小林一茶風日記

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2009-03-30 本日の総摂取カロリー1852kcal

結局のところ、

ニセ科学を批判する喜びとは他人を見下す悦びでしかないだろうから、ニセ科学批判に対する批判と反発は、起こるべくして起こるもののようには思われる。

2009-03-26 本日の総摂取カロリー1998kcal

学歴分断社会』

吉川徹 著

ちくま新書

ISBN978-4-480-06479-0

現代日本における格差について、その中に大卒高卒との差がある、ということが説かれた本。

現代日本社会に対する一つの視点といえば視点だろうから、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本か。

ただし、様々な視点の中で、何故大卒と高卒の差が重要なのか、という点は、必ずしも明瞭ではなかった。格差論としては、大卒と高卒という格差があるから格差があるのだ、というのは、ある種のトートロジーに堕してしまう訳で、(著者の考えとしては、寧ろ格差があることは強調していないのだとしても)トートロジーを超えるだけの重要性の指摘や論理展開が、本書には必要だったのではないだろうか。それは専門書で書いたからそっちを参照してくれ、ということなのかもしれないが。

あくまで、そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。社会評論系のエッセイとしては、特にだめということはないと思う。

興味があるならば、読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・親の経済格差が子供の学歴の差を生む、というような議論は、拝金主義的であり、その背後にある文化資本の差等の様々な要因を排除してしまう。

専業主婦となった母親の大卒という学歴は、実現されなかった可能性として、子供のより高い学歴を生む力になる。

2009-03-19 本日の総摂取カロリー1853kcalと推計

『日本の子ども自尊心 自己主張をどう育むか』

佐藤淑子 著

中公新書

ISBN978-4-12-101984-4

著者らが行ったアンケート調査に関する報告論文

大体のところ、ほぼ報告論文と考えておいた方が良い本か。良くいえば、そうしたもので良ければ、読んでみても良い本。ただし、報告論文なので一般向けに読みやすくはないし、学問的な意義は分からないものの、一般向けの興味を惹くような面白い内容のものかどうかは、やや疑問に思う。

謙譲が美徳とされる日本社会において子供セルフエスティーム(自尊心)を持たせることをどのように行うべきか、というようなことは、実際上のテーマとしては、ほとんど期待できない。

(著者の考えとしては、もっと楽観的に、それらは両立可能であり、日本でももっと積極的に子供の自尊心を高めてやるべきだ、と、それほどの検討もなく、主張している)

先行研究をまとめて、自身の研究を紹介して、適当に結論を書いて、という、ありがちなテンプレート通りの報告論文。それは、学界がひっくり返るような世紀の大研究なら、もちろんこれで面白いのだろうけども、というところか。

セルフ・エスティームや子育てについて、日々考えているような人には何らかのヒントがあるのかもしれないが、それ程でもない人が特に読んでみるような本ではないと思う。

広く一般に薦めるような本ではないだろう。

2009-03-13 本日の総摂取カロリー1979kcalと推計

進化倫理学入門 「利己的」なのが結局、正しい』

内藤淳 著

光文社新書

ISBN978-4-334-03493-1

進化倫理学についての入門書。

大体のところ、光文社新書にありがちなスタンダードな入門書だと思う。新書レベルの入門書で良ければ、悪くない本。興味があるのなら、読んでみても良い本だろう。

話の筋としては、人間は、進化の過程で、自己の生存や繁殖にとって都合の良いことを快、都合の悪いことを不快に感じ、快となる行動を選び、不快となる行動を回避するように選択されてきた。近親者に対する愛情のみならず、他人に対する友情や善意良心も、巡り巡って自分利益になる互恵的利他行動を引き起こすために、自分の内に快を生み出すものである。道徳というのは、それらの互恵的利他行動が、対立利益のために選ばれなくなることを防ぐものであり、他人に期待することが自分の利益になるものである。人間が生存や繁殖のための資源獲得を目指すものである以上、人々にその資源を配分することが、正しい社会に求められる条件になるだろう、というところか。

そうしたもので良ければ、読んでみても良い本。

人間がそういう風にできているのだとしても、そういう風にすることが正しいとは限らないし、現実倫理問題を本書のような理論からどこまで解けるのかということも未知数ではあるが、入門書としては、一応こんなものだと思う。

興味があるならば、読んでみても良い本だろう。

2009-03-09 本日の総摂取カロリー1976kcalと推計

『越境の古代史 倭と日本をめぐるアジアンネットワーク

田中史生 著

ちくま新書

ISBN978-4-480-06468-4

古代における倭や日本の対外交流史について書かれた本。

全体に、やや頭でっかち理念に走りすぎるきらいがあり、著者が本書をどういう本にしたかったのか、何らかの訴えたいテーマがあったのか古代の対外交流史全般をまとめたものなのか対外交流史におけるいくつかのトピックスを描いたものなのか、私にはよく分からなかった。

いくつかのトピックスを繋げて、交流史全般をまとめ、そこにテーマを盛り込む、ということも、よほど巧くやればできないことはないだろうが、大概は虻蜂取らずに終わるのだと思う。

部分部分としては面白いところもあったが、全体としては余り良い本ではない。

特に薦める程のものではないだろう。

以下メモ

・唐が成立すると、それに対抗するため高句麗や百済で権力の集中を目指した動きが起こり、新羅でも内乱が起こった。蘇我氏が試みた権力の集中と、それへの反動(乙巳の変)も、こうした国際関係の文脈の上にあるだろう。

・唐の廃仏は、仏教信仰留学僧のネットワークを土台とする日本、新羅、唐の交易関係に影響を与えた。新羅後期の混乱の中、日中貿易の中心は、朝鮮に違い山東半島周辺から、明州(寧波)等の江南地域に移動する。

・十二世紀になるまで、日中間の貿易で琉球を通るルートは積極的に利用されなったが、それは、この地域に安定をもたらす政治的な基盤がなかったからだろう。

2009-03-03 本日の総摂取カロリー1957kcal

『金正日の料理人 間近で見た独裁者の素顔』

藤本健二 著

扶桑社文庫

ISBN978-4-594-05846-3

北朝鮮へ行って金正日の料理人を務めていた人がその間の出来事などを綴った手記。

全体に、特別でもないが悪くもない、それなりといえばそれなりの読み物か。そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。

基本的に、著者は金正日に愛され特権階級としてぬくぬくと過ごしており、日本で逮捕などもされているとはいえ、北朝鮮にいたということから連想される程、特に波乱万丈という訳でもない。他の人では体験できないような貴重な経験を綴った手記なのは確かだろうが、だからといって北朝鮮に関して特別興味を惹かれるような内部事情が書かれているのでもないと思う。

特別面白い、という程でもないが、読み物としては一応それなり、というところ。

そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・金正日は、アメリカの偵察衛星から隠れるため、深夜早朝に移動していた。

・金正日には喜び組(直訳するなら「喜ばせ組」)との夜の生活はなかっただろう。

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