小林一茶風日記

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2006-02-28

『会社の値段』

森生明 著

ちくま新書

ISBN4-480-06289-0

会社の値段の計算方法に関して書かれた入門読み物。

経済合理主義的な立場から書かれた本で、ライブドア事件の直後では間が悪いという感はあるが、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本か。

大体のところ、水準レベルの入門読み物で、悪くはない本だと思う。

会社の値段を計算する基本式を、キャッシュフロー÷(安定性−成長性)、と表記するのは、いろいろな意味で分かりにくいと思うが(安定性が高い程、企業価値も高いだろうし)、他には余り記しておくようなことはない。

会社の値段の計算方法に驚くような秘訣がある訳ではないが、悪い本でもなく。興味があるならば読んでみても、というところだろう。

以下メモ

・金融における企業価値(EV)は、株式時価総額に純有利子負債を足したものである。

(会社の価値は、株主の持ち分と、その会社にお金を貸している人の持ち分とであり、無借金経営をしている会社の企業価値は、株式時価総額よりも低くなる)

・EBITDA(簡単には、営業利益に、減価償却、営業権償却を足したもの)は、特別損益や含み益の吐き出し等で数字が変わりやすい税引後当期利益よりも会社の実力を適切に反映しやすく、EVをEBITDAで割った倍率はPERと同様の指数として使える。

・ただし、持ち合い株式、優先株、転換社債、新株予約権等々を株式時価総額にどう計算させるかは複雑で問題が多い。

2006-02-26

幻想水滸伝V』

プレイ中。

昨今のRPGにしては珍しくシナリオと声優はまともだが、システム周り甘すぎ。

昨今のRPGって、セーブデータの有無が判定されて、続きをプレイする時の立ち上げ後のカーソル位置はニューゲームではなくコンティニューにあるものだと思うのだが、このゲームでは何故そんな基本的なことすらできていないのだろう。

このゲームが面白かったら、納期が先にありきで失敗しそうなFFXIIを発売日に買わずに様子見ができると思ったが、普通に買ってしまいそうだ。

2006-02-25

信長は謀略で殺されたのか 本能寺の変・謀略説を嗤う』

鈴木眞哉・藤木正行 著

洋泉社新書

ISBN4-89691-995-5

本能寺の変に明智光秀以外の黒幕がいたという説をあれこれと批判した本。

要するに、陰謀論批判をした歴史読み物。そういった内容の本なので、そうしたもので良ければ読んでみても、という本か。

内容を想定しやすい本だと思うし(私がこの著者達の本を読むのは初めてではないからそう思うのかもしれないが)、これといって特に記しておくようなことはない。私はこういった本は好きなのでそれなりに楽しめたが、悪くいえば、期待以上に面白かったということはない。

特別でもないが悪くはなく。読んでみたければ読んでみても、というところだろう。

以下メモ

・本能寺の変は、わずかな手兵で行動した織田信長と、その信長の近くにあって中国遠征という名目で誰にも怪しまれることなく兵を集めることができた明智光秀、という好機を捉えて起こされたが、その好機を作ったのは信長の判断や命令だから、光秀がこの好機を捉えて単独で変を起こしたという以外の説を主張するには、そこがネックになる。

・謀叛を決意した明智光秀が実行部隊となる重臣たちに諮って同意を得たのは、変の前日であったとされるが、ことが露見する恐れを考えれば、直前まで黙っていたことは当然と思われるものの、諮った時に反対を受けずにスムーズに賛同を得られるためには、事前に、光秀主従の間でそれと分かるような、信長と光秀(主従)との間の遺恨があったとしてもおかしくはない。

2006-02-22

永田氏が献金疑惑を取り上げた頃、小泉政権にはレームダック化が囁かれていたのだが、そこにこの問題が出てきたことで、少なくとも今までのところは、敵失で(一時的には)小泉政権弱体化などどこかへ行ってしまったような感がある。

反対者が多くて難航が予想された皇室典範改正が吹き飛んだことといい、政権末期にもかかわらず小泉首相の強運振りは呆れる程だが、やはりここは、陰謀説に荷担すべきなのだろうか。

