小林一茶風日記

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2009-02-27 本日の総摂取カロリー1991kcalと推計

『戦国仏教 中世社会と日蓮宗

湯浅治久 著

中公新書

ISBN978-4-12-101983-7

中世における日蓮宗の展開に関して書かれた本。

テーマ的にややまとまりはなく、論というよりはエッセイという感じの本か。中世日蓮宗に関して雑多に書かれたエッセイ、ということで良いのなら、読んでみても良いかもしれない。

おおよそのテーマは、日蓮宗等の鎌倉仏教は、中世後期に村落ができる時にその中核となり、戦国仏教として広く人々の間に浸透していった、といったものだが、そのテーマを正面切って論じたものには、殆どなっていないと思う。また、周辺のテーマである、鎌倉仏教や顕密仏教がどのようなもので、それを支えた中世社会がどのようなものであり、戦国時代にかけて、社会が何を原因にしてどのように変っていったのか、というような事柄に関しても相当程度の知識が求められ、私にはかなりきつい本だった。

そうした点をひっくるめて、エッセイとして読める人なら、というところか。ただし、左派的で、おそらく護教的な部分もあるのだろうと思う。

中世社会の一研究といえば、一つの研究だろうから、それでも良ければ、という本。

広く薦めるほどの本ではないだろう。

以下メモ

・日蓮宗が地域社会の中核になるには、阿弥陀信仰や、厄除けの薬師信仰、観音信仰、顕密の寺院が発給していたお札等、様々な信仰と習合していかざるを得なかった。不受不施派は、そうした展開が抱える矛盾の中で、あくまで原理主義的な主張を行ったものである。

・鎌倉仏教は、経済的には成功したが社会的地位は低かった有徳人を積極的に布教の対象にし、また彼らを布教の対象とする必要上、現世利益を肯定する道を模索した。

(鎌倉仏教が中世後期に戦国仏教として発展し、顕密仏教がそうはならなかったのは、この違いが大きい、ということなのだろうか?)

継続する家の意識の成立を背景に、十五世紀末頃には追善供養を行うことが広く一般に浸透し、戦国仏教はこれを武器に人々の帰依を獲得していった。

2009-02-20 本日の総摂取カロリー1967kcal

『日本は原子爆弾をつくれるのか』

山田克哉 著

HP新書

ISBN978-4-569-70644-3

原爆に関して書かれた本。

内容は、原子爆弾や原子炉の基本説明が七割、原爆の作り方が二割、日本が核を持つのにどの程度時間がかかるかという考察が一割、といったところで、日本が核を開発できるのかという問題を考察するためには基本理論から説明する必要があった、ということは分かるにしても、やや看板に偽りあり、という感じの本ではあった。考察そのものは、考察というより感想くらいのものでしかないし。

あくまで、そうした内容で良ければ、読んでみても、という本か。ただし、単に原爆の仕組みが知りたいというだけなら、この著者も他の本を書いているし、なにも本書でなければということはないような気がする。割と初心者向けに基礎的なところから書かれてはいるが、その分、何故濃縮ウランを使うと兵器級プルトニウムが採れないのか分からない、とか、書かれていないところもあるだろうし。

内容はやや中途半端だと思うが、初歩的なことから知りたければ、それなり、という本か。

そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・プルトニウムの同位体の内、プルトニウム240は中性子を吸収しなくても自発核分裂を起こすので、プルトニウム240を多く含んだプルトニウムで原爆を作っても、早期に爆発してしまい、大きな威力のある原爆とはならない。普通軽水炉で作られたプルトニウムは、ウラン238が中性子を吸収してプルトニウム239になった後、長時間中性子に曝されることでプルトニウム240ができてしまうので、原爆用には使いにくい(とされる)。原爆に使うプルトニウムは、プルトニウム239が多くを占める兵器級プルトニウムで、黒鉛炉や重水炉、高速増殖炉で作られる。

・軽水炉は、中性子の減速材に普通の水を使うが、普通の水素は中性子を吸収して重水素になることがあるため、効率が悪い。効率を上げるために、分裂を起こすウラン235を少し濃縮して使う。

・プルトニウム型の原爆は、プルトニウム240による未熟爆発を防ぐために、密度の低い状態にしておいて、起爆時に爆薬の力で圧縮する。燃焼速度の違う爆薬を組み合わせてきれいに圧縮させる爆縮レンズの開発が必要である。

・重水素と三重水素核融合させると、極めて高速の中性子が出てくるが、プルトニウム239がこの高速の中性子を吸収すると、分裂する時に多くの中性子を吐き出す。原爆の爆発時にこれを利用してやると、核分裂連鎖反応を一気に進ませることができる。通常の原爆においては、核分裂が相当進むまでの間ウランやプルトニウムが飛び散ってしまわないよう、その周囲を重くて強いタンパーで囲う必要があるが、核融合を利用すれば、タンパーを薄く軽くできるので、原爆が小型化できる。

