小林一茶風日記

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2012-01-31

『ケインズとハイエク 貨幣市場への問い』

松原隆一郎

講談社現代新書

ISBN978-4-06-288130-2

ケインズとハイエクを比較、紹介した本。

私には、本書が何をいっているのかはよく分からなかったし、何をいいたいのかも分からなかった。予めケインズとハイエクについてある程度以上知っている人でないと無理ではないだろうか。

基本的に、何かを説明したいという契機はほとんどないのではないかと思う。

そうしたものでよければ、ケインズとハイエクの考えをいろいろと紹介した本ではあるのかもしれないが。それでよければ、というところか。

特に、という本ではないだろう。

2012-01-20

『ご老人は謎だらけ 老年行動学が解き明かす』

佐藤眞一 著

光文社新書

ISBN978-4-334-03660-7

老人の心理や行動に関して書かれた本。

あちこちからいろんな理論を引っ張ってきたごった煮ツギハギの雑論だが、面白くないわけではない。そうしたものでよければ、という本か。

特別というほどではないが、悪い本でもない。

まとまりのない雑多な寄せ集めである反面、エッセイ的で読みやすくはあり、興味があってごった煮エッセイでよければ、こんなものではあると思う。

興味があるならば読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・老人は、機能が衰えても、様々な工夫によってカバーしている。ものを片付けなくなったりだらしなくなったように見えても、それは適応である場合がある。

・絶対に忘れてはいけないような大事なことを人生において経験してきている老人は、若い人に比べて、実際には忘れ物が少なかったりする。

・中高年が老いを自覚するのはこの先どうなるかという不安だが、歳を取ってから老いを自覚すると逃れられない恐怖になる。

・老人になると人の役に立って自己効力感を高める必要から利他的になったりする。

・老人になると自立できなくなるのはしょうがないのだから、自律を目指すべきだ。

2012-01-17

西洋音楽論 クラシック狂気を聴け』

森本恭正 著

光文社新書

ISBN978-4-334-03659-1

音楽家ヨーロッパ音楽に関して語ったエッセイ

特にということはないが悪くもないエッセイで、音楽家が書いたエッセイでよければ、という本か。

エッセイなので合う人には合うだろう。

しかし、音楽家が音楽について書いているのだから問題はないはずだが、猟師が作った料理、くらいの感じではある。音楽評論家が書いたなら、行進曲を左足から始めるのは左足を前に出したときに右足で強く蹴るからではとか、いいたいこともあるが、音楽家だからこんなものなんでしょう、というところか。

後は、音楽家が書いたエッセイが読みたければ、というところ。

そうしたものでよければ読んでみても、という本だろう。

以下メモ

・西洋音楽は人工的なものであり、自然な不整数倍音の中から整数倍音に基づく調性音楽を作り上げた。

・そしてその人工的な調性音楽による旋律を奏でることによって、西洋音楽の音楽家は自己を主張する。

オーケストラの団員には難聴者が多く、今では耳栓をして演奏する人もいる。

2012-01-11

『江戸のお白洲 史料が語る犯科帳の真実

山本博文

文春文庫

ISBN978-4-16-780165-6

江戸時代の犯罪事件をいくつか紹介した読み物。

面白いといえば面白いがありがちといえばありがちの、よくある江戸犯罪読み物。そうしたもので良ければ、という本か。

ありがちなので、どういう本かは想定しやすいと思う。

よくいえば、最下級の武士貧乏だったとか、町人にも武士的な主従関係の倫理があったとか、店の主人が願い出ると奉公人が刑を喰らうことなく下げ渡されるのは主人に臣下の懲罰を決定する権限がある武家社会の反映だろうとか、犯罪を通して見る江戸社会の実相を描いているといえないこともないが、味付け程度に考えておいた方がいい。

後は、ありがちな江戸犯罪読み物で良ければ、という本だろう。

2012-01-05

日本人の戦争 作家日記を読む』

ドナルド・キーン 著/角地幸男 訳

文春文庫

ISBN978-4-16-765180-0

太平洋戦争中及びその前後の日本の作家の日記をいくつか紹介した本。

その作家が戦争の推移に関して感じたことや作家の戦争観などを中心にまとめたものだが、特にこれといったテーマはなく、たんたんと紹介しただけのものではある。

付録についている平野啓一郎との対談によれば、作家によって多様な見方をしている、というのがテーマの一つのようだが、そのようなテーマは私には読み取れなかった。

むしろ、この人は分かるこの人は分からないという一様な解釈しか存在していないように私には思える。

なんというか、昆虫を見る昆虫学者の視線というか。

「戦争を始めたのが日本人でなく英米人であると非難されるのはどう見てもおかしいが、愛国主義は事実に優先した」と著者が書いているとき、現代の右翼でさえ主張しそうなこのことに著者はまったく何の理解も共感も示していないように思われ、事実関係について著者に異議を唱えるつもりはないものの、少なくともその論旨は理解できる者としては、本書には、見られる昆虫側としての居心地の悪さを感じてしまった。

日記を紹介したもの、といえばそういうものなので、それでよければ、というところではあるが、個人的には薦めにくい本ではある。

積極的には、私は本書を薦めない。

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