小林一茶風日記

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2009-05-26 本日の総摂取カロリー1983kcal

チンパンジー ことばのない彼らが語ること』

中村美知夫 著

中公新書

ISBN978-4-12-101997-4

チンパンジー学についていくつかのことが書かれた本。

内容としては、人間に近いというチンパンジーの一般的なイメージに反駁したり、霊長類学に批判的なことをいったり、チンパンジーの生態について書いたりした本、ではあるが、逆にいえば、チンパンジーの一般的な理解に異議を申し立てたものでも、霊長類学を批判したものでも、チンパンジーの生態を紹介した本でもない。

要するに本を余り書き慣れていない作者があれこれと書きたいことを書き連ねていったら、収拾がつかなくなった、という感じの本。あれもこれもと書こうとしても、あれでもないしこれでもないという本にしかならないのである。

前述の中のどれか、といったら、多分、霊長類学に関する著者なりの違和感を表明したもの、と考えておくのが、最も妥当だろうか。チンパンジーについてある程度知っていて、著者の問題意識を共有できるレベルにある人なら、面白く感じるのかもしれない。

しかし一般向けには厳しいと思う。もう少し、一般向けに楽しいトピックスかエピソードか、あるいはテーマがないと、一般の読者が求めるようなものにはならない。

広く、一般向けに薦めるような本ではないだろう。

2009-05-18 本日の総摂取カロリー1835kcal

『徴税権力 国税庁の研究

落合博実 著

文春文庫

ISBN978-4-16-776601-6

国税庁を長年担当してきた記者が国税庁の税務調査姿勢について書いた本。

税務調査一般、というのではなく、国税当局が有力な納税者に対してどのように取り組んできたか、というよりは、取り組んでこなかったのか、ということが書かれた本。

そうしたものなので、そうしたもので良ければ、という本か。

ただし、特別に、驚愕の、とまでいう程の内容でもないとは思う。政治資金は無税なので政治家がそれを個人用に流用しても甘いとか、経理のしっかりしている大企業を包括的に調べるのは労力がかかるので甘くなっているとか、フリージャーナリストが財務省や国税当局を批判すると調査官が税務調査にやってくるとか、公明党が与党である内は創価学会への調査は甘くなるだろう、とか、なるほどとは思うし、面白くない訳ではないが。

元は週刊文春の掲載記事みたいなので、余り週刊誌の記事以上のものは期待できない、と考えておいて間違いないだろう。

それで良ければ、というところ。

そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・査察では愛人がいない場合は失敗すると言われる(ほど、脱税したお金は愛人に使われることが多い)。

・大資産家、政治家、芸能人スポーツ選手のような大物は、資料調査課(リョウチョウ)がマークしている。資料調査課には、査察部(マルサ)のような強制捜査権はなく、強引な調査が反発を受けることもある。

・査察は、刑事罰を与えることが目的なので、取調べを受ける方には黙秘権がある。調査部の調査は、あくまで任意であるが、課税することが目的なので、黙秘をすれば課税されて終わる。

2009-05-11 本日の総摂取カロリー1979kcal

人間ウソをつく動物である 保険調査員の事件簿』

伊野上裕伸 著

中公新書ラクレ

ISBN978-4-12-150313-8

損害保険の調査に携わっていた著者が、当時の経験などを書いたエッセイ

保険調査員としてのエピソードが書かれたもの、といえば書かれたものだが、事故を装って保険金を騙し取ったり、火事を起こして火災保険を騙し取ったり、というのは、別に何も知らない素人でも、そういうことはあるんだろうなあ、と想像はつく訳で、取り立てて面白い、ぶっ飛ぶようなエピソードがあるのではなかった。

業界裏話でもないし、どうやって他人を疑うのかという話でもないし、どうやって他人の嘘を見抜くか、という話でもない。著者としては、一応それなりにまとめようとはしているみたいだが、女性論理では納得できない、みたいなまとめではなあ、とは思う。

損害保険の調査員が見聞した事件簿、というものではあるので、それが面白いと思えるのならば、というところか。

私としては、特に取り立てて、という本ではなかった。

2009-05-01 本日の総摂取カロリー1992kcal

作家とは何か 小説道場・総論』

森村誠一

角川oneテーマ21

ISBN978-4-04-710186-9

著者が作家としての心構えなどについて語った本。

小説の指南書を分冊にしたものの一冊で、分冊になってはいるが、多分、全部読む小説家志望の人向けの本なのだろう。

分冊にしたせいか、まとまってもいないし、特段のテーマやモチーフがあるのでもない。作家論として期待できる本ではないし、著者のエッセイとして読めなくもないが、余り、それを期待して読むような本でもないと思う。この著者のファンなら、少しは楽しめるのかもしれないが。

小説家志望で分冊を併せて読む人ならともかく、それ以外の人が読むような本ではないだろう。

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