小林一茶風日記

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2011-08-25

『人はなぜだまされるのか 進化心理学が解き明かす「心」の不思議

石川幹人 著

講談社ブルーバックス

ISBN978-4-06-257732-8

進化心理学に関する読み物。

内容は、人間進化において取得した(かつては進化上有利だった)心理的傾向について、それに反するものには巧く適応できずだまされやすい、ということが書かれたもので、特にどうということはない読み物か。

読み物として、そうしたもので良ければ、という本。

個人的には、読み捨てコンビニ文庫ならこんなものとして、ブルーバックスとしてはちょっと物足りない感じだった。

読み物で良ければ、というところ。

そうしたもので良ければ、という本だろう。

以下メモ

・瞬間記憶能力は人間よりチンパンジーの方が高く、人間は、その代わりに規則を抽出できる能力を進化させたのだろう。

・怒りは、社会的に上位の個体が発することで、闘争を防ぎ社会を安定化させる感情である

 怒りにとらわれた人は自分不利益を省みないが、その分大きな攻撃が予想されるので、違反抑制効果は高い。

2011-08-17

肝臓病 治る時代の基礎知識』

渡辺純夫 著

岩波新書

ISBN978-4-00-431321-2

肝臓の病気について書かれた本。

新書レベルの家庭向け医学の本としては、標準的なものだと思う。そうしたものでよければ、という本。

特に難しいところもなく、割と読みやすいのではないだろうか。

興味があるのなら読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・肝臓の病気だった場合医者に次の三つのことを確認すべき。

一、原因。

ウイルス性なのか、アルコール性なのか、脂肪肝なのか、薬剤性、あるいはその他の原因なのか。

原因を取り除き、やめることによって治療できる。

現在では、インターフェロンなどの抗ウイルス剤によって、慢性肝炎に移行しやすいC型肝炎でも治るようになってきている。

二、病状の程度。

ほうっておけば、慢性肝炎から肝硬変肝がんへと進んでいく。

B型肝炎ウイルスのA型は、もともと日本にはなかったが、外国から性感染うつることがあり、慢性肝炎になる可能性が大きい。

肝硬変になると、門脈から肝臓に流れて栄養を届けている血液が肝臓に入っていかなくなり、胃や食道の静脈に迂回して静脈瘤ができる。大酒のみが最後に血を吐いて亡くなったりするのはそのためである

三、治療方針。

肝予備能が十分あれば肝臓は再生する。肝臓障害が進んで予備能力が少なくなっている場合、思い切った治療はできない。

2011-08-09

ミラーニューロン発見 「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学

マルコ・イアコボーニ 著/塩原道緒 訳

ハヤカワ・ノンフィクション文庫

ISBN978-4-15-050374-1

ミラーニューロンに関して書かれた脳科学の本。

格別というほどではないが、脳科学の本としてはそれなりの本か。そうしたもので良ければ、というものだと思う。

格別とまではいかない理由は、まず、良い悪いは別にして、ミラーニューロンについてはまだよく分かっていないのに、そこを無理に一冊にまとめてしまっている感はある。

また、多分そのことも手伝ってか、論理的にあまりすっきりとはしていないと思う。ミラーニューロンとはそもそも何か、というのも分かりづらいし。

ミラーニューロンが他人の意図に気づけるとしても、それは結局、人間が他人の意図に気づけるのは何故か、という質問を、ミラーニューロンが他人の意図に気づけるのは何故か、と先送りにしているだけではないだろうか。

例えば、人は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ、という心理学説がある(という話は本書には出てこない)。そこでぶっちゃけいうと、ミラーニューロンは、他人が悲しんでいるのをコードすることはできないが、他人が泣いているのをコードすることはできる、だから、ミラーニューロンは他人と共感することができるのだ、と論理的にはこうなるのではないかと私などは思うが、前段が書かれていないのだから、本書ではこの論理は完成しない。

本書だけ読んでそこまで理解するのは、かなり難しいのではないだろうか。

なので、格別によい本だとはいえないと思う。

脳科学についてある程度知っている人が、何冊か読むうちの一冊ならば、というところではないだろうか。

そうしたもので良ければ、という本だろう。

以下メモ

・ミラーニューロンは、自分があることをしているとき活性化し、他人が同じことをしているのを見ているときにも活性化するニューロンである

・ミラーニューロンはマカクの脳で見つかったが、人間にも同様な機能を持つ細胞があると考えられる。

解剖学的にミラーニューロンがあるマカクの脳領域が人間のブローカ野に当たること、ミラーニューロンが音にも反応すること、ミラーニューロンが他人との感情の共有を司る可能性があること、身振りが言語に先立つこと、などから、ミラーニューロンは言語に対しても大きな影響を持つと考えられる。

ピーナッツを割るときに活性化するミラーニューロンは、他人がピーナッツを割るときだけでなく、ピーナッツが割られる音がしたときにも反応する)

・例えば、人間が、「バ」という音を聞いたとき、「バ」という発声をするときに活性化するミラーニューロンが活性化し、その結果、人間はその音が「バ」であると知る、ということが考えられる。

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