小林一茶風日記

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2010-01-27

『あなたがお金で損をする本当の理由』

長瀬勝彦 著

日経ビジネス人文庫

ISBN978-4-532-19524-3

消費と投資における賢いお金の使い方について書かれた読み物。

別にたいしたことは書かれていないと思ったが、その分、軽く読める読み物ではある。そうした読み物で良ければ、という本か。

行動経済学とか、行動意思決定論とか、余りそういうのは期待しない方が良いと思う。サンク・コストとか分散投資とか、どこにでもあるような話がメイン。単行本からの文庫落ちで、正直、単行本としてはどうだったのかと思うが、読み捨てのコンビニ文庫であればこれもありか。

初心者が軽く読み捨てるくらいのつもりであれば、悪くない本だと思う。

そうしたもので良ければ、という本だろう。

メモ一点。

・まったく関係のない数字でもある数字が与えられると、ヒトは、その数字をアンカー(頼り)にして、他の数字を考えてしまう。ある数字を考えさせる時に、最初にまったく関係のない大きな数字の出る問題を出しておいてからその質問をすると、そうでない場合に比べてより大きな数字が出る。

2010-01-22

感染症の中国史 公衆衛生と東アジア』

飯島渉 著

中公新書

ISBN978-4-12-102034-5

近代中国(及び台湾)における感染症の歴史について、いくつかのことが書かれた本。

アジェンダ(問題設定)としては面白いが、余りまとまりが良くなく、いくつかのことがバラバラに書かれているだけ、という印象を私は受けた。

コレラ感染を防ぐための上下水道の整備が大きな政府への道となった、とか、公衆衛生によって(植民)政府による個人管理が進んだ、とか、感染症と差別のかかわりとか(貧しい人や移民に、感染症に罹る人は多かった)、アジェンダとしては面白そうな話題がいくつもあるのに、それがテーマとしてまでは高められていない。

テーマにしきれないなら完全な編年体にでもしてしまえば歴史書として楽しめるものになっただろうに、現状ではいくつかのコラムを集めただけという感じではあり、ちょっと惜しい。

アジェンダとしては面白いので、それでも良ければ、というところか。出来そのものは余り良い本ではないと思う。

楽しめる人には楽しめるだろうが、広く薦める程ではない。

それでも良ければ、読んでみても、という本だろう。

2010-01-18

『老化はなぜ進むのか 遺伝子レベルで解明された巧妙なメカニズム

近藤祥司 著

講談社ブルーバックス

ISBN978-4-06-257662-8

老化研究に関する現時点のまとめ。

ちらかったままのまとめではあるが、まとめはまとめなので、そうしたもので良ければ読んでみても、という本か。老化研究の知識をアップデートしたい、というような人には良いのだろうと思う。

これといったテーマがないので分かりやすさや面白みにはやや欠けること、スタチンはペニシリンに匹敵するくらい人類健康に貢献した、というようなイケイケの医者的発想があること、の二点が欠点か。

後は、まとめで良ければ、という本。

テーマがないというのは、現状その程度しか分かっていない、ということでもあるのだろうから、寧ろこれで良いのだろう。特別でもないが、読まないよりは読んでおいて損はないという本だと思う。

そうしたもので良ければ、読んでみてもという本だろう。

以下メモ

テロメアは、通常の生物の一生における分裂回数程度では、分裂できなくなるほど短くならない。寧ろ、細胞がガン化して異常分裂した時のストッパーとして働くという考えもある。

・ガン抑制遺伝子の働きが壊れ、それと発見されるには、一対二個の遺伝子が両方壊れないといけないため、ガン抑制遺伝子を発見することは難しい。

2010-01-12

『戦場のハローワーク』

加藤健二郎

講談社文庫

ISBN978-4-06-276524-4

戦場ジャーナリストが書いたエッセイ

一応、自分経験を元にノウハウや戦場ジャーナリストのなり方などを記述した本だが、本人が戦場ジャーナリストをなんとなく続けていると書いているくらいだから、割といい加減ではある。そういった、いい具合にいい加減なエッセイ。戦場ジャーナリストが書いたエッセイで良ければ読んでみても、という本か。

特別ではないが、ムックレベルの企画本としては、まずまずだと思う。

そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

2010-01-05

『歴史入門』

フェルナン・ブローデル 著/金塚貞文 訳

中公文庫

ISBN978-4-12-205231-4

ブローデルが講演を元にまとめた本。

物質文明・経済・資本主義』のアンチョコ本、といえばアンチョコ本だが、多分余りそういう風には考えない方が良いと思う。私は読んだことがないので、あるいはこういう本なのかもしれないが。

大体のところ、中世から近代ヨーロッパ経済史に関して徒然に思ったことを言ってみました、という程度の本。著者が何を言いたかったのかは、私にはほとんど分からなかった。結論的には、資本主義の背後には市場経済があり市場経済の背後には物質生活がある、というところか。

全体に、難しくて何いってっか分かんない文章が良い言説である、という例のアレ。多分、原文もたいがいなのだろう。だからといって翻訳が悪くないとも言い切れないが。訳注でバングラデシュのことを東パキスタンと書いているのは、原著出版でさえ1976年なのに、いつの時代を生きているのだろう。

そうしたもので良ければ、というところだが、余り特別といえる内容はないと思う。小著なので簡便なアンチョコとして、という考えだと、失敗する。

特には薦めないので、それでも良ければ、という本だろう。

以下メモ

・資本主義が発達するには、ブルジョアジー家系が何世代かに渡って富を蓄積できるだけの平穏な期間が必要だ。

・資本主義は独占に依存している。

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