『相対論がもたらした時空の奇妙な幾何学 アインシュタインと膨張する宇宙』

アミール・D・アクゼル 著 林一 訳
ハヤカワ文庫NF
ISBN978-4-15-050321-5
アインシュタインの宇宙定数に関して書かれた読み物。
主として、アインシュタイン一般相対性理論を確立し、そこに宇宙定数を付け加えるまでの話と、現代の宇宙論において宇宙定数が持つ意義等が書かれたもので、特にこれといった内容はないと思うが、読み物としては別にそれなりの科学読み物、という本か。
特別ではないが、科学読み物の好きな人がついでで手に取るくらいならば、こんなものではあるかもしれない。
相対性理論やリーマン幾何学について解説しているのでもないし、かといって、これというテーマがあるのでもないし、私には本書の眼目は余りよく分からなかった。暇潰しの読み物で良ければ、というところか。
特別な内容はないので、特に良い本だとは思わないが、興味があれば読んでみても、という本だろう。