小林一茶風日記

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2018-05-17

『日本の公教育 学力コスト・民主主義』

中澤渉

中公新書

ISBN978-4-12-102477-0

公教育の意義についてまとめた概説。

基本的に護教書なので、護教の概説でよいのなら、という本か。

意義を説いているのだからいいのかもしれないが、こうまで論じる対象に全幅の信頼感を寄せる本というのはどうなのかと個人的には思ってしまった。

公教育に意義がないかもしれないみたいな契機は微塵もない。

ついでにいうと、概説なのであんまり面白くもない。

一応の概説ではあるので、教育学者の少なくとも一人はこう考えているという程度でよければ、というところだろうか。

アクセルべた踏みでよければ、という本だろう。

以下メモ

社会科学では実験的な手法は使いにくいので、傾向スコアを用いた分析が注目されている。

 たとえば、通塾の問題でいえば、親の学歴収入などといった変数から通塾している蓋然性を算出し、同じ確率を持った人の中で通塾している人としていない人を比較すれば、傾向スコアの算出に問題がない限り、理屈上、通塾の影響を取り出せる。

2018-05-09

『本当は面白い数学の話』

岡部恒治・本丸諒 著

SBクリエイティブサイエンス・アイ新書

ISBN978-4-7973-9595-2

数学読み物。

最後微積分のところを除いてはそれなりに楽しい数学読み物だが、微積分の話は相当に駆け足なので、予め知っている人でないとほぼ分からないと思う。

そこまで進めずに中学数学と高校数学の間くらいで止めておけばいいのに、という本。

微積分までバッチリだという人が読むほどのものでもないだろうし。

最後のところはどうせ分からないと諦めて数学読み物として読む手はあるかもしれない。

それでもよければ、という本だろう。

2018-05-02

『誰も書かなかった老人ホーム

小嶋勝利

祥伝社新書

ISBN978-4-396-11532-6

老人ホーム紹介業者の人が老人ホームに関してあれこれと書いたコラムエッセイ

まりテーマはないというか、身も蓋もなくいってしまえば、老人ホームのよしあしなんて人それぞれで難しいのだから選び方は本や何かで伝えられるようなものではなく、著者がやっているような老人ホーム紹介業者の世話になるのが一番だ、という本で、それしかいからあれこれ書いて雑多なものになったということだろうか。

正直、そういうテーマの本を一冊読みたいかというと、微妙

老人ホームに関するエッセイとして読めなくはないから、そういうのがどうしても読んでみたければ、というところだろうか。

悪い本だとはいえないし、紹介業者の世話になれというのも一面の真実ではあるのだろうが、それでも、とは思ってしまう。

お薦めするほどの本ではなかった。

以下メモ

老人介護のあり方に決まった正解があるのではなく、例えば丁寧に声をかけらることが煩わしいと感じる人もいるように、自分に合った老人ホームは人それぞれである

おむつをして寝かせている場合に、深夜に起こしておむつを替えたほうがいいのか、多少不快でも朝まで寝かせておいたほうがいいのか、必ずしも正解はない。

そのために、ホーム長が交代すると介護のやり方が変わったり、ベテランの介護職員が他の施設では使えなかったり、自分の望む介護ができないと辞めてしまう人が多く出たりもする。

旅行を楽しみとする入居者は多いが、介護を必要とする老人を大勢連れ出すことは想像以上に容易ではないので、毎年のように小旅行を企画している老人ホームは熱意を持って業務に取り組んでいるといえる。

2018-04-27

『悪いヤツほど出世する』

ジェフリー・フェファー 著/村井章子 訳

日経ビジネス人文庫

ISBN978-4-532-19855-8

リーダー教育批判した本。

出世するのはもともと押しの強い自己中心的自信過剰ナルシストだし、リーダーになれば、嫌いな部下も自分を殺して正当に扱わなければならず、どんな不利な状況になっても泰然と何も問題はないとうそぶかなければならず、好機を見逃してもならないのだから、リーダーに謙虚や誠実や自分らしさや思いやりを期待するのは間違っている、リーダー教育産業はめったにいない例外かただの自己宣伝を真に受けてこれらが真のリーダーだと褒め称えるが、その神話にすがってどこにもいないすばらしいリーダーに頼るのではなく、自分の身は自分で守らなければならない、と説いたもの

なんというか、厨二病というか、高二病保守みたいな、現実はそんなに甘くないんだよ、といった本で、保守的な私としては面白く読めた。それでよければ、という本か。

高二病に過ぎないのではないか、という気はしないでもないが。

そういうものなんだろうか。

夢見る少女はいられない。

個人的には面白かったので、そうしたものでよければ、お薦めしたい。

以下メモ

・ヒトは、自分が考えるほどには他人ウソを見抜けない。ウソがばれることは少ない。

組織個人関係とでは倫理対応が異なる。出張帰りの空港に友人が迎えにくれば恩義を感じるが、同僚や部下が迎えにくれば業務の一環である

2018-04-16

『したがるオスと嫌がるメスの生物学 昆虫学者が明かす「愛」の限界

宮竹貴久 著

集英社新書

ISBN978-4-08-721021-7

昆虫学者が自分研究事例を元に性的対立について書いた本。

自分の研究事例なのでエピソード的で読みやすく、テーマ的にも結構きっちりしているので、割とお薦めできる本だと思う。

よくここまでテーマに沿ったことを研究してきたなという感じ。

どこまでそうなのかはともかく。

著者の研究事例を書いた本としても読めるし、悪くないと思う。

興味があるならばお薦めしたい。

以下メモ

・ある種の甲虫では、顎の発達したオスは縄張り争いにて生殖競争を優位に進めるが、その子どものメスは上半身無駄に発達してよいことはない。顎の小さいオスは縄張り争いでは不利で子どもを残しにくいが、その子どものメスは下半身が発達して卵を多く産むことができ、生殖競争で優位となる。

・ほ乳類で新しくハーレムの主になったオスが前の主の子どもを殺す子殺しの事例はよく知られているが、いくつかの種では同じような場合にメスが自ら流産してしまう。

受精嚢を複数持つ昆虫やニワトリなどではメスは卵に受精させる精子を選んでいる。

人間においても、射精時に女性がオルガスムに達したとき体外に流れ出る精液の量が少なく、この種の選別となっている可能性がある。

2018-04-10

『経済数学入門の入門』

田中久稔 著

岩波新書

ISBN978-4-00-431707-4

経済学において数学がどのように使われているか、書いた本。

個人的にはそれほど感心はしなかったが、経済数学を学びたい人が学習の前にその実際の使われ方を知っておくことには効果はあるのだろうから、それでよければ、という本か。

微分とかテイラー展開とかベルマン方程式とかをどう使うか書かれているが、微分とかテイラー展開とかベルマン方程式とかが何かは解説してくれない。

この本が誤差と思えるくらいにこれから山ほど勉強する覚悟のある人向け、というところか。

アンチョコとしては使えない。

そういうものでよければ、という本だろう。

以下メモ

現在、経済学論文では実証分析が主流になっている。

2018-04-05

ナポレオン 最後の専制君主、最初近代政治家

杉本淑彦

岩波新書

ISBN978-4-00-431706-7

ナポレオンの活動を記した本。

伝記というよりは簡潔な動向記録といった感じの本で、それでよければ読んでみても、という本か。

新書レベルの簡潔なまとめなので、初学者にはよいかもしれない。

ただしその分、好きな人なら絶対に読んでおけ、というような売りには欠ける。

それでよければ、という本だろう。