水爆においては、重水素とリチウムを用意し、中性子を吸収したリチウムからヘリウムと三重水素ができることを利用して、この三重水素を重水素と核融合させる。

・日本が核を開発したところで、核実験を行わなければ、その威力を諸外国に示せず、抑止力にならない。核実験をアメリカの核実験場で行うならば、結局、アメリカの協力なしに核開発はできないことになる。

2009-02-19 本日の総摂取カロリー1945kcal

銀行を作ったのは石原都知事の失政だ、

というのは良いのだけれど、石原は新銀行設立を公約選挙を戦った訳で、新銀行の設立が石原の失政ならそれは要するに石原を選んだ選挙民が馬鹿だったということだから、街頭演説でそれを言うのは、微妙に違うような気がした。

2009-02-13 本日の総摂取カロリー1731kcal

ビジネスマンのための法務力』

芦原一郎 著

朝日新書

ISBN978-4-02-273256-9

ビジネスにおいて法的な問題を扱う能力をどのように高めていくか、ということについて書かれたビジネス書

ビジネスにおいて法的な問題を扱う能力が必要だ、という前提には、やや理想論的なきらいはあるが、実用ビジネス書としては、まずまず普通のビジネス書か。そういう能力が必要だと思うのなら、読んでみても良い本。

後は、大体普通の実用ビジネス書だと思う。それなりにまとまっていて、面白いところもある。

興味があれば、読んでみても良い本だろう。

以下メモ

・ビジネスにおいてはリスクを取らねばならないこともあるから、結果だけから、ビジネス上の決定の是非は必ずしも決められない。だから、決定の内容だけではなく、決定に至る手続きが適正であれば、法的な責任を問われる可能性は減る。そのためには、十分な情報を元に十分な検討をすることが重要である。

契約書の作成には、原則と例外を場合分けしていくと良い。

2009-02-10 本日の総摂取カロリー1831kcal

『学校では教えない数学のツボ 11頭のロバを3人でどう分けるか』

小林吹代 著

だいわ文庫

ISBN978-4-479-30216-2

初等数学を使った簡単な数学の読み物。

数学読み物としては、特にということもないが、別にこんなもの、という感じの数学読み物だと思う。算数に毛が生えたクラスの簡単な数学読み物で良ければ、読んでみても、という本か。

個人的には、初等だからそれ程の内容があるのでもないし、特に面白いパズルがあるのでもない、とは思ったが、初等レベルが良いという人には、こんなものなのかもしれない。

後は、そうしたものなので、そうしたもので良ければ読んでみても、という本だろう。

2009-02-06 本日の総摂取カロリー1464kcal

マグマ地球科学 火山の下で何が起きているか』

鎌田浩毅 著

中公新書

ISBN978-4-12-101978-3

マグマの地殻内部での挙動等が書かれた本。

地殻内でのマグマの動きや変化が中心なので、内容的に特色はあって、面白いが、ただ、科学を学ぶには、とか、科学者がどうの、とかいう話題が結構あり、それが個人的にはややうざい本ではあった。

著者の情熱は分かるが、そういうのをテーマ関係なく直接垂れ流されても、説教臭いだけではないだろうか。科学を学ぶには、とかいうのに免疫のできていない学生等には、これでも良いのかもしれないが。

後は、そういう本なので、それでも良ければ、読んでみても、という本か。内容的には特色があって、割と面白いと思う。

興味があるならば、読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・火山という言葉は、明治に入ってから普及したらしい。

・水分の流入等によってマントルが溶けると、玄武岩マグマができる。玄武岩マグマは、密度の違いにより上昇し、一部は噴火することもあるが、残りはプレートの底で止まる。プレートの底の玄武岩マグマは、地殻を溶かして、流紋岩安山岩の中間の化学組成を持つデイサイトのマグマを作り出す。デイサイトのマグマが、玄武岩マグマと混じって、安山岩のマグマを作ることもある。デイサイトのマグマは、玄武岩マグマより密度が小さく、地上まで噴出しやすい。こうした結果、火山は、玄武岩の火山の上に安山岩の火山ができ、最後にデイサイトの火山が覆う、という姿になる。

・マグマは、結晶分別作用によって、大きく化学組成が変わる。マグマが少し冷えると、最初は水を含まない鉱物が晶出し、液体マグマの水分量が増えるが、次に含水鉱物である角閃石が晶出しだすと、マグマの水分量が減る。その後でマグマが上昇し、圧力が下がると、含水鉱物が変化して、水が一気に放出される。水分の急激な増加は、マグマだまりを不安定にし、爆発的な噴火の引き金となる。

・マグマ近くの熱水の循環が、熱水に溶けていた貴金属等の鉱床を作り出す。

・1783年のアイスランド・ラカギガル火山の噴火は、同年の浅間山の噴火より30倍も規模が大きく、天明の大飢饉の原因はラカギガル火山の方であると考えられる。

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