小林一茶風日記

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2011-12-27

『恋するオスが進化する』

宮竹貴久 著

メディアファクトリー新書

ISBN978-4-8401-4276-2

メスとオスの関係や性的対立などについて書かれた本。

大体のところ昆虫などについて書かれた生き物雑学読本で、生き物雑学読本としてならまずまず、ただしそれ以上のものはない、という感じの本か。

そうしたものでよければ読んでみてもというところ。

個人的には、もう少し何かあっても、とは思った。というか、性的対立について書かれたといっても、実際のところはいくつかの事例が紹介されているだけではある。それが生物学的にはすごい発見なのかもしれないけど、正直どうなんだろう。

生き物雑学読本としては、悪くはない。ただし、それ以上のものはない。

あくまで生き物雑学読本でよければ読んでみても、という本だろう。

以下メモ

最初の配偶子は同じ大きさだっただろう。配偶子の大きさに偏りが出ると、より栄養を持ったより大きな配偶子が生存競争で有利になり、この資源を持った配偶子にあやかろうとするパラサイトが生じた。これがオスである。つまりオスは寄生者として生まれた。

・資源を持っているメスは通常希少だから、メスを獲得するためにオスは競って争う。ただし、オスが子育てを行うなど資源となるように進化した種では、メスがオスを獲得するために競う。

・オオツノコクヌストモドキでは、ある種のオスは精巣の大きさを犠牲にして大きな顎を持つようになり、他のオスを排除する。しかし、このオスの子どものメスは、卵巣が小さくなり、生存競争で不利になる。このように同じ遺伝子座内で性的対立が起こることもある。

2011-12-19

池田屋事件の研究

中村武生 著

講談社現代新書

ISBN978-4-06-288131-9

池田屋事件に関して参加者など長州から調べた本。

面白いことは面白いが、一言でいえば細かい新書レベルではちょっとどうかというような細かな事例研究。事例研究でよければ、読んでみても、という本か。

島津久光に対する評価などややエキセントリックな部分もあるが、事例研究でよければ、悪くはない本だろう。

久光に対する評価は、久光のくせに生意気だみたいな、高いのか低いのかよく分からないものだが、久光反対派の急先鋒である西郷隆盛の久光評価を論拠に据えるのはどうかと思う。

後はおおむね普通の事例研究。興味がある人にはいいだろうが、一般向けにはやや細かすぎるのではないだろうか。

そうした事例研究でよければ読んでみてもという本だろう。

以下メモ

・八月十八日の政変後の長州勢は、七卿や藩主父子の返り咲きを求めて、京内でテロ活動を行っていた。

・池田屋事件の引き金となった古高俊太郎の逮捕も、テロ活動とその取締りの一環である。

・池田屋事件は、会津と長州の直接対立の始まりであった。

・桂小五郎は遅刻したと自分では書いているが、同役(京都留守居役)であった乃美の手記によれば、池田屋内にいて辛くも逃げ出したという。

2011-12-08

『謎とき平清盛』

本郷和人

文春新書

ISBN978-4-16-660835-5

平清盛に関連して書かれた試論的なエッセイ

大河ドラマ便乗本としてではなく、この著者のエッセイが読みたければ、読んでみてもという本か。個人的には面白いと思った。

オーソドックスな伝記ではないので、単純な大河ドラマ便乗本と見て買うと間違うかもしれない。保元の乱の説明とか、本書程度で分かるのだろうか。

そうしたものなので、それでよければ、という本。

この著者のエッセイでよければ読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・権門体制論のような史論を承認すると、個別の些末な事例を研究する若い研究者でも自分の成果を一般化できる。

・犬追物は馬術弓術の訓練でもあった。

・保元の乱の争いを武力で解決したことは、当時としては画期的なことであり、その後の権勢の行方を見ればこれを着想したのは藤原信西だと考えられる。

・平清盛は、忍耐強く王家や公家の間にあって勢力を伸ばした。

・反面、清盛が国主国司国衙といった朝廷政権の装置を使ったことは、旧政権に対峙する在地武家勢力から見れば、攻めるべき対象に見えただろう。

2011-12-01

『DNA鑑定は“嘘”をつく 科学捜査員の事件ファイル

山崎昭 著

主婦の友新書

ISBN978-4-07-280057-7

民間の科学鑑定会社の人が書いた業務系読み物。

大体のところ、ブログなんかにありがちな業務系のエッセイだと考えておけばいいと思う。タクシーの運転手が書いたりキャバクラ嬢が書いたりするような。

そうしたものでよければ、という本か。

ただし、ブログ経由でなく出版なのは科学鑑定ということによる商品性があるのだろうが、その分類書も多いわけで、その中で特に本書を、という特出したものはない。

科学鑑定に関する批判とかもほぼない。自分だけが持っている最新機器で鑑定を行っても意味はない、と書いている著者が和歌山カレー事件についてどう考えているのかに興味はあるが、言及されていない。それとも、この記述が精一杯の言及なんだろうか。

全体にありがちな業務系読み物で、特にどうしても、というほどのものはなかった。

それでも良ければ、という本だろう。

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