『空間の謎・時間の謎 宇宙の始まりに迫る物理学哲学

内井惣七 著

中公新書

ISBN4-12-101829-X

ライプニッツ思想を現代物理学的に再解釈しようとした本。

私には説明も意義も余りよく分からなかったが、内容としては、絶対空間・絶対時間を措定したニュートンに反対して複数の物質間の相対的な位置関係から力学を構築しようとしたライプニッツの考え方を説明し、マッハ等その後の関係力学説の動向を追い、現代のインフレーション宇宙論等にライプニッツ的な考えがいかに現れているか、ということを説いたもの、のようだ。

よく分からなかったので、よく分からない本だとしか言い様がないが。

量子力学を仏教思想と関連付けて論じているようなものと大して変わっていないような印象は受けた。

いずれにしても、私にはよく分からなかったので、薦めるような本ではない。

2006-02-19

『チンギス・カン “蒼き狼”の実像』

白石典之 著

中公新書

ISBN4-12-101828-1

チンギス・カンの伝記と、彼の霊廟のその後の動向を追った本。

チンギス・カンのことは150pくらいまでで、後半1/3はその後の話であるし、著者は考古学を専門とするので、考古学的な話題が多いのが本書の特徴であるらしいが、大雑把にとらえて、普通のチンギス・カンの伝記、と考えて良い本だと思う。

チンギス・カンの伝記が読みたければ、読んでみても、という本。

一応、著者は、チンギス・カンの成功の要因として、戦略的な用意周到さと、とりわけその用意周到さで鉄を確保したこと、を挙げているが、全体としては、特別にどうということはない標準的な伝記だと思う。特別ではないが悪くない本。標準レベルのものを書くのが実際にはどれだけ難しいか、ということを考えると、これで十分に良い本だとすべきだろう。

ただし、普通の伝記だと考えると、後半のかなりの部分が殆ど蛇足に終わってしまったという感は残るが。

その点が問題ではあるが、全体的には、悪くはない本ではないかと思う。

チンギス・カンの伝記で良ければ、読んでみても良い本だろう。

2006-02-16

何故ツンデレ萌えるのか、

という問題を考えてみる。

先ず第一の説として、想いを寄せる相手に拒絶され、ツンツンされた経験のある人にとっては(そのような経験のない人がどれだけいるだろう)、ツンデレは、想いを寄せている相手もツンデレで、本当はデレデレなのだ、と解釈することを可能とさせるために、そのカタルシスによって、萌えているのだ、という考えが思い浮かぶ。

あるいは、第二の説として、好きな相手にわざと冷たい態度を取ったことのある人が、ツンデレに自らを投影することによって、萌えているのだ、という考えもあり得る。

更に第三の説として、人が好きな相手にわざと冷たくするのはどのような場合であるか、ということを鑑みるに、一人の異性を大切にすることが社会的に許容されている大の大人が相手に冷たくする必要はない訳であって、一人の異性よりも遊び仲間である同性集団の方が大切な子供時代に男の子が好きな女の子をいじめるように、その相手を大切にすることが社会的に許容されていない時に、人は好きな相手に冷たく接するであろう、と思われるから、ツンデレが萌えるのは、ツンデレな相手とは、その恋が許されざる恋であるが故に、そのハードルの高さによって、愛が燃え上がるからではないだろうか、ということも唱えてみたい。

第四の説として、単なるマゾヒズム、で片がついてしまうような気も、しないでもないが。

(2月17日付記:第五の説として、ツンとデレとを分極させることで、デレの部分を二人の間の共有の秘密、ツンをその暗号コード、と化し、その効果によって二人の仲が親密化するので、ツンデレは萌えるのだ、という考えもできる。

いろいろあるものだ。ただし、この説などは、現実のツンデレを説明するものではあっても、二次元キャラに対するツンデレ萌えを説明するには足りないかもしれないが。ツンデレ萌えは、架空の二次元キャラに対して、本来全くあり得ない秘密の共有を措定している、という点で、更にディープな世界に一歩を踏み込んだキモイ現象である、といえるかもしれない。

更に付記:次いで第六の説としては、第三の説の派生として、ツンデレは、恋愛に関して経験豊かでも駆け引き上手でもない、ということを表象しており、自らの恋愛テクニックに自信のない者が相手に対して優位に立つことができるために、萌えるのだ、という考えができる。

