小林一茶風日記

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2009-12-25

「みんなの意見」は案外正しい

ジェームズ・スロウィッキー 著/小高尚子 訳

角川文庫

ISBN978-4-04-297701-8

集合知に関して雑多に書かれた本。

しかし余りにも雑多すぎて、私には、本書の中軸となる筋を見つけることができなかった。

著者が何をいいたかったのか分からない、と書きたいところだが、著者は、みんなの意見は案外正しい、といいたかっただけなのだろう。それならそれでもっと他にやりようがあったのではないだろうか。類書の出来がどうなのか知らないが、正直、本書では足りないだろうと思う。

全然面白くないという訳でもないので、読み捨てるならこれもありかもしれないが、逆にいえば、読み捨てる以上のものではない。

それでも良ければ、というところか。

特に、広く薦めるような本でもないだろう。

以下メモ

・個人の回答には、情報と間違いという二つの要素がある。その回答を集約すると、ランダムな方向への間違いは相殺されて、個人が持っている少しずつの情報が蓄積され、正しい回答へと近づく。

・多様な意見があれば、個人は自分の本当の考えを表明しやすい。

2009-12-21

信長の天下所司代 筆頭吏僚村井貞勝』

谷口克広 著

中公新書

ISBN978-4-12-102028-4

史料に現れる村井貞勝の行動を抜書きして解説した本。

全体としては可もなく不可もなくといったところだが、かなり好事家向けの、地味でマニアックな本ではある。別につまらないとまではいわないが、これで面白いかどうかは、やや微妙だと思う。村井貞勝と吉田兼和(兼見)がよく会っていることとかを知って、へぇーとかほぉーとか思える人向き。

そうしたものなので、そうしたもので良ければ、という本か。

特段のテーマのようなものはないので、広く薦めるような本ではない。

それでも良ければ、という本だろう。

2009-12-14

『奪われた「三種の神器」 皇位継承の中世史』

渡邊大門

講談社現代新書

ISBN978-4-06-288022-0

三種の神器を巡って起こされた中世の事件史が書かれた本。

室町時代の部分は赤松氏の滅亡と再興を軸にしているので、一応の流れはあって、それなりの歴史読み物、という本か。

ただし、私は中世史はよく知らないし室町前期は全くの白紙なのでよく分からないものの、疑問に思う記述もあった。平時忠が清盛正妻の弟であったが「ゆえに高位高官を手にした」というのは、まだ解釈や表現の問題かもしれないが、平氏一門によって朝廷内の官位が独占される、というのは、どうなんだろう。少し薦めるのに二の足を踏ませる要素ではある。

それ以外は、大体のところ一応の歴史読み物と考えて良いと思う。

全体的な結論としては、儀式と先例に囚われた院政期の貴族にとって、三種の神器がないことは大問題だったが、南北朝時代に三種の神器がないことが常態化し、先例にこだわることの少なくなった室町中期には、三種の神器の重要性も薄れていった、というところだろうか。

個人的に特には薦めないが、それでも良ければ読んでみても、という本だろう。

2009-12-07

『鑑真』

東野治之 著

岩波新書

ISBN978-4-00-431218-5

鑑真の伝記。

一応のまとまった伝記ではあるが、個人的には、著者の仏教理解については疑念を持った。

今時、小乗仏教とかを但し書きなしで使ってしまうような本は、なしなのではないだろうか。最澄の大乗戒を鑑真の精神継承したもの、と解釈するのも、余りといえば余り。

歴史学者が書いた本だから伝記としては一応の伝記なのだろうが、個人的に、薦めるには二の足を踏む。

それでも良ければ、というところだが、特に薦めるような本ではないだろう。

以下メモ

・唐では許可なく国境を越えることを禁じていたので、鑑真の来日は密出国だった。鑑真が来日に失敗した五回の内の三回は、海で遭難したのではなく、出航前にことが露見して失敗に終わったものである。

唐招提寺は、鑑真が第一線を引退して東大寺から移った寺で、東大寺で受戒した僧を更に研修させる狙いがあった。

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