小林一茶風日記

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2005-11-29

『シュメル 人類最古の文明』

小林登志子

中公新書

ISBN4-12-101818-4

シュメール文明について紹介した概説書的な本。

どこまで網羅的なのかは分からないが、別に普通の概説書、といった感じの本なので、そういうもので良ければ、読んでみても、という本か。

悪いということもないが、概説書なので、特に面白いということもない。個人的には、まとまった部分としては書記の学校に関して書かれたところが興味深かった程度で、後は人に薦めるまでの面白さはなかった。

勉強用で良ければ、というところ。

以下メモ

・ティグリスはギリシャ語での呼び名で、古代ペルシャ語で、矢のように速く流れる河、という意味のティグラーからの借用語という。矢のように速く走る動物が、タイガー

羅針盤がなく沿岸航法を採っていた古代では、陸が見えなくなった時に備えて船に鳥を乗せていた。ノアの方舟の話で、鳩がオリーブを咥えて帰ってくるのは、こうしたことによる。

・古代メソポタミアでは、中空の粘土製品(ブッラ)の中に、様々な幾何学形の小型粘土製品(トークン)を入れて、穀物や家畜の数量を管理していたと考えられている。

 ブッラが増大すると、トークンを中に入れるだけでなく、外側に押し付けて跡を付けるようになり、やがてトークンを押し付けてできる痕跡を尖筆で描くようになったのが文字の誕生である、というシュマント=ベセラの推論が文字誕生の有力説である。

春分の日であったと考えられる元日には、王と女神官が聖婚儀礼を行った。

・シュメールのウルナンム法典では、後のハンムラビ法典のような同害復讐法ではなく、傷害罪には銀で賠償する規定になっていた。

・シュメール人の諸都市国家を統一して、南メソポタミアに最初の統一王朝を打ち立てたアッカド人サルゴン王のサルゴンはヘブライ名で、アッカド語ではシャル・キンという。シャル・キンは、真の王、の意で、この王の出自が王族ではなかったことを示している。

 シュメール人は、イラン南西部に住んでいたエラム人や、後にバビロン第一王朝を打ち立てるマルトゥ(アッカド語でアモリ)人等は蔑視していたが、アッカド人との間に民族的な対立はなかったらしい。

・ウル第三王朝の滅亡後、シュメール人は周りのセム語族の中に埋没していったが、宗教や法律用語としてのシュメール語は新バビロニア時代まで残った。オリエントでは、読み書きを行うのは書記の仕事であり、王の識字率は高くなかったが、アッシュル・バニパル王はシュメール語が読めたことを自慢している。

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