ただしこの説は、処女童貞ロリータ等の経験不足を現す他の様々な属性の内、何故ツンデレが選ばれるのか、ということを説明していない点で、弱い。

と、いうことは、ロリコンに関しても、自信のない者がか弱い相手を選ぶのだ、という考えは、他の同様の属性の内何故ロリータが選ばれるのか、ということを説明していない点で、弱い、ということか)

2006-02-15

『日本の漢字

笹原宏之 著

岩波新書

ISBN4-00-430991-3

日本における漢字の異体字国字に関連して、あれこれのことが書かれた本。

特にこれといったテーマはないので、大体のところ、雑学本かエッセイの類と考えれば良い本か(雑学本とエッセイとでは少しく異なるが、形式的にはエッセイに近く、楽しみとしては雑学本に近い、という感じ)。

鬱という字を正確に書けなくて林四郎を縦に並べたような字になってしまう人のことを中世から「林四郎の無学」といった、とか、「春夏冬二升五合」と書いて「あきないますますはんじょう」と読ませた、とか(漢字コードの問題から、その他の異体字や国字の話はメモしづらいのが残念)、雑学本としての楽しみはそこそこあると思うので、雑学本で良ければ、良いのではないだろうか。

余りそれ以外のものを期待する本ではない。あくまで雑学本で良ければ、読んでみても、というところだろう。

2006-02-12

邪馬台国論争』

佐伯有清 著

岩波新書

ISBN4-00-430990-5

内藤湖南を軸に、主に20世紀前半の邪馬台国研究史を綴った本。

個人的には、そう面白いとも意義があるとも思えなかったが、20世紀前半の邪馬台国研究史だといえば、確かにそういうものではあるので、20世紀前半の邪馬台国研究史が知りたいのならば、読んでみても、という本か。

私としては、昔の研究を知ることに全く意義がないとはいわないが、第一に、現在そのままではとても通用しない古い説を知ったところで余り面白くはないだろうし、第二に、では具体的にどこに意義があるのかと問われて、著者はそのようなテーマは打ち出せてはいないだろうから、そう面白いとも意義がある本だとも思えなかった。

ある程度本格的に邪馬台国の研究を志す人ならばともかく、一般向けには、特にどうということもない本ではないだろうか。

本書の末尾には何故か「魏志倭人伝」が載せられているが、「魏志倭人伝」を見るのに参照する資料等を持っていないような読者は、予め適応外なのではないかと思う。というか、内藤湖南について、「魏志倭人伝」のテキストクリティークを始めたと高く評価しているのに、その本の末尾に、本文だけをぽんと置いてしまうというのは、どうなのだろう(著者は既に故人なので、編集者勝手に置いたのかもしれないが)。

タイトルには論争と付けられているが、最後の方の三角縁神獣鏡の話以外は、余り論争としての楽しみもないと思う。

と、いうことで、結局、中・上級者で、20世紀前半の邪馬台国研究史が知りたい、という人向けの本。それ以外の人に、特に、という本ではないだろう。

以下メモ

・久米邦武は、「魏志倭人伝」の邪馬台国への行程記事の内、奴国より先のものは放射状に奴国からの行程が記されたものだと解釈した。

・卑弥呼を倭迹迹日百襲姫命に、卑弥呼の墓を箸墓古墳に比定した笠井新也は、長女の名を卑彌子、長男の名を倭人と付けている。

・末松保和は、『太平御覧』に引用されている『魏志』が「於投馬国」と作ってあるのを重視して、その音から、投馬国を出雲に比定した。

2006-02-10

トリノ五輪

に参加する選手の男女比を国別に比較すると、日本は女性選手の割合がかなり高いらしい。

欧米諸国と比べれば、日本では男女平等が進んでいるから、女性選手が多いのだ、とは殆どいえないような気がするが、どうなっているのだろう。

日本では、有能な女性が、社会に進出できないために、実力で勝負ができるスポーツ世界に飛び込んでいっているのだ、という説がすぐに思い浮かぶが、それは必要とされる能力が違うような気もするものの、後天的な努力が大きいのだろうか。

社会に出ようとすれば四十五十まで働かねばならないが、スポーツなら大体二十代でピークを迎えるだろうから、その後家庭に入ることができるので、受け入れられやすい、という可能性は考えられる。

