小林一茶風日記

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2009-08-31 本日の総摂取カロリー1992kcalと推計

『伊25号出撃す アメリカ本土を攻撃せよ』

槇幸 著

光人社NF文庫

ISBN978-4-7698-2614-9

潜水艦の乗組員が自身の経験を綴った戦記。

基本的には坦々とした戦闘の記録で、記録としては一つの記録、という本か。

そうした記録で良ければ、という本。余り、特別の内容といえる程のものはないとは思った。こぼれ話みたいなエピソードは殆どなく、米本土爆撃というのは貴重な経験だろうとは思うが、やっていることは普通の攻撃だし、潜水艦を使った奇襲作戦で派手な戦闘でもないし。

記録としてなら、一つの記録。

そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

2009-08-25 本日の総摂取カロリー1983kcal

和歌とは何か』

渡部泰明 著

岩波新書

ISBN978-4-00-431198-0

和歌とは、儀礼的な空間を作り上げ、その中で演技をするものだ、と規定した上で、そのコロラリーとして、和歌について語った本。

その規定からくるある種の帰結といえば帰結であり、発想は面白いと思ったが、ただし、ややまとまりには欠けるか。和歌全体について論じるのか、演技という側面について論じるのか、演技こそが和歌の本質なのだ、ということなのだとしても、少々どっちつかずの感はある。

どちらかといえば、和歌についての入門書というより、和歌に関して、その側面から語った読み物、と考えた方が良い本か。そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。

もう少し深く、あるいはきっちりと考察されていれば良かったのではないか、という印象は残った。

和歌に関する読み物としては、一つの読み物ではあると思う。

興味があるならば読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・掛詞は、ただ音が似ているというだけの偶然性を使って、物事が予めそうあるべきだったと思わせるような必然性を、(三十一文字という定型の)和歌の中に作り出す。序詞や縁語についても、同様の趣がある。本歌取りにおいても、本歌の存在によって、新しく作られた歌が当然そうあるべきだったという必然性が与えられる。

(力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女のなかをもやはらげ、猛きもののふの心をもなぐさむる、のは、和歌にそのような必然性があるからなのだろうか)

・「流れて」「泣かれて」という言葉が掛詞になっている例などを鑑みると、当時は濁点はなかったから、音だけではなく表記の一致も掛詞として用いられた。

2009-08-18 本日の総摂取カロリー1983kcal

カラー図解でわかるブラックホール宇宙 なんでも底なしに吸い込むのは本当か? 死んだ天体というのは事実か?』

福江純

ソフトバンククリエイティブサイエンス・アイ新書

ISBN978-4-7973-5117-0

ブラックホールに関する読み物。

オールカラーなので図版がいろいろある、という以外は、普通天文読み物と考えて良い本だと思う。そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。

カラー図版があって綺麗だが、だからといって必ずしも分かりやすい訳でもないと思う。

後は、別に普通の天文読み物。

興味があれば読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・ブラックホールといえども、入り口は限られているので、大量の物質を全部飲み込める訳ではない。吸い込みきれない物質をブラックホールジェットとして吹き出す。

真空中では、量子的な揺らぎによって、量子ブラックホールや量子ワームホールが生成・消滅を繰り返している。重力的に反発しあうエキゾチック物質があれば、ワームホールを安定化させることができるかもしれない。ワームホームの片方を光速近くまで加速すると、ウラシマ効果によって加速した方の口は歳を取らないので、加速した方の口から入ることによって、加速していない方の口が若かった頃、すなわち過去世界に抜け出ることができる。

2009-08-10 本日の総摂取カロリー1986kcalと推計

『水とはなにか<新装版> ミクロに見たそのふるまい』

上平恒 著

講談社ブルーバックス

ISBN978-4-06-257646-8

水の性質に関して書かれた本。

水の物理化学的性質に関してあれこれとまとまって書かれているので、内容そのものは興味深いが、ただし、説明は、分かりやすくもないし、全体に眠い感じだと思う。

内容は興味深いと思うので、ある程度の基礎知識があって、説明が多少たるくても良いという人向き。

水素結合とかファン・デル・ワールス力とかエントロピーとかが分かりにくいのは、初心者お断りというのならそれはそれで一つの選択ではあろうが、例えば本書の内容そのものである疎水性水和と気体水和物の関係も分かりにくいので、全体に説明のキレがないのだと思う。分子の回転運動の速さを、分子がその重心の周りに1ラジアン回転するのに要する時間で表す、と書いている直後に、純水中の水分子は10^-12秒の間に約二回でたらめな回転運動をしている、と書くのはどうなんだろうとか(同じ時間の間に、水分子はその直径分移動するので、記述そのものはそれと一緒くたになっているだけだが、2.8オングストローム進むと書いているだけで水分子の直径がそこに書いてないのはどうなのかとか)。

全体的に、はっきりと理解しやすい説明ではない。

ある程度知識のある人なら、この説明でも別になんということはないのかもしれないが、私としては少し薦めにくいものはある。

それでも良ければ、というところだろう。

以下メモ

・純水を作ると、蒸留等によって同位体組成が変わってしまうので、純水の密度等を細かく精確に知ることは難しい。

エタノールなどを水に溶かすと、疎水基の部分が水分子の間隙に入るので、体積は混ぜる前の体積よりも少なくなる。純水中なら存在する空孔が疎水基によって埋まるので、疎水基の周りの水分子の熱運動は、邪魔なものがある分、遅くなる(疎水性水和)。

・熱運動が遅くなるとエントロピーが減少するので、炭化水素が水に溶ける時には、発熱する。

・疎水性の気体を水に溶かすと、気体分子の周囲に多くの水分子を捕らえることができる(メタンハイドレート等)。

・疎水基のある部分はエントロピーが小さいので、疎水基同士は、水の中でばらばらになるよりも、まとまった方がエントロピー的に有利である。タンパク質が立体構造を取る時には、このようにして疎水基同士が集まることも働いている。

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