小林一茶風日記

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2011-04-28

挫折

ダンゴムシに心はあるのか』(森山徹 著)を第一章の途中で挫折した。

もともと、「と」っぽいのだが、

学会審査の上公表

→当該の学会がどうかは知らないが、学会の審査なんてほとんど形式的なものだろう

心が脳の特定部位であるならば、その機能が失われたら心がなくなるはずだが、そう主張する脳科学者もその機能を失った人に心がないとは思わないだろう

→根拠がない。脳科学者の多くは脳死者に心がないことに同意すると思うが

人間は心の存在を気配として感じ取ることができる

→……

というわけで、スリーストライクアウト。

ダンゴムシの実験の話は面白いかも、と思ったのだが、そこまで行かなかった。

2011-04-27

『谷干城 憂国明治人』

小林和幸

中公新書

ISBN978-4-12-102103-8

谷干城についての小伝。

多分谷贔屓ではあるのだろうが、新書レベルの伝記としては普通の伝記か。興味があるのなら読んでみても、という本。

おそらくは過度に谷贔屓であるだろうこと、谷の生涯の中心となる明治後半の貴族院議員としての活躍が、華々しくもなく個人的にはそんなに楽しめるものでもなかったこと、幕末や明治の歴史について一通りの前提知識がいるだろうこと、から、特に薦めるほどのものではない。

征韓論についての谷の主張を、国内統一のために外敵を求めたもの、と擁護しているのは、国内の不満をそらすために対外侵略を行う例がどれだけあるかを鑑みれば、あまり擁護にはなっていないと思う。

後は、そうしたものなので、それでも良ければ、という本。

そうしたもので良ければ読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・谷家は儒家であったため、他姓からの養子を取らず、他姓への養子縁組も認めなかった。

・谷は、江戸城の無血開城を、江戸を強襲すれば戦いはそこで終わったのであり、長引く戊辰戦争の元凶になったと非難する。

・谷は維新後、武士出身の兵士が封建的な上下関係に耽溺するのを見て、徴兵制による国民皆兵を望んだ。西南戦争は、自身が育てた兵と封建的な薩兵との戦いであり、負けるわけにはいかなかった。

2011-04-20

モーツァルトを「造った」男 ケッヘルと同時代のウィーン』

小宮正安 著

講談社現代新書

ISBN978-4-06-288096-1

ケッヘルと彼が生きた時代に関して書かれた本。

マイナーな時代のマイナーな人物に焦点を当ててみました、という本で、それなりの本だとは思うが、どこまでもマイナー。

特別でもないが悪くもなく。そうしたもので良ければ、という本か。

悪くないというのは現実にはなかなかたいしたものではないかという気もするが、では良かったのかというと、特別なものはあまりない。

あくまで、マイナーで良ければ、というところ。

そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・国民国家の時代にあっても多民族言語国家であるオーストリア帝国ではドイツ的なもののみを前面に押すことはできなかった。大ドイツ主義と小ドイツ主義の衝突もしかりである。

・後にオーストリアに編入されたザルツブルク出身のモーツァルトは、十分にオーストリアに近く、そしてオーストリアに近すぎない大作曲家だった。

 モーツァルトを顕彰する場合には、その普遍性が語られた。

・モーツァルトを持ち上げることは、ベートーヴェンを至高のものとする新ドイツ楽派に対する牽制にもなった。

・ケッヘルによるモーツァルトの作品目録年代ジャンル別に編纂されているが、教会音楽を先頭に声楽曲、ピアノ曲、室内楽曲、管弦楽曲という順番になっている点、伝統重視の現れである。

2011-04-13

生態系は誰のため?』

花里孝幸 著

ちくまプリマー新書

ISBN978-4-480-68857-6

生態学に関する入門読み物。

モチーフ的には、生態学の基本的な考え方を紹介しながら、世にはびこる通俗的な環境問題対策を批判したもの。入門読み物で良ければ、悪くはない本だと思う。

基本的な考え方の紹介なのであまり深くはないし、環境問題に対応する人々を本格的に批判したものでもないが、入門読み物で良ければ、こんなもの、というところ。

あとは、そうしたものなのでそれで良ければ、という本だと思う。

入門読み物で良ければ、読んでみても良い本だろう。

以下メモ

・大型のミジンコを餌とする魚がいると、大型のミジンコが減り、ミジンコが餌としている植物プランクトンが増えて、湖水の透明度が下がる。

 白樺湖では、動物プランクトンを餌とするワカサギを捕食するニジマスを放流することで、湖水の透明度を上げることに成功した。

アオコが発生するような富栄養湖は、行き過ぎなければ魚などの多様性も増える。

・ヘドロも干潟も有機物が多くある場所だという点では変わりがない。

・ワカサギを食べるブラックバスの放流は非難されるが、そのワカサギも多くの場合元は他の場所から放流されたものだ。

2011-04-07

『空想法律読本

盛田栄一 著

メディアファクトリー新書

ISBN978-4-8401-3838-3

60〜70年代特撮番組をネタに、それらのドラマで起こった事件が法律的に見てどのように解釈されるかを語った本。

要するにネタ読み物。

ネタ読み物としては面白いが、ネタ読み物以上のものはあまりないと思った。

あくまでネタ読み物で良ければ、という本。

それで良ければ読んでみても、という本だろう。

2011-04-01

『不道徳経済学 擁護できないものを擁護する』

橘玲 訳・文/ウォルターブロック

講談社+α文庫

ISBN978-4-06-281414-0

無政府主義的なリバタリアンによる自由原理主義市場原理主義鼓舞の本。

要するにプロパガンダ

極論だし、現実の自由市場は著者が説くほどには巧く動かないと思うが、プロパガンダでよければ、議論のとっかかりとしてはこれもありという本か。

そうしたものなので、それでも良ければ、というところ。

個人的には、いくつか興味深い論点もあった。

プロパガンダで良ければ読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・人は自分名誉を所有できるわけではないから、名誉を傷つけることはリバタリアン的には罪ではない。

お金を使わなければデフレになるだけだから、けちな人は他人の購買力を高めている。

・自由市場においては、コストをかけずに高品質にできるなら、意図的に粗悪品を売るような業者は淘汰されるだろう。

・すべての子どもは出自に関係なく同じ権利を持つ。

 従って、レイプされた女性がその結果として生まれた子どもに養育の義務を負わないならば、すべての親は子どもに養育の義務を負うことはない。

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