あるいは、一部スポーツ選手では、父親の厳しい指導の元で練習を積んできた、というパターンが結構見られるので、女性は親の管理の元にあるべきだという女性差別が、女子選手の増大の理由の一つにある、ということもあるのだろうか。

2006-02-09

医療の値段 診療報酬と政治』

結城康博 著

岩波新書

ISBN4-00-430989-1

保険診療報酬を決定している中医協の機構制度等について書かれた本。

大雑把にいって、中医協(中央社会保険医療協議会)の機構制度の概略と、及び中医協のあり方について説かれた新聞社説、と考えると、大体そんな感じの内容だろうか(この場合、新聞産経よりも朝日を想定するのが、もちろん妥当だろう)。

そういうものなので、そういうものが読みたいという人には、それなりの本ではあるのかもしれない。

私としては、概略が面白くないのは当然として、おまけに新聞の社説とくれば、これはもう、どうしようもないとしかいいようがない。

好きな人だけ勝手に読んでいて下さい、というところだろう。

2006-02-06

『日本を滅ぼす教育論議』

岡本薫 著

講談社現代新書

ISBN4-06-149826-6

巷にある教育論議を批判した本。

社会科学経営学的観点から、巷にあふれる俗流の教育論をあれこれと批判して、その欠点を体系的に捉えようとしたもの。

私としては、こういった社会科学系の話は好きだし、著者の意見にも十分共感できたので、結構楽しめた。やや今更な部分もあったが、基本的には良い本ではないかと思う。

興味があるならば、購読して良い本だとしておきたい。

問題点は二つ。

一つは、著者は、日本の教育論議には現状を正しく認識しようとしたものではない論が広く見られると批判しているが、では著者が現状を正しく認識しようとしているのか、というと、そうではないという批判が、少なくとも十分にあり得るのではないかと思われること(書かれていない部分できっちりできているのかもしれないが。しかし例えば、終身雇用の慣行は既に崩れている、という言説は結構あやういと思う)。また、別の話として、本書で著者が批判しているような教育論が批判に値する教育論であるのかどうか、という現状認識についても、正しいかどうかが問われても良いかもしれない。

もう一つは、批判というのも何もないところから出せるものでもなく、本書では、良くいえば社会科学的な立場から批判がなされている訳だが、それは即ち、西洋近代合理主義的な立場からの批判であり、つまり悪くいえば、欧米に比べて日本は遅れている、という批判でしかないこと。著者は、日本は遅れているのだから仕方がないというかもしれないが、丸山真男の時代ならともかく、現代の書としては、もう少し他のあり様があるのではないかという気がする。

が、気がするだけかもしれないので、こんなものなのかもしれず、基本的には楽しめる本ではないかと思う。

興味があるならば、購読して良い本だろう。

メモ1点。

・西欧や北米の多くの国では、子供たちが学びたいことを学ばせる、という理想主義的な教育理念が、条件整備が追い付かず教師の逃げ口上に使われたために、かつて大きな学力低下をもたらした。

2006-02-03

『国際テロネットワーク アルカイダに狙われた東南アジア』

竹田いさみ 著

講談社現代新書

ISBN4-06-149823-1

アルカイダとアルカイダに関係のある東南アジアのテロ組織について書かれた本。

大体のところは、『SAPIO』とかその辺りの雑誌に載っていそうな、国際テロ組織に関する一通りのレポート、を考えれば、おおよそそうしたものか。

それ以上でもそれ以下でもないと思うので、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。一通りのレポートである、ともいえるし、一通りのレポートでしかない、ともいえるし、後は、どこまでを本書に求めるか、という問題だろう。

個人的には、湾岸諸国の富裕層からの資金が慈善団体を通じてテロ組織に流れている、という話は興味深かったが、他は特にどうということはないと思った。雑誌の特集ならばともかく、一冊の本としてわざわざ手に取ってみる程のものかどうかは、雑誌の特集より当然詳しいのだろうとしても、やや疑問が残るところではあるかもしれない。

2006-02-02

本日のメモ

道路端や駐車場でよく使われているステンレス製の車止めポールは、1本1万円くらいするらしい。

それを盗んで横流しする時の価格は、900円から千円程度らしい。

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