小林一茶風日記

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2010-12-27

古語の謎 書き替えられる読みと意味

白石良夫 著

中公新書

ISBN978-4-12-102083-3

近世近代古学古典文献学に関する批判エッセイ

いくつかの事例を挙げて近世古学及び近代文献学の限界ドタバタ振りを指摘した本で、こうした批判はたいてい面白いものではあるから、そうしたもので良ければ読んでみても、という本か。他人の不幸は蜜の味。専門家には、別の視点からの反論もあるのだろうとは思う。

そうした批判なので、それで良ければ、というところ。

古学や文献学に対する批判エッセイで良ければ、読んでみても、という本だろう。

2010-12-17

睡眠科学 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか』

櫻井武 著

講談社ブルーバックス

ISBN978-4-06-257705-2

レキシンを中心に睡眠について書かれた本。

おおむね、睡眠の脳科学に関する現時点でのまとめ、といった本で、別段特にどうということはないが悪くはない本だと思う。興味があるならば、読んでみても良い本。

若干読みにくいような気がしたが、具体的にどこがということはないので、気のせいだろうか。微妙に読むのに時間がかかったことは確かだが。

いろいろと面白い部分もあったし、まとめとしてはこんなものだと思う。

興味があるのなら、読んでみても良い本だろう。

以下メモ

・眠らなくて済む動物は生存競争で有利だと思われるが、長い進化の歴史でそのような動物は生まれてこなかった。そのくらい、動物にとって睡眠は必要不可欠なものだと考えられる。

脳幹にあるモノアミン作動性ニューロンと、脳幹の橋にあるコリン作動性ニューロンが活動することで、覚醒が維持される。ノルアドレナリンセロトニンドーパミン等のモノアミン系神経伝達物質は、広範なニューロンに持続的に作用を及ぼすので、大脳の広い範囲を活性化するのに適している。

視床下部の睡眠中枢にあるGABA作動性ニューロンは、睡眠時にこれらのニューロン、及び後述するオレキシン作動性ニューロンを抑制する。

・ノンレム睡眠時には、モノアミン作動性ニューロンもコリン作動性ニューロンも活性が低下するが、レム睡眠時には、モノアミン作動性ニューロンはさらに活性が下がるものの、コリン作動性ニューロンは活発に発火しており、コリン作動性ニューロンによって大脳の(一部の)活動が活性化される。

モノアミン作動性ニューロンは、体温調節機能にも関与しているため、レム睡眠時には体温調節機能がほとんど停止する。雪山で眠ると生命危険がある。

・視床下部外側部にあるオレキシン作動性ニューロンが、モノアミン作動性ニューロンを活性化し、覚醒を安定させている。

オレキシン作動性ニューロンは、情動を司る大脳辺縁系から多くの入力を受けており、喜びや不安があると眠れなくなるのはこのためであると考えられる。また、レプチンや脳脊髄液中のグルコースによって抑制されており、空腹時には覚醒を維持するようになっている。

・毎日決まった時間に食事を摂ると、その時間に合わせて覚醒状態が上昇する。

・ヒトは夜になると眠くなるから睡眠と体内時計に関連があることは明らかだが、その経路はまだはっきりとは分かっていない。

バンドウイルカは泳ぎながら片側の脳だけ半分ずつ眠る。渡り鳥もそのようにして眠っているのだと考えられる。

2010-12-09

天皇はなぜ万世一系なのか』

本郷和人

文春新書

ISBN978-4-16-660781-5

中世における出世について書かれたエッセイ

評論としてはやや苦しいと思うが、歴史エッセイとしてならばそれなりのエッセイ、という本か。エッセイで良ければ読んでみても、というところ。

結論ではないにしてもテーマ的には、中世においては出世できるかどうかは世襲ほとんど決まっていた、という当たり前のものしかないので、評論として期待すると物足りないと思う。

あくまでもエッセイで良ければ、という本。

それで良ければ読んでみても、という本だろう。

以下メモ

藤原公実の子どもたちの家は、三条、西園寺、徳大寺となったが、これらの家では、名前に公と実を交互に用いた。三条実美、西園寺公望等。

・鎌倉幕府でも室町幕府でも、結局のところ要職は世襲で占められるようになった。足利義満がその世襲の大元である天皇位を簒奪しようとしたとは思えない。

・明治維新において、初めて実務官僚を世襲ではなく才能によって登用する道が開けたが、才能と世襲との対立を和らげるのに、国家のトップである天皇が世襲であることが役立った。現代でも、多く世襲で選ばれた政治家国家試験を経て選ばれた高級官僚を批判している。

2010-12-02

『実録・警視庁公安警部 外事スパイハンターの30年』

泉修三 著

新潮文庫

ISBN978-4-10-133791-3

退職した警察官が自らの半生をつづった本。

基本的には職業もののノンフィクションで、公安警察というそれなりに興味を引く経験をしてきているのだから、それなりには面白い。興味があれば、読んでみても良い本か。

公安だのスパイだのという話は、ないわけではないが、個人的にはあまり期待しない方が良いと思った。東京がスパイ天国だなんていう話はいまさらだし。スパイに関しては、こういうスパイがいて尾行しました、というのがほとんど。本書全体がそんな感じではあるが。

もちろん自己擁護臭はある。が、公安弁護臭はあまりない。そのくらい、公安云々という本では元々ないのだろう。

あくまで、警察官としての半生をつづったもの。

それで良ければ読んでみても、という本だろう。

メモ一点。

・置き引きをするときにかばんを肩にかけたりすると後ろから見えるために被害者に見つかりかねない。だから置き引き犯はかばんを前に抱えて持つ。駅などを警備するときには、かばんを前に抱えている人を警戒する。

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