり読めば書いてはあるのだろうが、軽く読んだ程度では私には読み取れなかった。

製鉄の原理とサブタイトルには入っているが、多分製鉄の原理をすでに知っている人向き、くらいの本なのだろうと思う。

読み物として期待すべきではない。

それでよければ、という本だろう。

2017-06-30

バッタを倒しにアフリカへ』

前野ウルド太郎

光文社新書

ISBN978-4-334-03989-9

アフリカへバッタの研究に赴いた研究者が記した活動記録エッセイ

研究エッセイではなく活動記録だが、エッセイなので合う人には合うだろうし、それでよければ、という本か。

面白くないとはいわない。

ただ、真に読む価値がどのくらいあるかというと、結構微妙か。

砂漠ラマダン経験すると幸せハードルが下がって水を飲めるだけでもありがたく感じる、と本書に書かれているが、まさに水を飲むだけで幸せになれる人向き。

特にどうということはないエッセイではある。

それでよければ、という本だろう。

2017-06-23

『人の心は読めるか? 本音と誤解の心理学

ニコラス・エプリー 著/波多野理彩子 訳

ハヤカワ文庫NF

ISBN978-4-15-050496-0

人の心を知ろうとすることに関する心理学読み物。

ありがちなそれなりの心理学読本で、それでよければ、という本か。

結論として、他人の心を知る一番よい方法は現状ではその人に直接聞くことだそうだ。

この手のものを読みなれている人にとって新しいものがあるかどうかは心もとないが、一通りまとまってはいるし、悪い本ではないと思う。

後は、読みたければ、という本だろう。

以下メモ

・人は、社会全体の中で自分がどれくらいの位置いるか、好かれているか嫌われているかということは分かっても、個々のある人に好かれているのか嫌われているのかということはあまり分からない。

(全体としては位置に応じたそれなりの反応が返ってくるので平均的なものを感じ取ることはできるが、個々の人がどう思ってその反応をしているかまでは見抜けない、ということか)

・人は他人の心を読まないとき他人を愚かだと考える。自分はやりがいなどのお金以外の動機で働いていると思っているのに、他人はお金のために働いていると思っている。

予測不能な動きをするものに対して、人はそこに心があると考える。

ステレオタイプ判断すると共通点よりも差異に注目してしまう。