小林一茶風日記

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2009-11-30

『がん検診は誤解だらけ 何を選んでどう受ける』

斎藤博

NHK出版生活人新書

ISBN978-4-14-088306-8

ガン検診に対しての啓蒙書。

ガン検診を行い、受けることについてのメリットやその判断の仕方などが書かれたもので、分かりやすく順を追って書かれているので、啓蒙書としてまずまず良い本だと思う。興味があるならば、読んでみても良い本。

推奨されるガン検診は何故推奨されるのか、という判断理由は殆ど書かれていないし、取り立てて積極的ではないもののもちろんガン検診推進派の書いた本なので、世界では三つのガン検診しか行われてないのに何故日本では五つのガン検診が推奨されているのか、という問題がスルーされている、といったこともあるが、こんなものだろう。

啓蒙書として良くできていると思う。

興味があるならば、お薦めしたい。

以下メモ

・ガン検診は、健康な人に対して行うものなので、ガンがないのに陽性と出てしまう偽陽性の少ないことが求められる。極端な話、全員陽性にしてしまえばすべてのガンが検出できたことになるのだから、ガンを見つけられる検診が必ずしも良い検診だとは限らない。

・ガン検診の有効性を計るには、死亡率を低下させられるか、という点で見る。

・検診によって見つかるガンは、症状が出てから病院で見つけられるガンに比べ、早期で進行の遅いものが多いので、生存率を比べると長くなる。

2009-11-25

論理病をなおす! 処方箋としての詭弁

香西秀信

ちくま新書

ISBN978-4-480-06516-2

詭弁に関して書かれた読み物。

テーマ云々は余り関係なく、読み物、と考えておけば良い本か。割と面白かったので、読み物で良ければ、読んでみても良い本だと思う。

テーマがあるとしたら、詭弁にも正しい場合がある、というところか。

しかし大体のところは、肩のこらない論理学読み物。私はこういったのは好きなので、十分に楽しめた。

やや右がかった政治的立ち位置をはっきりさせているので、駄目な人には駄目かもしれない。

後は、そうした読み物で良ければ、というところ。

興味があるならば、読んでみても良い本だろう。

2009-11-20

『正倉院ガラスは何を語るか 白琉璃碗に古代世界が見える』

由水常雄 著

中公新書

ISBN978-4-12-102025-3

正倉院にあるガラス器に関して雑多に書かれた本。

類品の出土分布や、復元品の作成方法や、これらの品々が正倉院に入った過程等に関して、かなりまとまりなく、手広くばらばらに書かれた雑文集。これでも一冊の読み物といえば読み物なのかもしれないが、余りにまとまりがないので、良い本だとはいえないと思う。

著者が本書で何をいいたかったのか、本書のスコープが、私には分からなかった。正倉院のガラス器の伝世については、実際のところ殆ど分からないとしか書かれていないので、詳細な議論は期待できない。

雑多な読み物と割り切るなら、一つの読み物かもしれないので、それで良ければ、というところか。

特に薦めるほどではないだろう。

2009-11-16

『これを読まずに「江戸」を語るな』

氏家幹人

祥伝社黄金文庫

ISBN978-4-396-31495-8

江戸読み物。

特にどうということもない江戸読み物だが、小説雑誌の連載を中心にまとめたものということで、すらすらと読める軽い読み物ではある。そうしたもので良ければ、読んでみても、という本。読み捨てのコンビニ文庫と考えれば、上々だろう。

貧乏くじの原意の話は面白かった。事件を見逃した番所の役人の内、びんぼうくじを引いた一人が処刑された、とか(籤はあくまで神意をはかるものだったのだろう。盟神探湯みたいな神明裁判か)。

軽い江戸読み物なので、そうしたもので良ければ、読んでみても良い本。

興味があるならば、読んでみても良い本だろう。

ちなみに、本書にも井関隆子の日記の話が出てくるが、研究者にとっては原史料は面白いのだろうか。さわりの部分だけを拾い出されて紹介されても、紹介された方の読者としてはそんなに面白いとは思えないのだが。

2009-11-09

平家群像 物語から史実へ』

高橋昌明 著

岩波新書

ISBN978-4-00-431212-3

没落する平家の人々を追った本。

モチーフとしては、平家の人々を追って、平家の内部事情が一枚岩ではなかったことを描こうとしたもので、大体のところ、普通の歴史読み物、という本か。そうしたもので良ければ、というもの。

ただし、そういう本であるからなのかどうか、全体的にややバランスが悪いのではないかという印象は受けた。源平の戦いをある程度知っていて、もう一つ違った視点からのものも読んでみたい、という人向きか。別に難しくはないが、初心者向きではないと思う。全体の中に本書を置けばバランスが取れているのかもしれないが、本書だけでは少し片寄っているという印象。私は、中世史はよく知らないので分からないが。

サブタイトルになっている『平家物語』と史実とのかかわり、というようなモチーフもあるのだろうが、その辺りも、余りすっきりとは分からなかった。

だから、特別ではないが、歴史読み物としては一応の歴史読み物、というところか。

そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・三位以上の上流貴族には家政を司る家令が官給されており、その家は公的な存在だった。源氏と平家といって源家と平氏といわないのは、朝廷における両者の位置の高低差がある。

・重盛は清盛の長子で嫡男だが、清盛の正妻の子で建礼門院実兄の宗盛が勢力を伸ばし、重盛、清盛の没後は内大臣となって一門の統帥となった。清盛も、父忠盛の正室の子である頼盛との関係はギクシャクしている。

・平家の御家人は、こうした平家一門のそれぞれの家に分散してついていた。従ってその軍隊も、一門の中の家々の連合軍という形を取った。富士川の合戦で平家軍が水鳥の音に驚いて逃げたというのは、清盛末弟の忠度の部隊がもたらした情報であり、彼は、連合軍の一所属部隊として敗戦責任を他の部隊に押し付ける必要があった。

2009-11-02

『増補 ノーベル賞経済学者の大罪』

ディアドラ・N・マクロスキー 著/赤羽隆夫 訳

ちくま学芸文庫

ISBN978-4-480-09250-2

経済学を批判した本。

現役の経済学者が書いた本だから具体的で細かくはあるが、大枠では、現実を見ていないという経済学に対するありがちな批判と同工異曲だろう。

これで分かりやすければ一つの批判本だとは思うが、あまり分かりやすくない、というのが微妙なところか。素人向けに反経済学を煽ったものではなく、ある程度学んだかこれから学ぼうという人向けに書かれているのだろうから、多少は許容すべきかもしれないが。

社会工学に関しては、現実に適応できるレベルではない、と批判したいのか、社会に手を出そうとすることがそもそも間違いだと批判したいのか、私にはよく分からなかった。

後は、そうしたもので良ければ、というところ。分かりやすくはないので、特に薦める程ではないと思う。

それでも良ければ、読んでみても、という本だろう。

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