小林一茶風日記

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2009-09-25 本日の総摂取カロリー1999kcal

『ヤクザが店にやってきた 暴力団と闘う飲食店オーナーの奮闘記』

宮本照夫 著

新潮文庫

ISBN978-4-10-128471-2

暴力団とのかかわりを一貫して断ってきた水商売経営者の体験エッセイ

中身は、かなりまとまりなく書き散らかしたエッセイ集で、暴力団との渡り合い方を知りたいとか、特にこれとった目的を持って手に取るような本ではない。

70年代80年代くらいの、暴力団とのかかわりを断ってきた水商売経営者による自伝的体験エッセイで良ければ、というもの。

貴重な体験ではあるのだろうし、それなりには面白いが、特別というほどでもない、と私は思った。エッセイなので、合う人にはもっと面白いのかもしれない。

そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

しかし、著者が暴力団関係者お断りでやってきたのは、その通りで立派な理念ではあるのだろうが、本書に法的アドバイスを与えたり解説や推薦文を書いた人の略歴が、振るっている。四人のうち、一人は美空ひばりの代理人、一人は警察庁生活安全局長からパナソニック常務役員、國松孝次元警察庁長官は、警察庁長官の後、自動車安全運転センター理事長だ。新潮文庫編集者嫌がらせなんだろうか。

2009-09-18 本日の総摂取カロリー1987kcalと推計

ダーウィン思想 人間動物のあいだ』

内井惣七

岩波新書

ISBN978-4-00-431202-4

ダーウィンの思想についていくつかのことが書かれた本。

最後は、道徳進化論的に捉える、というダーウィンが考え始めた問題を現代の知見から論じよう、というところにまで話が飛んでいて、ややまとまりには欠けるきらいがあり、ダーウィン思想のいくつかのトピックスを書いたもの、と考えておいた方が良い本か。そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。

私としては、分子進化の中立説は、文字通りの意味では、ダーウィンの主張に反する、と知ったし、ラマルクやウォレス以外にも進化論的な主張をする人がいた、とか、進化論における自然淘汰因果論的な過程であって、目的論が入る余地はない(キリンの首が長くなったのは首の長い変種が生き延びたからであって、首を長くする目的で長くなったのではない。つまりダーウィン進化論とID説は相容れない)とか、いくつか面白い部分もあったので、悪くはなかった。

まとまりには欠けるし、テーマ的にもやや拡散的。特別という程の本ではないとは思う。

人間を動物とは異なる特別のものとは見なかったという点にダーウィン思想の真髄がある、というのがテーマの一つであるのだろうが、現代日本において、そのテーマがどのような意義を持つのか、という点はよく分からない。単に歴史上の意義ということなら、その背景とか前史とか影響とかを、もっと書かなければならないだろうと思う。

読み物としては、それなりの読み物。

読み物で良ければ読んでみても、という本だろう。

メモ一点。

・ダーウィンは、満たされればすぐに治まる食欲等の本能と違って社会的な本能は永続的であり、それ故、他の本能との葛藤で社会的本能が充足されなかった場合、その不満がいつまでも残ると論じた。

2009-09-10 本日の総摂取カロリー1986kcalと推計

量子テレポーテーション 瞬間移動は可能なのか?』

古澤明 著

講談社ブルーバックス

ISBN978-4-06-257648-2

量子テレポーテーションについて書かれた本。

大体のところ入門概説で、入門概説といっても、量子力学の話であるから簡単ではないし、実際、読んでも全部は分からないのだろうと思うが(全部分かるには数式できちんと理解しろということなのだろう)、こうしたものとしては、一応それなりの解説か。

そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。

ただし、位置と運動量の量子テレポーテーション、二分の一スピンの量子テレポーテーション(実際には光子の偏光を使っている)、光の波束のsin成分とcos成分の量子テレポーテーション、の三つが書かれていて、要するに同じことが三回重複しているだけ、という感じはしないでもない(三回書かれているから分かりやすいということは、多分ないだろう)。

量子テレポーテーションそのものは、大体次のようなものらしい。

先ず、エンタングルした二つの量子、AとBを用意する。

片方の量子Aに、入力量子を相互作用させる。

相互作用した結果の一部を測定する。もしくは、測定によって量子Aと入力量子とをエンタングルさせる。これにより、入力量子の情報ポテンシャルとして量子Bに移動する。測定は一部だけを行うので、測定によって量子Bの波束が収縮することはないし、この段階で量子Bを測定しても、入力量子の情報は全く得られない。

測定した結果を量子Bのある元へ送る(情報を送るのに光速は超えられないので、瞬間移動といっても光速を超える訳ではない)。

量子Bの側で、測定結果を元に操作を施すと、入力量子と同じ情報を持った量子を再現することができる。つまり量子Aの場所で量子Aと相互作用させた入力量子が、量子Bの場所へ転送されたことになる。

テレポーテーションという用語ではあるが、瞬間移動というよりは転送と考えた方が分かりやすいのか(著者は、『スタートレック』に出てくる瞬間移動のことだと書いているが、何を指しているのか分からない。『スタートレック』に出てくる転送(beam up)に近いと思う)。

重複感もあるし、特別というほどではないが、量子力学に関する本としては、こんなものという本。特別ではないが一応はそれなりの解説か。

そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・一つの量子の二つの共役物理量を確定することは不確定性原理により不可能だが、二つの量子の二つの物理量を同時に測定することはできる。例えば、相対位置と運動量の和を測定することはできる。この測定を行った時、二つの量子は、片方の位置や運動量が分かればもう片方の位置や運動量も自動的に決まるから、エンタングルした状態になる。

・不確定性原理によりエネルギー時間を同時に確定することはできないが、光子のエネルギーはプランク定数×光の周波数で決まっているので、光子では波にとっての時間に相当する位相が全く定まらないことになる。

2009-09-04 本日の総摂取カロリー1985kcal

会計学はこう考える』

友岡賛 著

ちくま新書

ISBN978-4-480-06500-1

会計学についての入門読み物。

入門読み物としては一つの入門読み物なのだろうが、くねくねとした文体で、基本的にはかなり読みにくい。

気にならないとかこういう凝った文章が好きとかいう人ならともかく、余り他人に薦められる本ではない。

内容そのものは、別に普通の入門読み物。個人的にはたいしたことは書かれていないと思ったが、入門としては多分こんなものなのだろう。

とにかく、この文章でも大丈夫だという人向き。

それで良ければ、というところだが、他人に薦められる本ではないだろう。

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