小林一茶風日記

2004 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2015 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2016 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2017 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2018 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 |
 | 

2011-10-31

『こんなに変わった歴史教科書

山本博文ほか 著

新潮文庫

ISBN978-4-10-116446-5

今の中学校の歴史教科書が昔のよりどれだけ変わったか、ということをネタに書かれた雑学本。

大体のところコンビニ文庫的な雑学本で、最新の知見を紹介したもの、というのではなく、雑学本として考えた方がいいと思う。コンビニ文庫的なものでよければ、という本か。

個人的には、やや物足りなかった。

三内丸山遺跡が云々と書かれても、それは確かに昔の教科書には載っていなかっただろうが、知っている以上の内容はなかったし、伝源頼朝像がどういう批判が出てきて伝になったのか、というような話は多くはない。

変わったね、というだけで、その先の学説史的な部分に踏み込む気はないように見えた。面白いのはそういう部分だと思うのに。分量的にも多分無理なのだろうが、雑学本以上のものはない。

中学を出てから歴史の知識なんて一遍更新していない、というような人にはいいのかもしれないから、そういうものでよければ、というところか。

雑学本でよければ読んでみても、というところだろう。

2011-10-24

官僚制批判の論理と心理 デモクラシーの友と敵』

野口雅弘 著

中公新書

ISBN978-4-12-102128-1

官僚制に対しては敵対するのではなく、新自由主義と戦うため共に手を携えるべきだ、ということが主張された本。

もう少し細かく言うと、大体以下のような感じ。

近代官僚制に対する批判の大元には、画一された権力を振るう官僚制に対して人間や個人の尊厳の重視を訴えるロマン派的な反発があるが、いかに個人の尊厳を重視しようが、ある程度の大きさの集団になれば、それを運営し維持管理していくには官僚制的なものが必要不可欠である

官僚制は中立的な形式合理性に立脚しており、形式合理性だけでは権力の正当性保証できないが、いずれにしても現代においては、市場への介入管理やセーフティネットの構築など、政治的な内容に踏み込んだ判断が官僚制に求められている。

官僚制に対する批判は小さな政府を目指す新自由主義的な立場親和性が強く、官僚に対する批判は新自由主義へと流れてしまう。

ソビエト共産主義の時代はいざしらず、グローバル化が進む現代では官僚制を強固で画一的で個人に敵対するものとして捉える必然性は薄くなってり、むしろグローバル化に対抗するために、官僚制を強化すべきである。

内容はともかく、主張としてはこんなところか。

こういう政治的なものなので、それでよければ、という本。

しかし、行政学説史的な話なのである程度はしょうがないのだとしても、ここまであからさまに政治的なのは、やや開き直りすぎという感じはある。

おそらくはその政治性の故に、官僚制は民主主義に本当に必要不可欠なのかとか、現代の官僚制に強固な統制への傾向がないといえるのかどうかとか、論証が足りていないような部分も多い。

反面、政治的な部分は分かりやすい。

政治的でない部分はあまり分かりやすくない。政治学の書がしばしば非常に分かりにくいのは、その政治性を糊塗するせいなのだろうか。

個人的には別に薦めるような本ではないが、この政治性がよければ、というところではないかと思う。

そうしたものでよければ、という本だろう。

2011-10-17

『中国社会の見えない掟 潜規則とは何か』

加藤隆則 著

講談社現代新書

ISBN978-4-06-288123-4

現代中国社会について書かれた本。

内容としては、中国では公的な法よりも私的な関係の方が優先される、ということが書かれたもので、そうしたもので良ければ、という本か。

個人的には、現代の日本においてもそうしたことは根強く残っているし、日本でも経済発展が進んでいなかった時代、ましてや政治体制が変わる前の戦前にはもっとそうだっただろうと思われるわけで、中国独自のもの、という点での面白さは、さほど感じなかった。

一通りのレポートでそれ以上のものがあるのでもないし。

後はそうしたもので良ければ、というところ。

そうしたもので良ければ、読んでみても、という本だろう。

2011-10-11

ミシェル・フーコー

(重田園江 著、ちくま新書)を120ページで挫折。

120ページにあるのは管理教育批判だが、この著者と私とでは見えているものが違うのだろうと分かった。

疑問点二つ。

循環論法っぽい感じがするのだが、これは解説本だからそうなるのか、元もこんな感じなのだろうか。

中世権力が敵対者を死なせる権力であるのに対して、近代の権力はより生産的に生きさせる権力である、というとき、この発見は監獄の研究によって導き出されたものなのか、あるいはこの発見を前提として、監獄の意味が導かれたのだろうか。

・結局のところ、監獄の誕生についての実証研究の話はまるで出てきていないようなのだが、これは著者がネグっているのか、元からそうなのだろうか。

ベッカーリアが、道路を運ぶ荷馬車を襲った罪に対する刑罰としては道路を改修する土木工事をさせるのがふさわしい、といったとき、その主張は適してもいないし実現可能でもないと私には思われるが、この発言を元に、監獄はベッカーリアに代表される啓蒙主義者の理想とはまったく異なるものだ、と断ずるのはどうなんだろう。

2011-10-05

『お買い物の経済心理学 何が買い手を動かすのか』

徳田賢二 著

ちくま新書

ISBN978-4-480-06625-1

売り手と買い手との間で繰り広げられるゲームについて値ごろ感を中軸に書かれた本。

経済心理学的なまとめ、といえばまとめだが、とっちらかっていて、あまりまとまっていない感じはした。それでも良ければ、というところか。

ビジネス書ではないからなのかもしれないが、ビジネス書なら売り手向きに戦略を書くか買い手向きに騙されないことを書くかになるだろうわけで、誰に向けて何を書くのかが、巧く設定できていない印象を受けた。

後は、それなりのまとめといえばそれなりのまとめ。

特にというほどではないが、そうしたまとめで良ければ、という本だろう。

以下メモ

・値ごろ感を感じる効用には、自分が払ってもいいと考える価格との差額である獲得効用と、市場価格との差である取引効用とがある。

セット価格にすると市場価格が分からなくなって、値ごろ感を上げやすい。

テレビショッピング在庫数を表示すると、みんなが買っているという安心感と、残り数が少ないという希少性とで買い手を説得することになる。

・通常の買い物のとき、買い手はじっくり時間をかけたりしないので、選択肢を多くすることはできない。二点では相場軸が定まらないので、三点にするのがよい。このとき、売りたい商品は真ん中の価格帯に置く。

 | 
Connection: close